SCP-1064
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アイテム番号: SCP-1064

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 実験のために使用する必要のない時は、SCP-1064はセクター-28内に位置する密封収容ロッカーにおいて収容されなければなりません。SCP-1064は使用されていない時は無害であると考えられるため、この時点においては更なる予防措置は必要ありません。

説明: SCP-1064は、ピンク色のプラスチックで作られた目新しいリングです。それは通常、バースデーケーキに刺すような小さなロウソクを挿入するように設計されています。SCP-1064は目に見える制作会社のマークや際立った特徴が無く、標準的なプラスチック成形技術を用いて大量生産されているようです。

ロウソクがSCP-1064に挿入され、そして点火しているとき、着用者は以下の2つの現象のいずれかを引き起こします。

SCP-1064を着用している人物の約80%は、ロウソクがいくらかの方法によって自分の余命とリンクしていると主張します。このような影響を受けた人物はロウソクが溶けるに合わせて、寿命の一部が取り返しのつかない形で消失していると信じているように見えます。このような影響を受けた被験者は最も一般的な方法としてその火を吹き消そうとし、他にも可能なあらゆる方法でロウソクの火を消そうとしますが、SCP-1064自体を取り外そうとはしません。

ロウソクの火が消えた後は、着用者はSCP-1064を着用し続け、ロウソクをそのままにするための行動に強い意欲を示すようになります。それが不可能である場合、彼らはしばしばそれを自分の根元的なものであると主張し、ロウソクを所持することでそれを維持するための努力を行います。

残りの20%の例では、着用者は自分の周りで起こる出来事が通常よりもはるかに速く、時間の経過が変化していると主張します。ロウソクが点火している状態では、このような影響を受けた人物はゆっくりと移動し、ゆっくりと会話します。ほとんどの場合で被験者は、実験を行うことで時間の感覚を失うことに気付いて実験を繰り返すことに消極的となり、一握りほどの例ではSCP-1064が「時間旅行リング」であるとの間違った理解により再び使用したいと考えるようになります。

更に詳しい実験を行ったところ、SCP-1064は被験者の組織の年齢を劣化させたりいくらかの方法により寿命を短縮させたりする原因にはなっていないことが判明しました。全ての被験者は実験中とその後の両方で関係なく自然な年齢の積み重ねの速度を示しており、持続的で物理的な効果は何も記録されていません。また、第2の現象の実験より、被験者が異なる時間の経過を経験していることを示唆するような脳の活動の変化は何も記録されなかったことが明らかとなっています。

SCP-1064を使用した後のロウソクの実験は、燃焼をするという本来の特性以外に期待された変化は何も起こりませんでした。

補遺1064-A: ███████博士 - SCP-1064を用いてロウソクを完全に燃え尽きさせた後にD-████████が死亡したことから、全ての実験は被験者の死の原因が判明するまで保留するべきです。

補遺1064-B: ███████博士 - SCP-1064に新たに点火したロウソクを挿入することはお勧めしません。私が考える限り、D-██████の観察においてテーブルの角で彼女の指が[編集済]によりもげたことは、かなり決定的な実験結果でした。

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