特定未詳事物の報告書
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1. 概要

特定未詳事物写真1(以下対象と呼称する)は幅80cm、高さ200cm、厚さ20cmの片開き戸です。対象は異常な硬度を有し、あらゆる耐久実験はすべて破壊不能という結果になりました。またその硬度からサンプルの採取、並びに素材の特定は成功していません。対象を通ることにより物理的にありえないほど拡張された空間(以下空間-A)に侵入することが可能です。

空間-Aは異常に広大な空間です。幅300cm、高さ300cm、観測された範囲で5kmの距離があります。天井、壁、床は白く、対象同様に素材は不明です。壁には3m間隔で対象と類似した扉が並んでいます。扉の上にプレートが存在し、現在約1400個のプレートに数字が書かれています。この数字は概ね1から順番に並んでいますが、番号が欠如しているものもあります。対象の裏にあるプレートには1036と書かれています。それぞれの扉からはさらに拡張された空間(以下空間-B)に侵入可能です。

空間-Bは空間-Aをさらに上回る広大な面積を有します。空間-Bは地球の物理法則、歴史上のイベント、大気の化学組成、自然環境が非常に酷似しています。特筆すべき事項として、各空間-Bにはそれぞれ1例ずつ、通常の物理法則を逸脱した存在が確認されています。以下はそれらの例の抜粋です。

プレート番号: 192

概要: 東京都千代田区、東京駅構内の██室に備え付けられた扉に接続されている別空間。東京駅自体に酷似しているものの、様々な形状をした超常存在群が跋扈しており、また構外にはそれらの存在によって出ることは不可能。

プレート番号: 578

概要: 山梨リニア実験線に出現する巨大な煎餅。出現時期は不定期で、高川トンネル内に出現した場合は上り、九鬼トンネル内に出現した場合は下り方面に加速を始める。最高時速は620km/hに達し、出現地点と反対のトンネルに到達すると発光して消失する。

プレート番号: 910

概要: ████████から███████までに続く平地に敷かれた道路の傍らに存在する"一時停止"の標識。標識部分を他のものに変形させ、自身の周囲にその標識に応じた超常現象を発生させる。

プレート番号: 1033

概要: 変身能力を有したヨーロッパノウサギ(Lepus europaeus)。周囲の人物がもつ"ウサギ"の認識によって自身の形状を変化させる。生物としてのウサギだけでなくぬいぐるみのような非生物や、擬人化されたウサギなどにも変化する。

我々の世界にのみこれらのような存在が確認されません。未確認であるだけか存在しないかについては現在も調査中です。

2. 発見経緯

対象は2013年6月18日、神奈川県庁の地下5階に存在する機密文書集中保管庫の壁に出現しました。監視カメラの映像には壁面から浮き上がるように出現する対象が確認されました。対象の出現後、保管庫は警察庁の管理下に置かれました。また人員の立ち入りを禁止し、関係者には箝口令が敷かれました。これを受けて対象の管理、調査を目的とする警察庁長官官房・未詳事物管理課が発足しました。

3. 追加報告

2013年7月8日に空間-Aの壁面に特徴的なマークが出現していたことが確認されました。このマークは円の中心に向かって3本の矢印が等間隔に配置されているというもので、これが何を意味するかは判明していません。また同空間内に白衣を着用した人物(以下人物-A)が複数人確認されるようになりました。これらの人物は日本語を用いて会話していましたが、インタビューを試みると即座に逃走するためその正体も判明していません。また着用している白衣には"SCP"という文字列が確認されました。

同年8月28日に対象の開閉が不能になりました。以前確認された人物-Aは開閉可能のようですが、こちらから行った開閉の試みはすべて失敗しています。またこれと同時に様々な人物-Aのこちら側への出現が確認されるようになりました。人物-Aの確保は失敗しているものの、監視カメラの映像には何かを捜索しているものの、特に何もせずに戻る人物-Aが確認されました。




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