SCP-090-JP
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回収直後のSCP-090-JP。

アイテム番号: SCP-090-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-090-JPの全実例は防音容器に収納後、サイト-8119の標準収容ロッカー#53-58に個別に隔離されています。日本標準時(JST)23:00〜01:00の2時間はロッカーの開閉が禁止され、制御システムにより自動的に施錠されます。実験及びアクセスにはレベル2以上の研究員の許可が必要です。標準認識災害取扱手順に則った運用を徹底してください。アウターヘッジ・プロトコルに従事しているレベル2以上の職員は、文書.81.090.c26へのアクセス権が与えられます。

説明: SCP-090-JPは6体(-1から-6と呼称)のマネキンの頭部です。一般に流通しているマネキンと同様の規格で製作されており、頭囲53cm、高さ34cm、構成素材はFRP(ガラス繊維強化プラスチック)です。しかし重量は通常のものより遥かに重い1.1kgであり、理由は不明ながら身長170cmの人間の頭部の平均重量とほぼ同じであることが分かっています。首の裏面には釘状の物体で削ったと推測される引っ掻き傷があり、それぞれ異なる女性の名前が彫られています。普段のSCP-090-JPは非活性状態であり、重量を除いた全ての性質に特筆すべき異常は見られません。

日本標準時(JST)23:15〜00:39までの84分間にSCP-090-JPは活性化し、全個体は人間の生首に一瞬で置換されます。活性化したオブジェクト個体は十代後半から二十代前半までの日本人女性が起源と推定され、それぞれ異なる顔立ちをしており完全に無毛です。首の切断面とされる部分は皮膚で覆われており、外科的手術による縫合痕などは存在していないように見えます。呼吸らしき咽頭の蠕動は確認されていますが、瞳孔は完全に開いており、生命活動の兆候は見られません。標本採取による鑑定の結果、オブジェクトを構成している物質は一般的なヒトの細胞と同質であることが判明しました。

SCP-090-JPは活性状態の際、固定された文言を何度も反復して発音するという形で認識災害を発生させます。SCP-090-JPの音声情報を認識した人間は10秒以内に下腹部に強烈な痛みを感じた後、男性の場合は性欲減退・勃起障害・射精障害・極致感障害、女性の場合は性興奮障害・性交痛、或いは膣痙攣などの様々な性機能不全を発症します。被験者に対する現代医学・最先端医療技術による治療の全ては現在まで芳しい効果を上げていません。影響後、殆どの暴露者はSCP-090-JPに纏わる記憶を忘却しようと試みますが、その多くは失敗に終わり、多大なストレスによる重度の抑鬱症を併発します。

回収経緯: SCP-090-JPは、超常現象取扱組織・警視庁公安部特事第一課が2005年に芸術家・映像作家███ ████氏(1972-2004)の所有物件の一つを別件で家宅捜索した際、当該機関の捜査官により発見、異常性質の影響を受けながらも回収されました。特事課は生前の███氏がMC&D社の経済的支援を受けていたと推測しましたが、関係者への聴取や回収された他の証拠と照合した結果、そのような事実は確認できませんでした。特事課は本案件を事件性無しと判断し、PEJEOPAT(既存日本超常組織平和友好条約)1に則ってSCP-090-JPの管理所有権をSCP財団に移譲しました。

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