SCP-067-EX
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アイテム番号: SCP-067-EX

オブジェクトクラス: Euclid Explained (補遺参照)

特別収容プロトコル: SCP-067は〒04554メイン州ブリストル市エベレット通り2番地で現地収容とします。エベレット通りはあらゆる地図記録から削除・秘匿し、同時に偶発的侵入を阻止するため現地には私有財産の標識を設置します。建物の周りには防護柵を構築し、常時撮影機材で監視します。

月に1度、バーモント州ジェイ市のSite-162に常駐するSCP-067研究班がSCP-067の内部調査を行います。この際、内装への干渉は許可されませんが、適宜外部の補修作業を行ってください。

詳細な調査の後、レベル2以上のクリアランスを持つ職員に対して、SCP-067滞在の権利が与えられました。滞在を希望する職員は、フォームW-067-19から申請を提出してください。Site-167セキュリティ統括者及び申請者の所属施設統括者の承認をもって滞在許可が下ります。SCP-067内部への連続滞在期間は3日間を超過することが無いようにしてください。本手順は完全に取止めとなりました。収容プロトコルは大幅な変更を受けています。補遺067cを参照してください。

補遺 2004/06/11: 現在、SCP-067は異常性を有していないと考えられており、解明済み(Explained)認定を受けています。上記の収容プロトコルは無効となり、今後記録のみを目的として保管されます。建物自体は既に解体されており、土地は財団の武装や技術の実地試験用地として使用されています。GoI-L19に関する情報は現地当局に引き渡されました。

説明: SCP-067は、メイン州のブリストルに位置する、「Rurik Inn」という看板を掲げた田舎風の宿屋です。建物は非常に良好な状態にあり、16の客室を有しています。外部からの観測では、SCP-067の内装はこの地方に一般的なそれと完全に一致しているように見受けられます。

SCP-067内部のあらゆる面を覆う形で約11,200種の真菌が生息しています。これらの真菌のうち、幾つかの種は同定されていますが、大部分が未知の種で構成されます。SCP-067内部に生息する真菌は、移動能力と、瞬時に成長する能力を示しており、多くの場合に於いて相互に連携する様子を見せています。幾つかの有毒な黴が建物内部で発見されています。それらが職員の健康に被害を齎す可能性は非常に小さなものですが、職員は可能な限りそれらとの接触を控えるべきです。

注目すべき点として、SCP-067内部には体の大部分に腫瘍の肥大及び真菌感染を患っているシカ、ブタ、リス、小鳥などの複数の種類の動物の生息が確認されています。またこれらの動物は屡々礼装を纏い、直立歩行している様子が観察されています。これら実体を総称してSCP-067-1に指定しています。SCP-067-1は宿屋の従業員として機能しています。多くの場合に於いて、建物内部に侵入した「宿泊客」を歓迎し1、彼らに食事を提供し、寝室への案内を行います。

撮影・録音機材はSCP-067内部では正常に機能せず、また現在のところこの現象の原因は判明していません。このため、当該アノマリーに対する調査・研究は全て職員の手で行われます。

SCP-067内部とSCP-067-1実体を視覚的に認識した人間は緊張と不安を報告しますが、これはSCP-067の異常な影響ではなく、正常な反応であると考えられます。これらの情動反応にも拘らず、寝室へ案内された人間は間もなく強い幸福感と安心感を報告します。SCP-067内部で一夜を明かした人間は、快適な夢を見つつ信じられないほどよく眠れた旨、また爽快で精神的圧力から解放された素晴らしい目覚めを体験した旨を報告します。現在この現象に関する研究が継続されています。




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