SCP-058-FR
評価: +7+x

アイテム番号: SCP-058-FR

脅威レベル:

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-058-FRは85x60x50cmのビバリウム内に収容し、サイト-Alephの休憩室に配置されます。ビバリウムには自動照明を設置し、午後10時に消灯、午前7時に再点灯されます。状態と衛生は毎月2回の頻度で点検されなければならず、実体は時々微量のゼラチンを残すため、それに応じて飼育室も変更されます。職員は空き時間に実体の世話をすることができますが、ビバリウムから出してはいけません。

説明: SCP-058-FR SCP-058-FRはエリマキトカゲ(Chlamydosaurus kingii)の実体であり、色は緑色でゼラチン質の肌を持ち、全長は約20cmです。

実体は負傷した時に再生することができます。身体のどこかに傷があれば、実体はゼラチンを分泌して傷を修復します(このプロセスには数分かかる場合があります)。しかし、この再生には多くのエネルギーを必要とするため、実体は疲労することになります。実体が疲れている時は襟が下がり、ゆっくりと這ってビバリウムの隅で眠りにつきます。この睡眠状態は未知のプロセスによって、生物を回復させるように思われます。

体の一部が切断された場合には自己防衛を行いますが、人間を傷つけることはありません。しかし、傷があれば構成するゼラチンで回復を試みます。しかし、回復することが不可能であれば、休眠状態に入ってゼラチンを分泌させ、失われたゼラチンを再生成します。このプロセスには数日かかることがあります。また、体を構成するゼラチン以外のゼラチンを与える実験が行われました。実体はゼラチンの断片を数秒間回転させてから離しました。結果、体を構成するゼラチン以外のゼラチンを吸収させる試みはすべて失敗しました。

実体は平和的な行動をとっており、指を噛むことで職員と遊ぶのが大好きです。遊びはSCP-058-FRにとって必要な行為とは思われませんが、許可されており、感謝しているようです。実体は歯が柔らかすぎて物を突き刺すことはできませんが、食べ物を噛もうとします。摂取された食物は、体内での経路を通るときに見ることができます。さらに、実体は食物を飲み込み、ゼラチンに貼り付けた形で吐き出します。

この実体は愛撫に魅力を示しています。楽しい感覚を認知すると、特殊な音である「豚の鳴き声」を発します。しかし、暴力を認知すると「怒っているオウムの鳴き声」を発します。気分の変化は人間と非常によく似ており、表情から読み取ることが可能です。

解剖によって数回研究され、骨格、臓器、筋肉は見られませんでしたが、筋肉として働く3つの部位が見つかりました。理論的にはゼラチン成分を収縮させて擬似筋肉を上下させた後、それを解放して這うといったものです。この実体について行われた研究と実験により、以下のことを実証することができました。

SCP-058-FRには意識がありますが、脳波測定で示されているように脳活動は行われていません。
実体の行動と生理はパルス伝達の影響を受けていないようです。
SCP-058-FRは内部器官を持たず、100%のゼラチン(緑色と目の黒色)で構成されています。したがって、息をせず、食べ物を消化せず、心臓による活動も行われません。

SCP-058-FR回収レポート :

SCP-███-FRの回収のために侵入した財団エージェントが子供に「小さなゼラチントカゲのペット」についての話を聞いた後、SCP-058-FRを認知するようになりました。上部との審議後、フランスの████████にて20██/██/██に回収され、母親と息子にクラスA記憶処理を施しました。

SCP-058-FRと関連した子供のゲーム用ボックスが回収され、これには「ワンダーテインメント博士のぬるぬるスライムトカゲ!」と書かれています。このボックスには起源が不明である緑色の粉体を含んでいた(子供と母親の証言)空のボトルと、この粉体を回収できる様々なプラスチック製の道具(ハウエル博士による分析)が入っています。さらに、内部に小さな取扱説明書がありました。転写は以下の通りです。なお、ボックスはサイト-Alephのアーカイブセクションのボックス058-1に保管されており、要請はSCP-058-FRを担当しているハウエル博士へ行ってください。

補遺058-JA-A : SCP-058-FRボックス内にあった取扱説明書の転写

以下はアーカイブを担当する█████博士によって再現されたSCP-058-FRについて記載されている取扱説明書の転写です。


ワンダーテインメント博士のぬるぬるスライムトカゲ!




説明:

1 - 全粉末を容器に入れます。

2 - 100mlの水を注ぎます。

3 - 滑らかなペースト状になるまで混ぜ合わせます。

4 - キミの好みに合わせてトモダチを作り上げよう!

5 - 電子レンジで15分間加熱します。

6 - これだけ!キミの新しいトモダチは遊ぶ準備ができているよ!

※非毒性粉末およびゼラチン


注記 : 現在、SCP-058-FRのようなボックスや実体は財団によって発見されていませんが、他の実体が存在する可能性は否めません。 - ハウエル博士

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