SCP-1034
評価: +11+x

アイテム番号: SCP-1034

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1034は使用しないときにはパスコード保護金庫に収容してください。財団職員がSCP-1034を取り扱う際には、EN3881においてxx44の評価を受けた手袋の着用が義務付けられます。偶発的にSCP-1034と皮膚が接触した、またはSCP-1034により刺し傷を負った場合、SCP-1034の影響を受けた人物を拘束し、SCP-1034をその人物から奪取する必要があります。その人物が肉体のどこかに切り傷を負った場合には、即座にSCP-1034を洗浄し、効力を無くす必要があります。

説明: SCP-1034は弦長5cmの錆びた半円形の縫合針と、約1mmの太さの縫い糸1巻で構成されます。この縫合針から縫い糸を取り除くと、新たな縫い糸が縫い糸の端がSCP-1034のめどに通った状態で出現します。この現象は縫合針が直接、または録画機器によって監視されてない状況下でのみ発生します。

SCP-1034は連続殺人者█████・████を逮捕したことで██警察局によって発見され、証拠品として提出されました。█████・████が拘留されていたのにもかかわらず、██警察局の科学捜査官がその被害者と同じ状態で死亡していたことが判明し、エージェントはその証拠品に異常な機能が存在する可能性に対して警戒しました。これにより、財団で█████・████との最初のインタビューが行われ、インタビューによってSCP-1034の効力がある程度詳細に明らかになりました。これによりSCP-1034を安全に回収することに成功しました。█████・████は後にD-3826として雇用され、もう一度インタビューが行われました。この2回目のインタビューの内容については補遺1034-01: D-3826のインタビュー記録に掲載されています。

人間の皮膚や血液がSCP-1034に接触すると (その人間を被験者と指定する)、被験者は顔面筋や肺、声帯を除き、肉体を自分の意思で自由に動かすことができなくなります。その後、被験者は顔面の開口部をすべて縫合し始めます。縫合は口から始まり、両目、両耳、鼻と続きます。この縫合はそれほど強固ではなく、そのため被験者が縫合の全過程を通じて、口で呼吸を行うことができ、意識を保つことができます。肉体の縫合が完了すると、被験者はSCP-1034を最初に接触した箇所に戻し、被験者が元来とっていた姿勢と同じ姿勢をとります。その後、被験者の肉体は発汗を開始します。発汗は体中の水分がすべて放出されるまで続きます。被験者がまだ死亡していなかった場合、被験者はこの際に脱水により死亡します。

SCP-1034を取り扱う際に、皮膚と縫合針との間に手袋やその他の防護があれば、SCP-1034の異常性は発現しません。被験者から力づくで縫合針を奪い取れば被験者は縫合をやめます。その際に被験者が悪影響を受けたという記録はありません。改訂: 縫合針が皮膚の上皮層を貫通していた場合、すべての血液が縫合針から除去されるまで、SCP-1034の効果は持続します。詳細は補遺1034-02: 実験記録を参照してください。

前述の縫合や発汗の過程が完了した人間の死体は、皮膚の硬さが革に匹敵し、腐敗に対して著しい耐性をもちます。そのような死体の皮膚はこの変質の後には疎水性を示します。この皮膚は油分に対する限定的な吸収性も示し、[編集済]に対して最も受容性を示します。[編集済]は█████・████の逮捕の際に彼の所有する地下室で大量に発見されていました。死体の脳の運動制御部の解剖によると、[削除済]。その死体は小程度の異常な振る舞いを別とすれば脅威を示しません。その異常性については補遺1034-02: 実験記録に記載されています。

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