SCP-1006-JP
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アイテム番号: SCP-1006-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1006-JPはサイト-81██の専用ロッカーに収容されます。SCP-1006-JPには2名の担当者を付け、それぞれSCP-1006-JPの実験とロッカーの鍵の保管を担当します。両名は財団内外で交流が見られない者が選ばれます。SCP-1006-JPの実験時には最低1名のエージェントを同行させ、SCP-1006-JPの取り出しから収容までを確認します。また、実験担当者はSCP-1006-JPの取り出し直前と収容直後において身体検査を受けます。

Dクラス職員以外を対象にしたSCP-1006-JPの実験は禁止され、またSCP-1006-JPを用いて作成された文書はSCP-1006-JP-Aに分類し、SCP-1006-JPと同じロッカーに保管されます。

説明: SCP-1006-JPは、寸法が4×120cmの鉢巻きです。色は白く、耐久性は一般的な鉢巻きと変わりません。

SCP-1006-JPを着用している人間は学習やレポート作成といった知的活動において普段よりも高い能力を発揮します。能力の向上は回答時間の短縮及びより難解な問題への解答といった形で表れます。向上する度合いはSCP-1006-JPの着用時間に比例します。SCP-1006-JPを着用している間、対象は食事や睡眠をとらなくなる為連続した長時間の着用は対象を衰弱死させます。

SCP-1006-JPを外した場合はSCP-1006-JPの着用時間に応じた副作用を示します。軽微なものでは一定時間落ち着きをなくすという程度ですが、重度のものになると回復不能と考えられる精神疾患を発症します。

椎博士の研究により、SCP-1006-JPは連続着用時間を1時間以内とし休憩を30分挟むことで継続的安全な使用が可能であると考えられています。

実験記録:

実験記録: E-1006-JP-7 - 日付: 1996/03/01~1996/03/30

対象: D-1006-JP-7
概要: D-1006-JP-7は40代の男性です。当初、対象の学力は割り算も危うい程でした。対象にSCP-1006-JPを着用させた状態で義務教育課程の学習を行わせます。
方法: 安全な着用間隔を厳守しつつ1ヶ月間、計132時間SCP-1006-JPを着用しました。
結果: 対象の学力は█高等学校等日本で有数の進学校の合格ラインに達しました。

所見: SCP-1006-JPには対象の知力を底上げする異常性がある事を示します。そうでなければ対象は俗にいう地頭が良い方なのでしょう。 ―椎博士

実験記録: E-1006-JP-15 - 日付: 199█/██/13~199█/██/02

対象: ██研究員
概要: ██研究員は199█年██月20日にSCiPと思われる異常現象を調査していました。当初この現象はEuclidクラスに分類されるものと予想され、██研究員はSCP-1006-JPを用いて確実な収容方法を確立しこの現象をSafeクラスに分類する事を目指しました。
方法: 椎博士監視の下、対象は安全な着用間隔を守り、SCP-1006-JPを合計160時間着用しました。
結果: 該当する現象の科学的な解析に成功しました。該当する現象はSCiPに登録されませんでした。

所見: SCP-1006-JPによって財団理念を貫いた上でのSCiP無力化を達成した例です。 ― 椎博士

実験記録: E-1006-JP-18 - 日付: 199█/██/06~199█/██/31

対象: ██博士
概要: ██博士は当時本部に派遣されSCP-████の研究をおこなっていました。██博士は現在のSCP-████収容セルの壁材では収容違反が起こりやすいとして、壁材の研究にSCP-1006-JPを使用する申請を出し、椎博士及び日本支部O5-7が受理しました。
方法: 本部職員の監視の下、対象は安全な着用間隔を守り、SCP-1006-JPを合計375時間着用しました。
結果: ██博士が発明した壁材によってSCP-████の収容違反の確率が約40%低下しました。

所見: SCiPに対するSCP-1006-JPの有用性が実証された好例です。

SCP-1006-JPに知力増強の異常性もあるならば、Keterクラスへの対策を手にする事ができるかも知れません。他のSCiPの人知の及ばぬ異常性のみを用いて危険なSCiPに対抗するのではなく、人知の及ぶ対処法を手にする事で初めて財団理念が達成されると確信します。 ―椎博士

実験記録: E-1006-JP-32 - 日付: 2007/06/03~2007/07/03

対象: D-1006-JP-23
概要: D-1006-JP-23は50代後半の男性です。対象の学力は平均的な中学校1年生程度です。対象にSCP-1006-JPを着用させた状態で義務教育課程の学習を行わせます。
方法: 安全な着用間隔を厳守しつつ1ヶ月間、計132時間SCP-1006-JPを着用しました。
結果: 対象に学力向上は見られませんでした。

所見: SCP-1006-JPの持つ異常性とは対象の集中力を限界まで高める事であろう。 ―小笠原博士

 
インシデント記録:

インシデント記録: I-1006-JP-1 - 日付: 2002/09/18

収容違反者: ██博士 ██研究員
内容: Dクラス職員以外のSCP-1006-JPの着用禁止通達後、██研究員がSCP-1006-JPを着用しました。
原因: 直接の原因は両職員が財団就任前、大学で担当教官とゼミ生の関係にあった為██博士が██研究員に温情をかけて収容ロッカーの鍵を貸した事です。また██研究員がKeterクラスオブジェクトの担当も兼任していた為、当時同研究員が収容プロトコルの確立に執心していた事も原因として挙げられます。

これを受けSCP-1006-JPの特別収容プロトコルが第3版に改定されました。

SCP-1006-JPを使用して作成された文書は以後SCP-1006-JP-Aとして分類し、報告書としては扱いません。

―O5-7

 


 
補遺: SCP-1006-JPのクラス再検討についての情報です。

申請名: SCP-1006-JPのEuclidクラス再分類の申請 - 日付: 2012/11/09

申請者: 竹田博士
内容: SCP-1006-JPのEuclidクラスへの再分類を申請します。
私の部下及び私自身、自らの研究に行き詰まるとSCP-1006-JPを使用したいという欲求にかられてしまいます。それはSCP-1006-JPのリスクを知っていようとも関係なくです。
SCP-1006-JPには自らを使用させたいという欲求を植え付けるミーム汚染の異常性があると考えられます。よってSCP-1006-JPのEuclidクラスへの再分類が望ましいです。

回答: 却下します。Dクラス職員への実験記録を参照する限り、SCP-1006-JPにミーム汚染の異常性は認められません。ただ、SCP-1006-JPの異常性自体が研究者にとって抗し難い魅力があるのは認めます。しかし、それを理由にクラス再分類を承認する事は即ち財団理念の敗北です。 ―O5-7 

 

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