SCP-095-JP
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アイテム番号: SCP-095-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-095-JPは漢字・カタカナ・ひらがなで書かれたもの3枚がサンプルとしてサイト-8181の収容ロッカーに保管されています。現在、SCP-095-JPの出現を止める方法は明らかになっていません。エージェントが選挙管理委員会に派遣され、SCP-095-JPが発見された場合、すぐにその投票所へ回収に向かうことになっています。SCP-095-JPは全て無効票として集計されることになっています。もしSCP-095-JP-1が他の候補者よりも得票数が多くなる疑いがある場合、充分な数のサンプルを残して、職員はただちに残りのSCP-095-JPを全て破棄してください。破棄の方法として、SCP-095-JPを燃やすことが一番確実であることが判明しています。なお、投票されるSCP-095-JPの数が年々増えつつあることが職員により報告されています。

説明: SCP-095-JPは日本国内で行われる各種選挙において投票される、不明な人物の名前が書かれた投票用紙です。SCP-095-JPの候補者氏名欄には常に「佐藤斉藤」(もしくはサトウサイトウ、さとうさいとう)と書かれています。投票用紙に書かれたそれぞれの筆跡は一致しないことが調査により明らかになっています。SCP-095-JPは、衆議院議員総選挙、参議院議員通常選挙、地方選挙の投票用紙集計時、投票箱内に未知の手段によって出現します。全てのケースで、集計された投票所入場券よりも明らかに多い数が投票されていることが判明しています。SCP-095-JPは基本的に無効票として扱われますが、得票数が他の候補者の中で一番多かった場合、その異常性を発揮します。その場合、SCP-095-JPは有効な票として集計され、「佐藤斉藤」(以下、SCP-095-JP-1と分類します)が当選します。そして、その地区の選挙権を持つ多くの人々の間で、まるで実際にSCP-095-JP-1が存在するかのように認識されることになります。また、SCP-095-JP-1の周りで勤務する者達は、実際に声を聞いたり、指示を受けたりしたと主張しています。

事件095-JP-A
19██/██/██、神奈川県██市の███町における町長選挙でSCP-095-JP-1が当選しました。財団により解任されるまで、SCP-095-JP-1はいくつかの自主的な規則を町に設け、住人に従わせていました。その規則によって行われた事例は代表的には以下の様なものです。

・指定されたゴミの日を守らない者に対する、最低2名以上の住人によって行われる集団での暴行
・役場前で駐車違反をした者への数時間にわたる拷問
・多くの苦情を受けている暴走族の構成員を捕まえて四肢を切断し、その死体を役場前に吊るす
・町長に対して解任を要求する者への火を使用した儀式殺人

ほとんどの住民はこの規則に従うことに不審感を持ったり、抵抗しようとしませんでした。また、この███町で発生している異常に対して、町の外の住民や警察も何ら疑問を抱いていませんでした。財団は███町の選挙名簿を改ざんした上でエージェントを投入しSCP-095-JP-1のリコールを要求しました。選挙管理委員会内に派遣された別のエージェントがそれを承認し、財団職員のみの住民投票が行われ、SCP-095-JP-1は解任されました。このような方法はSCP-095-JP-1の一時的な無力化に効果的であることが明らかになっています。その後、███町の住人に対して大規模なAクラスの記憶処理が行われました。なお、副町長や他の職員はSCP-095-JP-1は基本的に町長のデスクで仕事をしていたと主張していましたが、デスクにはこの2ヶ月間、誰かが使用した痕跡はありませんでした。

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