SCP-1014-JP
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SCP-1014-JP

アイテム番号: SCP-1014-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1014-JPはサイト-8█の生物収容室内にある一般的な60cm水槽1によって飼育されます。水換えや清掃の手間を省くために水槽内はエタノールで満たし、揮発しないよう上部は完全に密閉してください。接触後にSCP-1014-JPに対する何らかの不安感を抱いたスタッフは、担当職員により精神鑑定を受けてください。SCP-1014-JPへの実験は現在禁止されています。

説明: SCP-1014-JPはシルバーアロワナ(Osteoglossum bicirrhosum)の成体です。大きさは100cmほどで、性別はオスです。その性質から生物学的な検査をすることが不可能であるため、年齢などの詳しいことはわかっていません。正常な飼育環境下において、SCP-1014-JPは通常のアロワナと変わらない生態を取りますが、その異常性のためか刺激に対する反応が鈍く、痛みやストレスを一切感じないように見えます。知能テストでは魚類として平均値という結果でした。

SCP-1014-JPは決して死なないという異常特性を持っています。どのような手段を用いても体を傷付けることはできず、あらゆる悪環境に身を置いても恒久的に生存し続けます。正常な飼育環境下では与えられた餌を食べ、胃に内容物がある限りは排泄を行い、エラ呼吸をする姿が観察されていますが、これらは生存に必須ではなく、真空状態に長期間晒されても、問題なく生存します。SCP-1014-JPがどのような方法で生存活動を行っているのかを解析する試みは、全て失敗に終わりました。

現在は否定的な見方が強いものの、SCP-1014-JPは精神影響オブジェクトである可能性があります。SCP-1014-JPへ長期的に接触することにより、対象者はSCP-1014-JPに対して強い不安や嫌悪感、苛立ちを抱くようになります。それらの感情はSCP-1014-JPのみに向けられ、日常生活に大きな支障を来すことは少ないものの、SCP-1014-JPに接触するときには正常な判断力が失われた行動を取るようになります。この影響は対象者をSCP-1014-JPから引き離すことで緩和されますが、自然消滅することはなく、ときおり「まだSCP-1014-JPは生きているのだろうか」という漠然とした不安を抱きます。クラスC以上の記憶処理により、この影響は完全に消滅するものと思われます。
この精神影響を実証する試みは成功しておらず、何らかの条件を満たす個人のみ影響されるのではないかと仮定されていますが、SCP-1014-JPに関わらない限りは一切の影響を受けることはないため、これ以上の実験は有益ではないとして許可されていません。

補遺: SCP-1014-JPはインターネットオークションサイトにおいて、「何十年も生き続けているアロワナ」という出品記事が掲載されたことをきっかけに財団の目に留まりました。出品者の男性から得た証言によると、SCP-1014-JPは貿易商だった祖父から受け継がれたもので、当時の祖父はペットとして販売するために多数のアロワナを南米から輸入しており、SCP-1014-JPはその売れ残った1匹だということです。それ以前の来歴は現在では判明していません。

―――あのアロワナはまだ生きているのですか? 早くあいつには死んでほしいのですが。 ██職員

―――もう、そのことは考えるな。あれはただのアロワナだ。 ██博士

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