SCP-073-KO
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SCP-073-KOで撮影したサイト-27の廊下の写真

アイテム番号: SCP-073-KO

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-073-KOは標準的小型異常オブジェクトロッカーに保管しなければなりません。セキュリティクリアランスレベル1以上の職員は使用帳簿に詳細を記入した後、オブジェクトを自由に使用することができます。オブジェクトの使用は、セキュリティクリアランスレベル4以上の職員の許可がない限り禁止されます。

説明: SCP-073-KOは██社████タイプのデジタルカメラです。オブジェクトの下部に付いているいくつかの傷を除けば、同一機種の他の製品とは区別されません。オブジェクトは通常通りの解体や再組み立てが可能ですが、部品の一部を交換したときには異常性が発現されませんでした。

SCP-073-KOの異常性は、オブジェクトを使用して写真を撮影したときに発現します。オブジェクトを介して撮影された写真は、被写体をそのまま写すことはなく、通常の写真と比べて次のようないくつかの違いを示します。

  • 撮影された空間の人間および動物が写らない。
  • 撮影された空間の寿命の短い植物は写らず、寿命の長い植物はそのままか更に成長した姿として撮影される。
  • 撮影された空間の小さな人工物は大抵写ることはなく、たまに空間内に別の小さな人工物が写っている。
  • 撮影された空間の大きな人工物はかなり古びた姿で写ることが多く、しばしば植物に一部または全体が覆われている姿として撮影される。

その相違点のために、SCP-073-KOを介して撮影された写真は通常、「荒廃している」と表現されます。オブジェクトの異常性は無害であり、価値がないと判断できるので財団職員の自由な使用が許可されています。

SCP-073-KOは、大韓民国大邱市の写真家の自宅で発見されました。彼の死後親戚が遺品を整理する過程で、オブジェクトの異常性が知られました。オブジェクトの出処を見つけ出そうとする試みは失敗に終わっています。

補遺: 2017/5/9、SCP-073-KOを使用して空の異常オブジェクト収容室を撮影したセキュリティクリアランスレベル1の██研究員が死亡しました。その後、██研究員の死因が撮影された写真に写り込んでいる認識災害であることが判明しました。

SCP-073-KOの再調査の後、オブジェクトを介して撮影された写真には、次のような特徴があることが新たに明らかとなりました。

  • 同じ空間を同じ位置で撮影した写真は全て同じものである。
  • 写真に示された時間の指標(例えば影、星座など)が全て同じ日付と時刻を指しており、これはGMT 2███年██月██日██時██分と推測される。

2017/6/1付けで特別収容プロトコルは改正されました。

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