事案SCP-1052-JP-C

事案SCP-1052-JP-C

発生日時: 1999/8/6

概要: 作戦決行時、SCP-1052-JP-Aの発生源が存在すると思われる異常性範囲内の中心1km範囲を調査区域とし、周辺にはカバーストーリー「不発弾が発見された。」を適用、全住民を避難させたうえで調査を開始しました。なお、エージェント・PPPには作戦開始前にSCP-1052-JP発生地域周辺の地理等を確認させるインタビューを行い、これにより██町█丁目の██████マンション・304号室が目標に該当すると結論づけられました。なお、作戦開始時間は異常性暴露を回避するためAM11:00から開始され、機動部隊に対する通信機器所持の規制も行われました。

<再生開始>

[1:02:40]

尾崎隊長: α-1、目標地点に到着しました。ここからは記録用に内部の状況を口頭で伝えます。では、突入。

[α-1が██████マンションの304号室へと突入を開始する]

[1:10:55]

[室内は暗く、機動部隊員らはライトを点灯する]

尾崎隊長: 内部は酷く暗いです。…それと、中は腐乱臭と思われる異臭で満たされています。

[1:22:45]

[キッチンとリビングを確認するが窓に板が打ち付けてある以外なんら変化はない]

隊員: 隊長。

尾崎隊長: どうした。

[キッチンに作りかけの料理がある]

尾崎隊長: …まだ新しいな。

隊員: 周囲の物を見ても手入れが行き届いています。ついさっきまで人がいたかの様な状態です。

尾崎隊長: …取敢えず、全ての部屋の様子をチェックする。各自、二人ペアを作って探索に当たれ。

[1:45:17]

尾崎隊長: …全部の部屋の様子を見るに、最低でも子供一人、親一人で生活していたと思われます。それと、全部の部屋に直前まで誰かがいたような形跡があり、学校の教材などからも子供の年齢は小学校3年生程度だと予想されます。サッカーボールといった男児用と思われる玩具も確認できました。

[1:50:31]

[α-1小隊が最後の部屋の扉を開け中に入り、隊員が警戒しながら中で展開する]

[寝室だと思われる部屋に入り口と向かい合うように置かれた女性の腐乱死体が発見される]

尾崎隊長:…遺体を確認。恐らく、この腐乱臭の原因だと思われます。部屋の中は…他の場所と違い大変荒れています。それと…所々に腐敗した粘液がカーペットに染み付いています。

[大量のガムテープで閉じられた襖がカメラに映る]

尾崎隊長: 封鎖された押し入れを確認…。

隊員: …中を確認しますか?

尾崎隊長: …エージェント・PPPの証言もある。内部の調査は後日行おう。…おい、この部屋で最後だな。

隊員: はい。

尾崎隊長: よし…では一旦引き上げよう。報告をした後に遺体などの回収を行う。撤退準備。

隊員: 了解。

[2分間の沈黙]

隊員: 隊長…?

尾崎隊長: …誰だ。

[尾崎隊長が周囲を確認し始める]

尾崎隊長: …誰かいるのか?

隊員: どうかしたんですか、隊長。

尾崎隊長: …声がするんだ。…どこからか…。どこだ…?

[尾崎隊長が部屋を出る]

隊員: 隊長?

尾崎隊長: …おかしい。さっきまで確かに…

隊員: 我々には何も…

尾崎隊長: いや、だが…確かに聞こえたんだ。本当だ。

隊員: 聞こえるわけありませんよ。

尾崎隊長: …いや…。

隊員: あの子は我々の子じゃないんですから。

尾崎隊長: …何?

[尾崎隊長が振り返ると彼以外の機動部隊員全員が消失している]

[各部屋の扉が同時に閉まる]

尾崎隊長: …一体、何がどうなって…!

[2:13:09]

[玄関から脱出を試みるが開かない]

尾崎隊長: …完全に閉じ込められたか。

[複数の子供の笑い声]

尾崎隊長: …子供…?

[2:15:00]

[尾崎隊長が子供部屋前に到達する]

尾崎隊長: …誰かいるのか。いるのなら返事をしろ。

[調査開始時と違い、部屋の中は荒れている]

[5分後、背後から足音が聞こえる]

尾崎隊長: 誰だ!

[武器を構え警戒するが何者も発見できない]

尾崎隊長: …くそ…。

[2:30:21]

[リビングへと向かう廊下の途中で脱衣所の扉が独りでに開く]

[尾崎隊長が警戒しながら脱衣所の入り口に近づくが、脱衣所内部には何ら異常は見られない]

[3分間の沈黙]

[突如、洗濯機が稼働する]

尾崎隊長: …俺に何を見せたい。

[尾崎隊長が洗濯機の中を確認すると中には人間の物と思われる内臓と血液で満たされている]

尾崎隊長: …なんて臭いだ…。鼻がもげる。

[突如、洗濯機内部から人型の実体(容姿等は血液に塗られていて確認できない)が出現し尾崎隊長を洗濯機内に引きずり込もうとする]

尾崎隊長: やめろ…! は、放せ…!

[5発の発砲音]

[拘束を振り払うと実体が消失している]

尾崎隊長: …何だって言うんだ…!

[5:48:43]

[尾崎隊長がリビングにて待機していると、廊下側から足音が近づいてくる]

[尾崎隊長が武器を構える]

[5分後、人型と思われる影がリビングに到達する(詳しい容姿については確認できない)]

人型: …し…し…。

[人型は尾崎隊長を無視しつつ部屋を徘徊する]

人型: …し…し…う…? し…の…う?

[人型が動きを止めると突如、人型の股間部分から大量の粘液上の液体が放出される]

[2分後、人型がリビングから出ていく]

[30分間の沈黙]

尾崎隊長: くそ…。

[何処かの扉が勢いよく閉まる音がする]

[6:30:05]

[遺体がある部屋の扉が閉じている]

尾崎隊長: …突入する。

[部屋内部に侵入するが遺体が消失している]

[封鎖された押し入れの方から大きな物音がし、尾崎隊長がすかさず武器を構える]

[5分後、尾崎隊長が襖に近づき襖を開けようとする]

[尾崎隊長が突如手を止める]

尾崎隊長: …智弘…?

[振り返ると、紙粘土と新聞紙で作ったと思われるお面を付けた男児が座っている]

[2分間の沈黙]

尾崎隊長: …そうか…。そういう事か。

[男児が立ち上がり尾崎隊長の方へと向かってくる]

尾崎隊長: …俺は、どうすればいい。

[突如、映像が大きく乱れる]

尾崎隊長: …分かった…。

[お面を付けた男児が複数人集まりだす]

尾崎隊長: …やってみるよ。

<記録終了>

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