SCP-104-FR
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アイテム番号: SCP-104-FR

脅威レベル:

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-104-FRは、サイト-Bethにある壁を補強した標準人型実体用の居住施設に収容され、またあらゆる刃物を没収されます。イベント104-FR-イプシロンが実現した時に素行が良好である場合、テーザー銃X26を装備した弱視(両目とも視力5/10以下)の男性警備員2名が同伴するという条件のもと、SCP-104-FRはサイト-Bethの許可された範囲全域にて、2時間未満の外出が許可されます。SCP-104-FRはいかなる場合も女性職員と接触することがあってはなりません。負傷時に対象への迅速な対応を行うために、収容室には凝固剤のストックを常備して下さい。

説明: SCP-104-FRは身長1メートル95センチ、体重86キロの、中東系の人間男性です。その頭髪は、頭蓋骨に直接埋め込まれた細長い針金となっていますが、その起源とこの処置が行われた方法については不明です。SCP-104-FRは視覚器官を失っており、空洞となった眼窩はリネンの包帯で覆われています。SCP-104-FRはこの失明を、人体が堪えうる限界までそれ以外の感覚を発達させることにより補っています。また対象は2つのタトゥーを有しており、一方は両肩甲骨に沿って図案化された2本の剣を表すもの、もう一方は翻訳途中のシュメール語の文章で、こちらは右前腕に彫りつけられています。

対象はまた、常識を上回る筋力(推定最大推力13500ニュートン)を発揮することが可能であるほか、イベント104-FR-イプシロンが発生しない限り、職員に対して敵意と暴力性を示し、視力が自分(非健常時には両目とも最大で5/10)を上回る個人に徹底的な攻撃を加えます。その攻撃の際、SCP-104-FRは被害者に対してこれと言った怒りの様子を一切示すことなく、標的の両目を破損させないように抜き取ることで満足します。対象は外部からのあらゆる刺激に完全に無感覚であり、これまで、血液の不足による酸欠が原因の失神か、精神安定剤の使用によってのみ、この行動を中断させることが出来ました。一方で対象は血友病に冒されているため、その再生能力は平均と比べてわずかに劣っています。

対象が健康な両目を手に入れることに成功すると(イベント104-FR-イプシロン)、それを自らの眼窩に嵌め込むために目隠しを取り去ります。不明なプロセスにより、この両目は対象の視神経と結びつくらしく、使用可能なものとなります。その後SCP-104-FRは、この新しい両目を失うまでの間、落ち着いた状態を取り戻します。この状態にある対象は、無力化を担当する警備員に対して一切の抵抗を示さず、また自身の実験を担当する男性職員(補遺104-B参照)に対し、常に慇懃な受け答えを行います。しかしながらその眼球はすぐに乾燥し、粉々に砕けることとなります1。この期間は最低で3時間と推定されました。対象の可視能力の度合いは両目の劣化度に比例します。

SCP-104-FRは2014/06/12、現場に潜入中のグリム博士より伝えられたデータを基に、リュミエール騎士団の名で知られる要注意団体を襲撃中に回収されました。対象は東洋風の豪奢な一室に入れられていました。現場で回収された報告書は、出所の様々な両目が毎日SCP-104-FRに供されていたこと、この教団が対象に献身していたことを示しています。

補遺104-A: 回収直後のインタビュー記録

インタビュー対象: SCP-104-FR
インタビュアー: グレイ博士
その他: 博士の護衛を担当するエージェント・アズラエル。

前書き: 財団がSCP-104-FRを回収した時、その両目は劣化の進んだ状態にありました。帰還の途上、それまで従順な態度を取っていた対象がエージェント・C████に攻撃を加え、空洞となった自身の眼窩に収めるためにエージェントから両目を奪い取りました。対象は非殺傷性の武装を用いて制圧され、このインタビューの行われるサイト-Bethまで移送されました。

グレイ博士: やあ104-FR。どうか座ったままで、長くかかるかもしれないからね。

SCP-104-FR: なぜそのような番号を私に付けるのです? 私の前の牢番は、出生の折に父母が授けてくれた名で私を呼んだものでしたが。

グレイ博士: ではその名前は何と?

SCP-104-FR: サムソン。マノアの息子。

グレイ博士: なるほど…。私としては、引き続き貴方を104-FRと呼ばせて頂きたいんだがね、もしそちらに差し支えなければ…。どれくらいの間貴方は支配下にあったのかな、その…貴方の前の牢番とやらの?

SCP-104-FR: 分かりかねます、時間の経過は私にとって大して重要なものではありませんから。それがもう私の体に影響しなくなって以来。

グレイ博士: 貴方は不死なのか?

SCP-104-FR: 私もあなたと同じように食事を必要としますし、刃物や弾丸はあなたに対してと同じ効果を私にも齎しますよ。それでも私は、人々が老い込み死んでゆくのを目の当たりにするというのに、神は私の肉体がその御下に近づくことを拒絶なさるのです。

グレイ博士: (ノートを手にする) 貴方の目には何があったんだ?

SCP-104-FR: 最初に私を捕まえた連中が残した跡ですね、私が自分の身を守れなかった頃に。あの犬どもは、私が弱っているのを利用して、私の目を潰したのです。目を回復させることは出来ますが、もう決して以前のように完全に見えることはないでしょう。

グレイ博士: なるほどね…。じゃあその髪は? ずっとそんな感じなのかな?

SCP-104-FR: これは我が主が授けてくれた最後の贈り物なのです。もう二度と弱くなりはしないと、保証してくれる贈り物。

グレイ博士: ふむ…まあいいだろう。それでは、エージェント・C████については一体? 他の人間でなく、彼を攻撃するだけの何かがあったのか?

SCP-104-FR: 全員の中で、あの方が最も鋭い視線をしていたもので。あの方にお会い出来たりはしないでしょうか? お礼を言わせて頂きたいのです、再び目がよく見えなくなってしまうことなど、絶えて無かったものですから。

インタビューのこの時点で、エージェント・ディアーズが関係書類をグレイ博士に手渡すために部屋に入ってくる

[残りのインタビューは機密指定]

最終報告: 非常に憂慮すべきことに、対象は我々のように深く物事を考えている様子がない。メトシェラ並に年を重ねている2という印象も受ける。極めて予測の付かない振る舞いを踏まえ、Euclidへのクラス分類を提案する。 - グレイ博士

補遺104-B: 対象の心理的追跡調査

対象104-FRは数多くの分野について非常に高度な知識を有しており、さらに知能テストでは平均をわずかに上回る結果を出した。その話しぶりはSCP-███を彷彿とさせ、加えてシュメール語のような死語を含めた、非常に数多の言語を話す。イベント104-FR-イプシロン外での攻撃性については自覚していないらしく、これより私は、二重人格の可能性も考えている。

女性に対するあからさまな憎悪に関しては、辛い経験に起因する女性嫌悪の極めて典型的なケースに当たるものだ。対象が語ることを拒否しているため、その件についてこれ以上述べるのは難しいが、それでも[データ編集済]については、幾つかの手がかりを掴んでいる。

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