SCP-075-JP
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アイテム番号: SCP-075-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 財団はSCP-075-JP及びSCP-075-JP-Aに関連する情報を確認した場合、当該の出版物、通信、絵画の全てを判読不能になるよう処理した後焼却処分してください。また、関係者全員を勾留し観察、SCP-075-JP-Aの特性が見られる対象は死亡が確認された後処理してください。SCP-075-JPの認識が無いと断定された対象は、Aクラス記憶処理を施した後開放されます。関係者の交友関係、並び親族に対し記憶処理を行い、カバーストーリー"転校"、"引っ越し"、"留学"、"死去"、"流産"の内適切なものを適用し、関係記録のすべてを適切なものへ修正してください。

SCP-075-JPが提供する各言語のSCP-075-JP-A全ては機密文書保管ロッカーへ収容されます。新しい言語圏での被験者が現れた場合、上記の手順で拘束し、Dクラスを用いた記録を行い他のSCP-075-JP-Aと同様に保管してください。O5による非常事態宣言、K-クラス世界終焉シナリオなどが確認された際、セキュリティクリアランスレベル4以上の職員はSCP-075-JP-Aの閲覧権限が付与されます。

説明: SCP-075-JPは死を間近にした人間にのみ認識可能な存在です。現在まで、同時に二体のSCP-075-JPの発生が観測されましたが明確な個体数は不明です。SCP-075-JPは████年7月のドイツ西部に位置するドルトムントで最初に確認され、当時その被験者の証言がメディアで話題となり大規模な収容違反を発生させました。

当該オブジェクトは死の48時間前に対象に認識されます。認識の定義は様々ですが、未だ一対象におけるSCP-075-JPの全体像の認識があった例は報告されていません。主な認識例は声、不明瞭な実態、加えて思考への直接干渉に限られています。財団が行った対象者複数名のインタビュー記録を統合した結果、多くの場合SCP-075-JPは対象を死の48時間前に昏睡状態にさせ接触し、セイヨウタンポポのような形の植物にゾウの足のついた外観をしており、色合いは全体的に黄土色であるとされ、くぐもった低い声で対象の母国語を喋り、日本語で表音するところの「みよろう(Miyorou,Miyaru,Miyou)」という名前であるとされています。昏睡状態の下でSCP-075-JPを認識した際、SCP-075-JPは多くの被験者で共通する「部屋」も同時に認識させ、その部屋の中でSCP-075-JPは対象と会話を始めます。(部屋の様子についてはインタビュー記録075を参照してください。)SCP-075-JPの実態、存在、定義等の情報を得た人物は[データ削除済]。また、情報の有無にかかわらず自然暴露の全ての例において対象は「以前からSCP-075-JPを知っていたようだ」と主張します。

SCP-075-JPは死が迫った対象へ上記の昏睡状態の下「死に恐怖せず、苦痛から免れるための祈りの言葉」(以下これらをSCP-075-JP-Aと呼称します)を教えます。昏睡状態から回復した対象はその後、SCP-075-JP-Aを発音したいという強い強迫観念にとらわれますが、SCP-075-JP-Aの発音は対象への物理的妨害により阻止することが可能です。SCP-075-JP-Aの発音に成功した対象はその後、47時間に渡り他の人間へオブジェクトを「SCP-075-JP-Aによって素晴らしく人生を終えることができる呪文」としSCP-075-JP-Aを教えようと試みます。しかし、47時間のあいだ、対象の心拍数は徐々に衰えていき、運動能力が低下します。この衰弱はSCP-075-JP-A伝達の試みをより困難なものとさせます。この現象について対象は「気分が落ち着く」と主張しており、脳波検査の結果にも矛盾は見られず、如何なる医療手段(アドレナリンの大量投与などを含む)を用いてもこの現象に干渉することは出来ませんでした。これらのプロセスの後、対象は倦怠感に似た脱力感に襲われながらも精神的、肉体的に非常に安定した状態の中、心肺停止により死亡します。

SCP-075-JP-Aは対象による第三者への伝播は対象の適切な表現、言語などの条件が整えば同様の特性を発揮することに留意してください。


実験記録記録075 - 日付████/8月~10月
対象 実験方法 結果
██████・████ インタビューの後、拘束し観察。 12時間後に対象は心停止により死亡。
D-750082 SCP-075-JPの実態を知らせた上で遮音壁で作られた独房へ収監、完全に拘束し、対心停止用医療措置を60時間継続。 52時間後に心停止により死亡。
D-750096 D-750126 D-750096にのみSCP-075-JPの実態を知らせ、両名を同じ遮音壁で作られた独房へ収監し72時間観察する。 およそ50時間で両名はほぼ同時に心停止により死亡。
D-750184 対象を遮音壁で作られた独房へ収監し、その内部でSCP-075-JP-Aへ暴露させる。 49時間後に対象は心停止により死亡。
D-750200 対象を遮音壁で作られた独房へ収監し、その内部でSCP-075-JP-Aへ暴露させ、その直後に終了する。 正常に終了。なお、木場弐式精神観測装置の結果は通常の終了に見られる情動反応と同じ値を指し、極めて正常でした。

補遺: 2000年11月現在、当該オブジェクトを『SCP-075-JP』と記述、表現する新たな文章の作成は禁止されています。このような記述、表現を用いた文章を発見したすべての職員は、当該のサイト管理者に報告してください。当該エリアには収容チームが派遣されます。

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