SCP-074-JP
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アイテム番号: SCP-074-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: その性質上、SCP-074-JPを収容することはできません。事故を予防するため、SCP-074-JPの軌道上を航空機が飛行することは17日ごとに制限されます。

財団職員は最低2名を担当者とし、SCP-074-JPの活動を定期的に監視してください。監視には高速度撮影が可能なハイスピードカメラ、レーザー距離計、磁気センサ、及び████が許可されています。活動場所付近を鉄柵で囲い、関係者以外の進入を防止して下さい。また侵入者を認めた場合、担当者は事情を聴取し全て記録をして下さい。侵入者に対し、必要であればAクラス記憶処置を施すことが許可されます。

19██/██/██ に行われた調査の結果、プロトコルが追加されました。補遺-074-ろを参照して下さい。SCP-074-JPの活動後、担当者は土砂や砂礫を用いて活動箇所を可能な限り復元して下さい。

説明: SCP-074-JPは「明治██年」という発行年が鋳造された2銭銅貨幣です。腐食が激しいため表面中央から下部及び裏面が緑青に覆われ、また僅かな歪みが認められます。SCP-074-JPは19██年██月██日に登山家にて発見されました。

およそ409時間に一度の周期でSCP-074-JPは岩手県山中、北緯39度██分█秒、東経14█度██分█秒で表される地点の上空に出現します。レーザー測定の結果、出現位置は少なくとも上空███00m以上であることが判明しています。

SCP-074-JPは観測された時点で、およそ秒速██m/sで鉛直方向に落下し続けています。出現直後から常に等速運動を続けているのか、それとも出現後に終端速度まで加速しているのかは不明です。SCP-074-JPはその運動エネルギーを遥かに上回るエネルギーを有していると考えられ、風雨を含むあらゆる障害物に影響を受けません。落下地点とSCP-074-JPとの間に障害物がある場合、SCP-074-JPはその障害物を貫通します。またこのとき、落下速度に変化は見られません。大地に着地した後もSCP-074-JPはその性質を変えずに落下し続けますが、およそ2m地中を落下した時点で消滅し、障害物及び落下地点にはSCP-074-JPが通過した痕跡が穿孔として残ります。

実験記録-い: SCP-074-JPの性質を調査するため、以下のような実験を行った。


実験記録001
実験日時:19██/██/██
実施方法: 落下地点の穿孔から、2m地下を掘削した。
結果: SCP-074-JPは掘削後の地点からさらに2m地中に落下し、掘削前と同様の穴が残った。
メモ: もう2m掘っても結果は同じだろうな。 - ██博士

実験記録002
実験日時:19██/██/██
実施方法: 落下地点にガラス板を設置。
結果: SCP-074-JPはガラス板を割ることなく貫通した。
メモ: まるでくり抜いたみたいだ。 - ██博士


補遺-074-ろ:人工地震による地下構造の探査の結果、落下地点に位置する██山の地中に空洞が存在することが判明しています。浸食等による洞窟の可能性は低いため、さらなる調査を申請中です。19██/██/██ に行われた調査の結果、空洞は人工的な[編集済]であり、さらにSCP-074-JPの継続的な活動により穿孔が空洞に到達する可能性が指摘されました。実験及びSCP-074-JPによる穿孔は砂礫により補填され、また特別収容プロトコルが追加されました。

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