SCP-105-JP
評価: +30+x

アイテム番号: SCP-105-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-105-JPは、サイト-8173内の耐爆施工された5m x 5m x 12mの植物育成室で、厚さ25cm以上のコンクリートで構成された直径3m深さ1.5mの植栽ユニットを用いて収容してください。一日に三度、収容室内にスプリンクラーで水を噴霧し、SCP-105-JPの表面を湿らせてください。SCP-105-JPが植栽ユニットの容量を越えそうになった場合は、耐爆スーツを着せたDクラス職員に節の部分を切断し、隣接する加工室にてSCP-105-JP-Aを吸引してください。SCP-105-JP-Aを吸引する場合は、不活性ガスで満たされた採集用チャンバー内にSCP-105-JPを格納し、専用吸引器を用いてください。なお、SCP-105-JPの成長速度が採集のペースに間に合わない場合は、採集したSCP-105-JPを耐爆チャンバー内に格納し、遠隔操作で燃焼させてください。

SCP-105-JPを用いての実験はレベル3以上の職員の許可を得てください。また、SCP-105-JP-Aの採集を独自に行う場合は、採集予定量と使用目的を文書化して提出し、レベル4以上の職員の許可を得てください。

説明: SCP-105-JPは██████県の██████山中に自生していた竹の一種です。外見的には日本に広く自生するマダケと変わりありませんが、節と節の間の空洞内に可燃性のガス(SCP-105-JP-Aと指定)を蓄積します。SCP-105-JP-Aは摂氏-20度以上ならば、酸素と混合するだけで加熱、膨張します。また、SCP-105-JP内のSCP-105-JP-Aのガス圧は、約800hPa程度と周囲の大気圧より低いため、SCP-105-JPにひび割れが生じると周囲の空気を吸い込み、空洞内で燃焼反応が生じます。結果、SCP-105-JP-Aの膨張に耐えきれず、SCP-105-JPは破裂します。

SCP-105-JPの破裂の威力は空洞内のSCP-105-JP-Aの量に依存し、大きなものほど威力も高くなります。そのため十分に成長したSCP-105-JPは、破裂の際に飛び散る破片や爆炎の威力が手榴弾に匹敵します。SCP-105-JPの生態は竹に近いのですが、地下茎の成長が遅いためか、コロニーの拡大が穏やかです。しかし、SCP-105-JPが破裂した際に、周囲のSCP-105-JPが乾燥して燃えやすい場合、引火します。燃焼によりSCP-105-JPの表面が割れ、同様に破裂が連鎖的に発生し、山火事へと発展します。山火事はSCP-105-JPのコロニーはおろか、周囲を完全に焼き払ってしまいますが、SCP-105-JPは熱を免れた地下茎から再度発芽し、近隣の植物の灰を肥料にしてコロニーを拡大します。

SCP-105-JPが自生していた地域は、本来湿潤な気候であり、発火に至る可能性は低いはずでした。しかし19██年の干ばつにより一帯が乾燥していたため、破裂を発端とする山火事が生じ、連鎖的な爆音により財団にその存在が知れました。近隣住民には「旧日本軍の備蓄弾薬の暴発事故」というカバーストーリーを流布しました。ですが、近隣住民の間には「天狗の鉄砲」や「鬼の柏手」といった、山から響く謎の音についての民話が残っているため、SCP-105-JPは古くから自生していたと考えられます。現在エージェント██████が近隣の集落に潜入し、SCP-105-JPのコロニーが無いか調査をしています。

注: 収容中の爆発事故を避けるため、伐採されたSCP-105-JPからSCP-105-JP-Aを採集しているが、SCP-105-JP-Aは可燃性のガスとしては非常に優秀で、ボンベに詰めるだけで簡易の火炎放射器を制作することができる。竹ごと破裂させるよりかは、かなり有効的に使えるな。 — ████博士

注: SCP-105-JPが地表に顔を出すとき、そこそこの太さになっている。つまりは地中でもそれなりの大きさであるということだ。この可能性に思い至ってから、どうにもSCP-105-JPの味が気になってしょうがなくなってしまった。そこで「SCP-105-JPの、SCP-105-JP-A生成開始時期確認のため」と言う名目で、Dクラス職員に命じて土壌から顔を出す前のSCP-105-JP、つまりは筍を採集させた。耐爆スーツを着込んで切ってみたが、未成熟なSCP-105-JP内にはSCP-105-JP-Aは蓄積されておらず、何も起こらなかった。筍は薄く切って出汁と醤油で煮込んでみたが、味の染み込みが非常によく、歯ごたえもほのかな苦みもよかった。また収穫しよう。今度は炊き込みご飯だ。 — ████博士

注: 次は私も混ぜなさい。 — 前原博士

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