SCP-1024-JP
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アイテム番号: SCP-1024-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1024-JPはサイト-81██にて標準生物収容プロトコルの規定に則った飼育を行ってください。なおSCP-1024-JP の飼育および運搬に用いられる容器、実験室には防音加工を施されたものを使用します。SCP-1024-JPは排泄を行わないことから、飼育容器の清掃は点検時以外には必要ありません。SCP-1024-JPの実験の申請にはセキュリティクリアランスレベル3以上の職員3名の同意が必要です。またSCP-1024-JPの収容されているサイトの売店や食堂、職員の自室などで再生したあらゆる媒体の楽曲データをリストアップし、SCP-1024-JPの実験結果の検証に使用されます。

説明: SCP-1024-JPは、金管楽器の部品として用いられるものと酷似した真鍮製の管によって構成された実体です。SCP-1024-JPは文鳥に似た姿と活動様式をもちます。しかしSCP-1024-JPが排泄および産卵を行った事例は現在のところ確認されておらず、また本質的にSCP-1024-JPは摂食を必要としていません。SCP-1024-JPには外見上は鼻や目、耳などの器官が確認できないにもかかわらず、五感を有していると考えられ、周囲の環境を一般的な鳥類のように知覚しています。SCP-1024-JPは人懐っこく、特に若い男性に対し愛着を形成しやすい傾向にあります。

SCP-1024-JPは自身を構成する管が破損すると、破損個所より60dBから110dBほどの音量で楽曲を再生します。なお、この音量域は単に指標であり、SCP-1024-JPはこの範囲を大きく逸脱する音量での再生も可能です。さらにSCP-1024-JPには自己復元作用があり、破損部の修復を行います。SCP-1024-JPの破損から修復の完了までに必要とする時間は楽曲の演奏時間に依存します。SCP-1024-JPに複数の破損個所がある場合は、破損個所の個数に応じた数の楽曲を次々に再生することで破損個所を古い順に修復させます。外科手術などの医療的処理や溶接などの金属加工によってSCP-1024-JPから発せられる音楽の停止を促す、または達成する試みは、これまでのところ全て失敗しています。

SCP-1024-JPは周囲の半径█km圏内で再生された楽曲の情報を記録する未知の感覚を有しています。それに関連して、SCP-1024-JPの破損個所から再生される音楽は常に既存の楽曲です。なお、まれにSCP-1024-JPから著しく音質が劣化した楽曲や異音が混入した楽曲が再生される事例が報告されていますが、解析の結果では異常性はこれまで確認されていません。

SCP-1024-JPは201█/8/█に静岡県██市の住民による、空き地から騒音がするという内容の警察への通報から財団の注意を引きました。この通報に際し、潜入していたエージェントが通報内容に違和感を覚えて現場に向かい、当オブジェクトを発見、回収しました。発見当時SCP-1024-JPは腿を損傷し、ALL I WANT / The Offspringを100dBで再生していました。後の調査でSCP-1024-JPは野良猫に襲撃されたことにより多数の負傷を負ったと推測されています。収容後、付近にはカバーストーリー『暴走族』が適応されました。

補遺1: 実験記録

補遺2: 事案SCP-1024-JP-1および事案SCP-1024-JP-2

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