SCP-1077
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アイテム番号: SCP-1077

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1077の一体の標本がバイオサイト-95の3×3×3.5mの安全な収容エリアに保管されます。収容エリアは深さ1メートルの土で満たされ、分解する材料を供給するためにSCP-1077の自然生息地原産の植物種が導入されます。死んだ植物体も同様です。この収容エリアはバイオセーフティレベル4収容エリアの標準プロトコルにより封じ込められます。バイオサイト-95で働くスタッフは定期的にSCP-1077の感染の検査を受けなければなりません。感染者は隔離され、セキュリティクリアランスを剥奪された上、全身性真菌症に対する治療を受けます。感染者が解放される前には医師からの評価が必要です。

野生のSCP-1077の実体は殺菌性化合物によって速やかに駆除されます。起こり得るSCP-1077の再発生を確かめるため、周囲の地域は2か月にわたって監視されます。機動部隊ユプシロン-7(ガラス瓶)が野生個体群の根絶に任命されます。野生のSCP-1077個体群の根絶の目標期日は現在████年██年██日に設定されています。

財団の拘留下にないSCP-1077の感染者が発見された場合、彼らは早急に拘留もしくは終了されます。財団関係者でない、近頃財団に拘留されたSCP-1077の感染者は全身性真菌症の治療を受け、適切な記憶処理を執行された後に解放されます。SCP-1077の感染者はレベル4バイオハザードと見なされ、バイオハザードプロトコルに従って治療もしくは移送されなければなりません。SCP-1077の感染者による口述は疑うべきと見なされます。SCP-1077に曝露した全ての犠牲者の体は速やかに焼却されなければなりません。

説明: SCP-1077はハラタケ科ハラタケ属のうちのいくつかの種とのはっきりとした類似点を有する一種の真菌です。[編集済]の森林地帯に生息し、その生息域は比較的限られています。この真菌は地中で生長し、肉質でひだのあるかさと軸をもつ白い色合いの子実体を形成します。この属の多くの種とは異なり、SCP-1077は人の目にはほとんど見えない、きわめて小さい半透明の胞子をつくります。

SCP-1077はその胞子が吸入されない限り、はっきりとした特異な性質を示しません。特異な影響は動物に対して見られますが、人間において最も顕著です。

十分な量の胞子が吸入された時、SCP-1077は約70%の確率で呼吸器系に全身性真菌症を引き起こします。免疫機能が低下しているとより重症になります。胞子は喉、器官、肺に定着して生長し始めます。SCP-1077による感染症は、感染して数日は明確な症状を示しません。その後、感染者には咳の発作だけでなく喉や胸部に軽い炎症が起き始めます。しかし症状がこの状態からかけ離れて進行することはめったになく、多くの感染者はこれをありふれた軽い病気と誤解します。

しかし最初の感染から約12~18日後、SCP-1077への感染による一つ目の特異な影響が明らかになります。現在のところ未解明のメカニズムによって、この真菌は感染者の音声パターンを変更します。これにより、菌に感染した人間が喋ると話者が意図していたのとは異なる言葉を話してしまいます。これは一つの単語の些細な間違いや取り違えに始まりますが、急速に進行し、菌が宿主の音声を完全に操ることができる状態になります。加えて知覚にも影響を起こすことを示しています。被験者は注意されなければ自分の言葉の変化にたびたび気付かず、いくつかのケースでは喋ったことにさえ全く気付くことができません。

音声パターンの変化は多用で、最初は外部の観察者にとっては全く不可解なものです。しかし状態が進行するにつれて急速により筋の通ったものになっていきます。宿主を通じて、SCP-1077は宿主の変化によって他者を操ったり、いくつかのケースでは観察者に直接話し掛けます。多くのケースでは、言葉の変化は感染者に自らを死に導くことを意図していると見える言葉を言わせていることが明らかになっています。感染者は激しい侮辱と個人攻撃を始め、他者の自身への攻撃を誘発します。彼らは暴力で対抗することを恐れ、他者を直接、間接に関わらず自らの死という誤った方向へ導きます。SCP-1077はこの影響を促進するために、宿主が利用できる適切な情報を利用することができます。

しかしSCP-1077のいくつかの実体は他の、より多様な音声の変更を行います。必ずしも宿主の肉体の死という結果を画策せず、言語の変更によって宿主の周囲の人々を操ったり、他者に直接語り掛けます。これらの変化を招いた原因の実体は知的であり、SCP-1077の繁殖という目的に至るための広範囲にわたる計画と欺瞞を行う能力を持つことが分かっています。SCP-1077への感染はそれぞれが独特の自己同一性を持つと思われ、SCP-1077の種を一般に自分の「家族」と呼び、別個のSCP-1077実体を「きょうだい」と呼びます。SCP-1077実体はいくつかの方法で互いにコミュニケーションし情報をやり取りすることができます。

SCP-1077への感染は必ずしも異常な影響を急速に引き起こす訳ではありません。それゆえにSCP-1077への感染は長い間外見からは確認できず、実体は時に極めて長期にわたって潜伏します。不明な長さの期間の後に、SCP-1077は身振り手振り、筆記、タイピングを含む他の形のコミュニケーションに影響し始めることがあります。SCP-1077は被験者が行うコミュニケーションの代替手段にのみ影響し、他の活動には影響を与えることができないことには注意すべきです。

補遺1077-1: SCP-1077が最初に収容されたとき、筆記された文書を変更する能力と明白な知能は発見されておらず、その悪性は著しく過小評価されていました。この時書かれた収容手順に欠陥があったため、少なくとも21日間にわたる長い収容違反が発生し、生物サイト-95のスタッフ多数がSCP-1077に感染しました。この違反は、サイトにおける記録的な件数の職務に関連した死と職業上の不正行為の事件のレポートに誘発されたことが外部調査によってのみ発見されています。

事件1077-Aの後、取扱手順が再評価されSCP-1077の本当の性質を決定するための広範にわたる試験が行われました。全ての感染したスタッフは全身性真菌症の治療を受け、活動的な職務に完全に復帰しました。Keterへの格上げが申請されましたが、現在の取扱手順の実行の後、最終的には否決されました。

補遺1077-2:
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