SCP-077-JP
評価: +176+x

アイテム番号: SCP-077-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-077-JPは 8 m四方の対爆収容室に収容して下さい。タイムパラドックスを引き起こす可能性があるため、SCP-077-JP内への進入およびSCP-077-JP-1への接触は、いかなる理由があっても禁止します。
重大な収容違反が発生した場合、標準的カバーストーリー「山火事」あるいは「土砂災害」を施行して下さい。

説明: SCP-077-JPはサイト-8177の収容室に28秒間だけ出現する、半径 3.2 mの金属製のドームです。ドームにはドアと覗き窓があり、内部の様子を確認することができます。内部には未知の機械類と、SCP-077-JP-1が存在します。防音性が高く、内部の音声は聞き取れません。
SCP-077-JP-1は人型の実体で、Dクラス職員の服装をした日本人男性に見えます。しかし現在のDクラス職員の服装とは若干の相違点があります。SCP-077-JP-1の身体的特徴に一致する職員は、現在までの財団記録には存在しません。

SCP-077-JPは19██年に███県███山の███神社で発生した原因不明の爆発事故により、財団の目に留まりました。爆発の規模に反して、爆発の原因と推定できる物体は何も発見されませんでした。

19██年、「神社の境内に放電するUFOが現れ、突然消えた」という宮司の目撃談が財団に報告されました。財団の調査により、この山には狐火や人魂の伝承が多数残されており、███神社はそれに関係して建てられたことが判明しました。

財団はこれらの関係性を考慮し、継続的な監視を開始しました。神社は「土砂災害の危険性がある」として、麓に移転しました。関係者には記憶処理を実施しました。

19██年、監視任務にあたっていたエージェントから、SCP-077-JPの出現報告がありました。SCP-077-JPは激しく放電し、内部には充満した黒煙と火花以外何も確認できませんでした。出現から約30秒後、SCP-077-JPは一切の痕跡を残さずに消滅しました。ただちにサイト-8177が建設され、特別収容プロトコルが設定されました。

サイト-8177完成以降、SCP-077-JPは不定期に出現しています。 一定の周期で出現することが判明しました。

日時 結果 内部の状況
19██年2月18日 激しい放電。28秒後に消失。 散発的な爆発。黒煙が充満し始めている。SCP-077-JP-1は激しく咳き込み、覗き窓から消える。
19██年7月11日 連続的な放電。28秒後に消失。 散発的な爆発。SCP-077-JP-1は全身血だらけになっており、覗き窓を叩き続けている。
19██年4月8日 連続的な放電。28秒後に消失。 内部で爆発が発生。SCP-077-JP-1の姿は確認できず。
19██年5月27日 断続的な放電。28秒後に消失。 装置から火花が出ている。SCP-077-JP-1は覗き窓を必死に叩き続け、何か叫んでいる。映像解析により、日本語で「もう逃げないから助けてくれ」と発言しているのを確認。
19██年5月11日 散発的な放電。28秒後に消失。 SCP-077-JP-1はレバーらしき断片を持っており、内部の装置に対して懸命に作業をしている。
19██年5月14日 金属的な破壊音を確認。28秒後に消失。 SCP-077-JP-1は呆然としている。右手に何かのレバーらしき断片を所持。
20██年5月14日 異常は発見されず。28秒後に消失。 SCP-077-JP-1は内部を見回し、装置の一部を操作しようとしている。
20██年5月14日 異常は発見されず。28秒後に消失。 SCP-077-JP-1は歓喜の表情で小躍りしている。
20██年5月14日 異常は発見されず。28秒後に消失。 SCP-077-JP-1は歓喜の表情で小躍りしている。

補遺1: サイト-8177の建設中、周辺調査で地中に不自然な金属反応がありました。発掘の結果、約███万年前の地層から、酸化した金属製の人工物が多数発見されました。SCP-077-JPとの関連は調査中です。
補遺2: 次回の出現は20██年5月14日と推測されています。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。