SCP-093-JP
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収容前のSCP-093-JP

アイテム番号: SCP-093-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: 現在、SCP-093-JPは対象を中心とした周囲最低200m以内の土地を高さ3mの有刺鉄線付きの金網柵で封鎖する事によって収容されています。また、対象の出入口には隔壁が設置され、如何なるセキュリティクリアランスを与えられている職員も対象への進入を許可されません。この封鎖について一般に公開している情報には、"トンネルの老朽化による崩落の危険性"という内容のカバーストーリーが適用されています。担当職員は対象の付近を常時監視し、部外者の侵入を発見した場合は、早急に対象を退場させて下さい。部外者が何らかの手段を用いて、対象の内部に強引に進入した場合、隔壁を封鎖して対象を隔離して下さい。対象が救助を求めた場合、それに応じる必要は有りません。また、一般人に擬態している未確認のSCP-093-JP-1の捜索が現在も続けられています。

説明: SCP-093-JPは、1930年に██████鉄道株式会社が███県██市に建造した旧███トンネルであり、██████線の路線区画の一部に使用されていました。しかし、1971年に発生した█████████████事故1により、1975年に路線区画は全線廃止となり、SCP-093-JPも同時に廃棄されました。また、現在までに財団が発見したSCP-093-JPの出入口は、旧████駅側のみです。反対側の旧███████駅側の出入口は本来建造された地点から完全に消失しており、建造及び解体された痕跡も残っていません。

SCP-093-JPの通路は横幅3.0m、高さ4.2mであり、壁や床は一般的なコンクリートから構成されています。SCP-093-JPの内部は常時湿度が94%前後に保たれており、奥から風速1.4m前後の緩やかな風が吹いています。
SCP-093-JPの特筆すべき特異性は、ヒト(以下、被験者と記載)が対象の内部の奥へ直進し続けた際に現れます。被験者が対象の内部の奥へ直進し続けると、ある地点から出入口の方向へ引き返す様に進み始め、結果的に出入口に戻って来てしまいます。被験者自身及びその観察者には、被験者が進む方向を転換する様な動作は感知できません。この現象が発生する原因としては、SCP-093-JPの内部で空間異常が発生している可能性等が考えられますが、正確には特定できていません。

SCP-093-JPの特筆すべき特異性は、ヒト(以下、被験者と記載)が対象の内部の奥へ直進し続けた際に現れます。被験者が対象の内部の奥へ直進し続けると、被験者と同じ外見や特徴を持つSCP-093-JP-1と呼称される存在が出現し、対象はSCP-093-JPの出入口へ向かって移動し始めます。この際、被験者は例外無くそのまま失踪し、被験者がSCP-093-JPの外部の人物と何かしらの手段で通信を行っていた場合、その通信はSCP-093-JP-1に引き継がれます。この現象が発生する地点及び瞬間は特定できていません。
SCP-093-JP-1の身体は、いずれも数年では新陳代謝が通常起こらない細胞が全てほぼ同じ時期に生成されています。この為、SCP-XXX-JP-1は被験者とは異なる存在であると考えられます。

SCP-093-JP-1は、被験者と外見や特徴が酷似するヒト型の生物或いは物体です。SCP-093-JP-1は被験者の性格、記憶、意識的行動の傾向や、被験者が所持或いは装着していた物品等を引き継ぎますが、前者については細かい箇所で違いが見られる場合があります。
SCP-093-JP-1が他の人物にその違いを指摘された場合、対象はそれを誤魔化す為か、その人物に対して言い包めを試みます。しかし、その指摘が明確であり、矛盾を含まない言い包めが困難であった場合、対象は活性化します。
活性状態となったSCP-093-JP-1は著しく知能が低下し、非常に凶暴且つ敵対的になります。活性状態のSCP-093-JP-1は眼窩、外耳道、鼻腔、口、毛包、傷口、肛門、生殖器等から粘性を持つ赤紫色の液体を噴出します。この粘液は未知の分子と酸素化ヘモグロビンから構成される混合物であり、有機物に対して非常に高い腐食性を持ちます。しかし、SCP-093-JP-1自身の身体もこの粘液に対する耐性を殆ど持たない為、活性化から約30分程で完全に活動を停止し、粘液の噴出も止まります。
また、非活性状態のSCP-093-JP-1の身体の組織及び器官は通常のヒトとほぼ同じ様に機能しているのにも関わらず、対象の身体を構成する細胞の染色体の構造は被験者のそれとは明確に異なり、且つそれは一般的なヒトのものよりも、[データ削除済]に近いものであると判明しています。

補遺093-JP-1: SCP-093-JPの存在を最初に感知したのは、"███のトンネル"という都市伝説について調査を行っていたエージェント・███とエージェント・小路です。エージェントらはSCP-093-JPを発見した後に対象の内部を探査し、対象の特異性について財団に報告しました。その後、SCP-093-JPは財団によって異常無く収容されました。また、その後も3名のDクラス職員によって探査が行われ、研究員2名が自ら直接探査を行いましたが、最初の探査の結果以上の事は一切判明しませんでした。

補遺093-JP-2: 20██/██/██、サイト-81██のカフェテリアに於いて、エージェント・小路がエージェント・███に擬態したSCP-093-JP-1-aと行っていた個人的な会話が原因となり、SCP-093-JP-1-aが活性化しました。その結果、周囲にいた2名の職員がSCP-093-JP-1-aによって殺害され、エージェント・小路を含む4名の職員がSCP-093-JP-1-aから噴出した腐食性の粘液によって重症を負いました。その後、SCP-093-JP-1-aは機動部隊ろ-5("陰陽師")によって処分され、対象から噴出した粘液はステンレス製の廃液保管容器を用いて廃棄されました。

補遺093-JP-3: SCP-093-JPのオブジェクトクラスがEuclidに再分類されて以来、対象の収容を担当する数名の職員より、"隔壁の内側から隔壁を叩く音が聞こえる"、"隔壁の内側から、少なくとも10人以上の男女が助けを求める声、或いは10歳前後の少女の金切り声が聞こえる"等、数件の報告がなされました。その為、2015/05/20にDクラス職員によって隔壁の付近に範囲を限定しての調査が行われましたが、隔壁の内側にその様な痕跡は見つかりませんでした。

SCP-093-JP-1-a~fと入れ替わった6名の職員については、現在も行方不明のままです。これらの職員を捜索する為に、SCP-093-JPの内部を再度探査する計画は、現在まで有りません。

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