SCP-102
評価: +22+x

アイテム番号: SCP-102

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-102は現在マーシャル・カーター&ダーク株式会社が所有しています。収用権から外れた法実証主義に縛られた”所有権”なので、今後財団がSCP-102を確保することはできません。

説明: SCP-102は██ █████ ████、██████████にある1組の独立型分譲ビーチハウスで、現在ギーサー・ハウジング・アソシエイションというダミー会社を通じてマーシャル・カーター&ダーク株式会社が所有しており、MC&D会員に”危険な選択が好みの特権階級の人たちの為の別荘”として貸出しています。2戸は類似した性質を共有していますが、[データ削除済]。

SCP-102-1は左側の別荘で、█号です。

SCP-102-1の賃貸契約を結んでいない人間が別荘に入室すると、別荘の中は朽ちた空き家のようになり、別荘が誰かに借りられているのなら現在の賃借人が戸口の内側でうつ伏せで現れます。回収した別荘の材料を調査したところ70年代中後期の物だと示しました。写真家の契約内容にかかわらず、撮影されたSCP-102-1の内部の写真全てにより確証が得られました。しかし、賃借人が玄関から入室すると、航海をテーマとした内装のとても手入れの行き届いたビーチハウスになります。時折、入室と同時に目眩を起こしますが、2、3秒で弱まります。

賃借人がSCP-102-1から退出すると、賃借人は自由に透明になったり物体をすり抜けることのできる霊的な存在になります。この状態に陥るたびに、賃借人は賃貸契約期間の間は別荘から離れていきます。契約期間が終了する、または途中で終わらせると賃借人は意識不明になり、非賃借人が入室した時のように玄関の戸口で目を覚まします。賃借人の身体が別荘から移動するところは観察されませんでした。

SCP-102-2は右側の別荘で、█号です。

一見したところSCP-102-2の効果はSCP-102-1と同じです。しかし、[データ削除済]後に[データ削除済]腐敗が促進されます。契約が中断されたのにもかかわらずSCP-102-2からすぐに退出しなかった賃借人は、契約終了30日後に"死亡と推定される行方不明者"になります。退出した賃借人は絶えず現れる[データ削除済]の心因性変調の治療のためにステロイド型エンハンサーが施されます。

付録: 複数の情報源から同一の詳細情報を得ていますが、この報告書にある全ての内容は未だ確認できていません。このレポートはすべて以前SCP-102-1を借りていたDクラスである1070869(死刑:強姦、殺人)、1033654(仮釈放無しの終身刑:未成年者に対する加重性的暴行)、3370633(死刑:[データ編集済])のインタビューから手に入れたものです。D-1033654はSCP-102-1の効果を利用して[データ削除済]したと推測されます。インタビューログ102-1/2/3の全写本を参照してください。

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