SCP-068-JP
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保管された紙媒体のSCP-068-JP個体

アイテム番号: SCP-068-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 印刷されたSCP-068-JP個体が各言語1部ずつのみ、保管サイト-23の書類保管庫のロックされた金庫に保管されることになっています。それ以外の印刷された個体が発見された場合は、即刻報告の後処分されます。

SCP-068-JPのデジタルコピーは禁止されます。インターネット上にてSCP-068-JP個体が発見された場合、プロトコル・ラムダ・イプシロン8に基づいて情報拡散阻止、データの削除および発生源の特定が行われます。

SCP-068-JP-A個体は発見しだい拘束の後、近隣のサイトのヒューマノイド収容施設へ移送され、その後に身元の調査と家宅の捜索が行われます。SCP-068-JP-B個体は発見しだい麻酔銃による捕獲が行われます。民間人への危険があると見られる場合は、実弾による殺害も許可されます。

説明: SCP-068-JPは"Der Leichte Tiger"という題名の、A4用紙にして██ページになる1論文です。どの個体もタイトルは全て同じですが、本文についてはドイツ語・韓国語・日本語の3言語についてのバリエーションが確認されています。著者の名前は存在しません。

被験者がSCP-068-JP個体に使われている言語を理解している上で読み、その内容を理解すると、被験者は内容に例外なく強い共感を覚え、激しい興奮状態に陥ります。この状態に至った被験者はSCP-068-JP-Aに指定されます。

SCP-068-JP-AはSCP-068-JPの内容に影響を受けた被験者です。SCP-068-JP-Aは他の人間に話しかけられない限りは、興奮状態を維持したまま自分から一番近い位置にある利用可能な軽トラックを探し始めます。どのような手段かは不明ですが、SCP-068-JP-Aは自分の周囲の大まかな軽トラックの位置を把握することができると思われます。利用可能な軽トラックを発見すると即座に乗り込み、発進しようとします2。エンジンキーがない場合は点火装置のショートを試みます。

発進したのち、SCP-068-JP-Aは元がどんな人物であれ、きわめて乱暴かつ危険な運転3を行います。歩行者や自転車、自動二輪車を発見した場合、積極的に追跡を行い轢き殺そうとします。時折アイドリング状態で待ち伏せを行う場合もあります。軽トラックが破損して走行不能になった場合、現在の軽トラックを放棄して新しいものを探し始めます。危険運転の末に死亡した場合、SCP-068-JP-AはSCP-068-JP-Bへと変態します。

車両に乗っていないSCP-068-JP-Aが他の人間に話しかけられた場合、SCP-068-JP-Aは相手の言葉にあまり耳を貸さずにSCP-068-JPの内容に関すると思われる話を一方的に話します。この話の内容を聞き入れ理解した人物はSCP-068-JPを読んだ場合と同様に共感を覚え興奮状態に陥りSCP-068-JP-Aへと変化します。

SCP-068-JP-Bは危険運転によって死亡したSCP-068-JP-Aの組織から生まれる、トラ (Panthera tigris) によく似た生命体です。SCP-068-JP-Aが死亡した直後に、急速な速さ(約20秒ほど)でSCP-068-JP-Bが形成されます。体組織のDNA構造が元のSCP-068-JP-Aと同じである点、同じ体格の通常のトラに比べて体重が約75%程度である点、生殖能力が無い点を除けば、通常のトラとなんら変わりはありません。

SCP-068-JP-AおよびSCP-068-JP-Bを治療する方法は現在のところ見つかっていません。SCP-068-JP-Aに対する記憶処理は効果がなく、論文自体の存在の記憶を奪ったにも関わらず論文の内容を他者へ伝播する性質や軽トラックを求める性質は残り続けました。

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事件-068-20██0902

補遺1: 事件-068-20██0902: 20██年9月2日、大分県█████市郊外にて、軽トラック24台からなる集団が車載メガホンで大音量で罵声を流しながら暴走行為を行っていたため地元警察に包囲されました。その後包囲を行った警官隊が集団に対して共感を示し暴走に加わりました。最終的に軽トラック37台4全て大破、負傷者██名、死者██名、トラ(後にSCP-068-JP-Bと指定される)が32体発生するという大惨事となりました。財団は当初この事件を超常現象として取り扱い、さらなる調査によって事件の背後には異常な効果を持った論文が存在することが分かりました。論文は後にSCP-068-JPに指定されました。

補遺2: インタビュー-068-20██0902: 20██年9月2日の事件後、発生原因を調査するために暴走を行っていた集団の生き残りの1人に対して楢林博士が尋問を行いました。

楢林博士:まず名前を教えて下さい。
████:俺はフットワークの軽いトラさ。名前なんてお荷物は要らねえな。
楢林博士:はい?
████:分かんねえか?これだからケツの重たい飼いネコは嫌いなんだよ。
楢林博士:どうして自動車で暴走をしようと思ったのですか?
████:どうもこうもねえよ、俺はトラだ。獲物は追いかける。そして殺る。それだけだよ。分かるだろ?
楢林博士:ご自身のことをトラだとおっしゃっていますが、それはどういうことですか?
████:ハン!あんたは何も知らねえんだな。いいだろう、教えてやる。お前たち人間が心の奥底に閉じ込めてる、トラのことをな。
[影響の拡散を防ぐため、記録を削除]
楢林博士:そうか…私は今まで、そんな大切なモノを、心にしまいこんでいたのですね…!
████:ホラ、さっさとケツ上げろ、この手錠外せよ!コンクリートのジャングルを、俺達の足で蹂躙してやろうぜ!

楢林博士および████はサイト-81██の車両置場にて制止を聞き入れず軽トラックを利用しようとしたため拘束されました。異常な影響を受けていると見られたため、即隔離されました。

補遺3: 保管場所の移転:

紙媒体のSCP-068-JPを軽トラックが普及していなく、かつSCP-068-JPに使われている言語が普及していない国で保管すれば収容違反の際の収拾がつきやすくなると思われます。保管サイト-23への移転を提言します。 -██████博士

申請を受理します。 -O5-10

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