SCP-106-JP
評価: +90+x
axe-367473_640.jpg
発見時のSCP-106-JP

アイテム番号: SCP-106-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-106-JPはサイト-8154特別物品収容室内の金庫ほ-7に保管されています。実験を行う際はレベル3職員立会いの元、エージェント・浜寺を同行させるようにしてください。

説明: SCP-106-JPは外見上は一般的な手斧です。その特性は人間が手に持つことで発揮されます。手にした人間は、一瞬でその場からSCP-106-JPと共に消失します。これは同時に複数人持っても同様です。そして、薄暗い森の中へと転移します。この場所は未だ特定出来ておりません。

この森はどの方角に進んでも最終的には中心に土俵がある大きな広場に辿り着き、この場所に辿り着くとSCP-106-JP-1に相撲で勝負を持ちかけられます。勝負は常に1名のみだけが受けられ、複数人いる場合では他の者はSCP-106-JP-1と代表者の勝負を観戦することしか出来ません。
相撲のルールは現代の日本の相撲に則ったもので、行事や勝負審判、まわしや土俵入りの作法なども準じています。これらについての知識が無い場合、勝負を受けた段階でSCP-106-JP-1から説明が入ります。
一度勝負に勝った場合、SCP-106-JP-1は以降勝者に対して従順な態度を見せるようになりますが、負けた場合は「弟子入り」と称して森の中へと対象を連れ去ります。また断った場合も「それでも日本男児か」と叱咤され、負けたときと同じく森の中へと連れ去ります。

SCP-106-JP-1は現代の日本語を話すことが出来る体長3m程のヒグマです。日本語以外の言語は話すことは出来ず、積極的に相撲勝負を持ちかけること以外の行動は今のところ見受けられません。

調査記録:
元関取のエージェント・浜寺を中心に3名のエージェントによる調査を行いました。
以下はその際撮られた映像記録の一部抜粋です。

[事前にエージェント3名が様々な方角に歩くも、5分程度で土俵のある広場に辿り着くことを4度繰り返した]

SCP-106-JP-1:いい加減にしろ。何度も言っているだろう。オレと相撲を取らないとここから一生帰さないぞ!

エージェント・浜寺:どうもそうみたいだな。あいにく仕事柄、誰かを信用することが出来なくてね。

SCP-106-JP-1:まあいい。それで、誰がオレと勝負するんだ。

エージェント・浜寺:俺だ。

SCP-106-JP-1:ほうお前か。[SCP-106-JP-1はエージェント・浜寺の全身を舐めるように見つめる]なかなかやりそうだな! ルールの説明をしよう!

エージェント・浜寺:いやいい。今の日本の相撲と同じと聞いてきた。だからお前とやる相撲は何が違うかだけ教えてくれ。

SCP-106-JP-1:うむ、1つだけある。土俵入りは不知火型だけだ。

エージェント・浜寺:それだけか? しかしなんでまた?

SCP-106-JP-1:彼が不知火型だったからだ。

この後10分程、広場の両隅に出現した小屋にエージェント・浜寺、SCP-106-JP-1の両者がそれぞれ入り、取り組みの準備をする。
両者が再び広場に出た瞬間、周囲にはヒグマ、ツキノワグマ、ホッキョクグマ、ジャイアントパンダ、マレーグマ等の様々な種類の熊が約100頭出現。観客として土俵の周囲に集まる。
両者共に不知火型で土俵入りすると観客の熊達の歓声が上がり、盛り上がる。この観客の熊達も日本語を話しており、勝負を見守るエージェント・今宮がワンカップ大関を隣にいたホッキョクグマに勧められるなど祭りのような雰囲気であった。
立合いも、行事のジャイアントパンダによる時間いっぱいの掛け声まで行うことは無く、両者緊張感を煽っていた。なお制限時間は4分であった。
立合い直後、SCP-106-JP-1が低い姿勢からのぶちかましを仕掛けるも、エージェント・浜寺は即座に体を開き、これを利用し叩き込みで決める。

SCP-106-JP-1:見事だ。

[周囲からは「あいつが帰ってきた!」「宴の準備をしろ!」「まさかり担いでよ!」等の声が上がっている]

エージェント・浜寺:あー、つまり、そういうことなのか。

SCP-106-JP-1:察しが良いな。そういうことだ。さあ、これからどうする? オレとここにいる奴ら全員いまやお前の親友だ。頼みごとならなんでも言ってくれ。

エージェント・浜寺:じゃあ、今までお前が弟子入りさせた人間と俺達を全員、俺達が元いた場所に戻してくれ。

SCP-106-JP-1:わかった。

エージェント・浜寺を含むエージェント3名と、14頭のマレーグマ、SCP-106-JP、一枚の色紙が収容室内に出現。
色紙にはSCP-106-JP-1の手形と思われるものと共に「また良い相撲を取ろう」と書かれていました。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。