SCP-089-JP
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アイテム番号: SCP-089-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-089-JPはサイト8181の標準用武器保管ロッカーに収容されています。SCP-089-JPはその特性により通常の銃器としての使用は不可能ですが、実験等により持ち出す場合は通常の武器持ち出しの手順を経てください。陸上自衛隊(以下陸自と表記)に潜伏している財団構成員は常にSCP-089-JPの異常性の発現を警戒する必要があります。もしSCP-089-JPの異常性が一般人に対し暴露した場合は"かごめ協定"を通じて陸自から対象を確保しなければなりません。その際は財団関係者及び"かごめ協定"関係者以外の人員に記憶処理を施し情報漏洩の防止に努めてください。

昭和██年追記
SCP-089-JPの大規模な収容の為に陸自次期主力小銃の選定プロジェクトが開始されました。陸自に潜伏中の財団構成員は引き続き警戒と情報操作に当たってください。

20██年現在小銃の老朽化や装備の更新等のカバーストーリーを用いて陸自の保有するSCP-089-JPを収容する試みが行われています。

説明: SCP-089-JPは陸自にて使用されていた自動小銃の総称です。19██年に財団に発見され現在はほぼ全てが財団の収容下にあります。20██年迄に全てのSCP-089-JPが収容される予定です。
SCP-089-JPの持つ異常な特性は、実弾を装填したSCP-089-JPを人間に向けて撃発した時に発揮されます。対象から発射された弾頭は物理的法則を無視し射線上にいる人間を避けるように振る舞います。この特性は弾頭が運動エネルギーを失うまで継続します。多くの場合、SCP-089-JPから放たれた弾頭はその特性により人間を殺傷することなく地面かその他の物に着弾します。尚、この特性が人間以外に発揮される事はありません。SCP-089-JPが異常性を発揮する基準は人間か否かであり、それ以外の基準は存在しないことが実験にて証明されています。

補遺:
実験記録089-JP-1 - 日付███/██/██
対象: Dクラス一名(D-7291)
補足
実施方法: 5㎥の標準用実験チャンバーにて拘束用椅子に固定したD-7291を実弾を装填したSCP-089-JPで射撃する。尚、実験の様子はハイスピードカメラで記録される。
結果: D-7291は無傷。放たれた弾頭はD-7291の直前で左に方向転換した。
分析: 仮説の通りだ。次の試験を実施する。

実験記録089-JP-2 - 日付███/██/██
対象: Dクラス一名(D-7291)
補足 SCP-089-JPの銃口をD-7291の側頭部に密着させた。
実施方法: 実験記録089-JP-1と同じ。
結果: SCP-089-JPは撃発できず。弾薬から異常は発見されなかった。
分析: D-7291は継続使用する。

実験記録089-JP-3 - 日付███/██/██
対象: Dクラス一名(D-7291)
補足 財団標準防弾装備をD-7291に着用させ照準をD-7291の胸部に測合した。
実施方法: 実験記録089-JP-1と同じ。
結果: 放たれた弾頭はD-7291のボディアーマーに着弾、貫通する直前に方向転換しボディアーマーごとD-7291をチャンバーの壁に叩きつけた。
分析: 銃弾に与えられた運動エネルギー以上の動きをしているのは気のせいか?

実験記録089-JP-4 - 日付███/██/██
対象: Dクラス一名(D-7291)
補足 D-7291の側頭部から15cm離れた場所に銃口を固定した。
実施方法: 実験記録089-JP-1と同じ。
結果: 弾頭はD-7291を避けたが高温の発射ガスは通常通りの挙動を見せた。D-7291は側頭部の損傷により死亡。
分析: 弾頭以外に異常な特性は付与されないようだ。

実験記録089-JP-5 - 日付███/██/██
対象: Dクラス一名の死体(D-7291)
補足 無し。
実施方法: 実験記録089-JP-1と同じ。
結果: SCP-089-JPは異常性を発揮しなかった。
分析: 予想通りの結果だ。

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