SCP-098-FR
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アイテム番号: SCP-098-FR

脅威レベル:

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-098-FR実例#1は、いかなる状況においても専用の外付けハードディスクに保管し、またこのハードディスクはサイト-Alephの強化金庫に収容します。ネット上またはアナログ媒体において発見された、その他全ての当オブジェクトの実例は、前者の場合は削除、後者の場合は焼却することで破壊するものとします。

活性状態にあるSCP-098-FR-1実例が財団エージェントの射程内で発見された場合、可及的速やかに制圧し、一週間のあいだマットを敷き詰めた独房内に投入します。被験者に影響を与えたSCP-098-FR実例の発見および破壊を目的として、当該実例が最近頻繁に訪れた場所を捜索すべく、捜査手順098-Limier-H14mが開始されます。

SCP-098-FR-1実例が死亡するか、大規模な事故の引き金となった場合、手順098-Berserk-T12iの開始をもってカバーストーリーの施行に当たります。

サイト-AlephのPC 098-Gamma-1には、098-Hunter、098-Killer、098-Seedの特殊なプログラムが搭載されています。これらはそれぞれ、ネット上に拡散したSCP-098-FR実例の発見、およびその破壊、また既に当該実例が破壊されたアドレスにウイルスF-T78uを挿入し、ネット利用者がダウンロードした可能性のある実例を破壊する役を担うものです。

警告: 事案098-Omégaの発生を遅らせるため、オンラインで発見された実例は一日に15体以上破壊してはいけません。ジョルジュ博士がPC 098-Gamma-1の責任者に任命されており、これらプログラムの監視に携わっています。オンラインでの実例の存在に関する問題が生じた場合は、ジョルジュ博士に一任されます。

注記: 財団職員は、同僚に奇矯な振る舞いが見られた場合、ないしは違法薬物の使用が目されている事件に関して、SCP-098-FRに類似した症状が疑われる場合は全て、配属先のサイト司令部まで報告すること。

説明: SCP-098-FRはBadass.jpgと題されたデジタル画像であり、一人の人間男性が、M134バルカンにチェーンソーを固定したような改造銃を、大雑把な手つきで操作しながら発砲している様子が映っています。この人物は、上半身は裸であるものの、ジーンズと鋲を打った革製のブーツ、サングラスにステットソンタイプの帽子を身に付けています。彼の大まかな外観は、雄々しい男性兵士/軍人の紋切り型に一致しており、その顔には満足気な表情が浮かんでいます。二人の裸の人間女性がその足元に横たわっており、彼の顔に視線を向けています。後景には複数の爆発が確認出来ます。

SCP-098-FRの異常特性は、誰であれ対象となる人間が、直接・間接を問わずそれを視認した場合に発現します。

SCP-098-FRは、被験者の中枢神経系の機能に影響を与え、数分(5分から10分)で向精神薬(アンフェタミン、LSD、コカイン等々)のものに似た効果を生じさせる、視覚的なミーメティックエージェントを含んでいると推定されています。最初は僅かな強度しか持たないものの、それらの効果は被験者の中で、次第に強力かつ明瞭なものになって行き、10~12時間後には頂点にまで達します。この時被験者は、既知の最も強力な幻覚性ドラッグが喚起するような幻覚を経験し、多くの場合、その場の環境を利用して、支離滅裂かつ非論理的な行動を開始します。SCP-098-FRは、ドーパミンやアドレナリンといったホルモンの産生を刺激したり、反対にノルアドレナリン等の別のホルモンの産生を削減し、上に述べた向精神効果の進行を強化、促進することで、被験者の代謝にまで影響を及ぼします。

向精神効果が被験者に対して発揮されている数十時間のあいだ、SCP-098-FRは、この同じミーメティックエージェントによって潜在意識の変化を引き起こします。これは被験者の「精神」に、人間的な文化基準では極端な上に危険で暴力的とされるような事柄を成し遂げんとする意志を「挿入」し、そうした行動の完遂を強いる強迫観念の増進を、被験者に対して惹起するものです。

SCP-098-FRへの曝露から10~12時間が経過すると、被験者にはSCP-098-FR-1の名称が割り当てられます。SCP-098-FR-1実例が企てた行動の非網羅的なリストは補遺部分にて閲覧可能です。

SCP-098-FR-1の本来の性格/行動や、対象が企てる行為がどのようなものであれ、この行為時に対象が、概して悲惨で派手な死に方をすることは変わらないものと思われます。SCP-098-FRによる死亡率は現在98%であり、例外としては、グリム博士と5名のDクラスが当オブジェクトに曝露したのち、孤立した環境下に置かれた事例があります。この場合、SCP-098-FRの影響は、約96時間後に完全に消失しました。

この期間中、SCP-098-FR-1はあらゆる麻酔剤、鎮静剤、皮下注射の投与に対して異常な抵抗力を示します。

SCP-098-FRの効果を食い止め得る薬や手段は、現時点では一切発見されておらず、被害を最小限に抑えるための既知の方策は、影響期間を通しての隔離および拘束衣の使用に限定されています。

補遺:

発見記録: SCP-098-FRは、ロシアの██████郊外にある█████ ████████宅において、自ら起こしたクレーン車での事故による彼の溺死後に発見されました。SCP-098-FRの一実例は、█████ ████████の個人用コンピュータのデスクトップに使用されていました。このオブジェクトは、PCの調査を請け負っていたエージェント・███████ █████が、彼の自宅で数リットルの白熱した軽油を摂取したことで焼死したのち、情報機器に疑いが向けられた際にようやく再発見されました。Dクラス職員を用いて行われた一連の実験により、異常物品であるとの確認が為され、クラス指定が行われました。この実例#1は隔離され、特別収容プロトコルが考案されました。

SCP-098-FR-1実例が企てた行動の非網羅的なリストは以下の通りです :

  • 被験者: █████ ████████

場所: ロシア、██████
日付: 20██/██/██
クレーン車での危険運転を行い、交通事故を起こした上にクレーン車のまま付近にあった███川に転落
結果: 被験者の死。

  • 被験者: ███████ █████

場所: ロシア、██████
日付: 20██/██/██
3リットルの白熱した軽油を飲み干す。
結果: 被験者の死。

  • 被験者: █████ █████████

場所: スペイン、██████████
日付: 20██/██/██
BMXに乗ったまま線路付近で極めて複雑な軌道を描き、タンク7個分の放射性廃棄物を輸送していた列車の脱線および爆発を引き起こす。
結果: 被験者の死。

  • 被験者: █████ ████████████

場所: シベリア
日付: 20██/██/██
コディアックヒグマ(Ursus arctos middendorffi)に素手で立ち向かう。
結果: 被験者の死。

  • 被験者: ██████ ███████

場所: カナダ、█'█████████
日付: 20██/██/██
稼働中のチェーンソーを飲み込む。
結果: 被験者の死。

  • 被験者: ██████ █████

場所: アメリカ、███ ████
日付: 20██/██/██
エンパイア・ステート・ビルディングの頂上から生身で飛び降りる。
結果: 被験者の死。

  • 被験者: ████ ████████

場所: フランス、█████████
日付: 20██/██/██
ローラースケートでハイウェイを逆走する。
結果: 被験者は地元警察により逮捕された。

  • 被験者: ███████ █████、█████ ██████、██████ ██████、████ ██████

場所: スイス、█████-████████
日付: 20██/██/██
山頂の小屋の凍結した屋根の上でホッケーの試合をする。
結果: 被験者らの死。

  • 被験者: ████ ██████、████ ██ ███、█████████ ██████、██████ ██████、███ █████████

場所: アラスカ、██████████
日付: 20██/██/██
ハイイログマ(Ursus arctos horribilis)の背に乗って中世風の馬上槍試合の真似をする。
結果: 被験者らの死。使用された二匹のクマの一方は重傷を負った。

  • 被験者: ████ █████████

場所: アラスカ、█'█████████
日付: 20██/██/██
凍結した湖の上へとタイヤも無しに200km/h以上で転がって行く。
結果: 被験者の死。

  • 被験者: ██████ ███████

場所: バミューダトライアングル上空
日付: 20██/██/██
飛行中の航空機の翼の上でバランスを取りつつエレキギターを演奏する。
結果: 被験者の死。

インシデント098-01:
20██/08/03の定期テストの際に、グリム博士が誤ってSCP-098-FRに曝露しました。博士はオブジェクトの影響を受けたものの、その効果に関しては、他の事例と同等の激しさであるどころか、普段のグリム博士と変わらないように見受けられました1。サイト-Aleph第21研究室の部分的な崩壊にも拘らず、グリム博士は生き残り、その結果として、SCP-098-FRの効果に関する詳細な尋問が可能となりました。これにより、[データ隠滅 : 要レベル4]および[データ隠滅 : 要レベル4]が判明しました。
被害者: ████および██████の両博士がグリム博士を制止しようとした際に軽傷を負い、またD-54123はグリム博士に[データ削除]されたことで重傷を負いました。

事象098-Oméga :

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