SCP-1091-JP
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アイテム番号: SCP-1091-JP

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実験中のDクラス職員が撮影したSCP-1091-JPの画像。

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコル: 20██年現在、SCP-1091-JPへの接触および研究は中断されています。██県██市に位置する███山の土地は全てサイト-8199調査部によって管理され、一般人および全職員の侵入を阻止してください。担当職員には禁止事項1091-JPの閲覧を義務付け、SCP-1091-JPへの行動を抑制してください。

担当調査部は対象者の特定を行い、発見次第速やかに収容してください。なお、対象者が抵抗または攻撃的な行動や強引な███山への侵入を試みた場合は対象を拘束、または殺害してください。

拘束した対象者にはセキュリティー担当者が1名づつ割り当てられ、人型オブジェクトに対する通常の給餌プロトコルが適用されます。対象は収容室内部にある監視カメラによって24時間体制で監視され、定期的なカウンセリングとインタビューを行ってください。なお、これらの処置は対象者となった財団職員にも適用されます。

説明: SCP-1091-JPは推定年齢18歳前後の日本人女性と思われる実体(以下、SCP-1091-JP-1とする)、茶色毛のシェットランドポニー(学名:Equus caballus)(以下、SCP-1091-JP-2とする)および黒色毛の北海道道和種と思われるポニー(以下、SCP-1091-JP-3とする)と同様の姿形を持つ2体の実体を含めた全体の総称です。

SCP-1091-JPは常に3体1組で行動し、██県██市の███山山中にある山道██番に人間(以下、対象者とする)が侵入した際に出現します。出現時の撮影はカメラの不調や機器の故障などにより未だ成功していません。SCP-1091-JPと対象者が対峙した場合、未知の原理により対象者はその場からの離脱が一切不可能な状態に移行します1。その後、SCP-1091-JP-1はSCP-1091-JP-2とSCP-1091-JP-3を即座に解放し、SCP-1091-JP-2およびSCP-1091-JP-3は対象者の左右に移動します。もしこれらの行動が完了しかつ30秒が経過した場合、その瞬間に対象者には多臓器不全や脳機能の停止などが確認され即座に死亡します。現在これの未だ明確な原因は明らかとなっていません。その後、対象者の死亡と同時にSCP-1091-JPは消滅します。

20██年現在、調査結果と文書1091-JPの発見によりSCP-1091-JPは大規模な現実消失を引き起こす可能性を持つ異常実体であると推測されています。

SCP-1091-JPは以下に記載する調査結果からも規定現実とほぼ同様な現実強度を持つ超現実性保有実体でありSCP-1091-JPの完全な消失は現現実世界の消滅に繋がると思われ、SCP-1091-JPの存在理由として対象者との所謂「理想的接触事案」を最終目標としていると予想されています。

これらの考察に関して黒沢博士はSCP-1091-JPと対象者の接触を阻止することが現段階の最優先事項であると主張しており、20██年現在、それらを阻止するための特別プロトコルの改定が行われました。改定以降SCP-1091-JPはKeterオブジェクトに再分類され、対象者による今後の一切の接触、███山への侵入行為は禁止されました。

現在改めて行われた職員の身辺調査により、財団職員を含めた合計20名の対象者を確保しています。これ以降も調査および捜索は続行されます。

現在、担当研究班は対象者全員が第三者による何らかの操作を受けていると予想しており、文書1091-JPの執筆者によってそれが行われていると推測しています。また、SCP-1091-JPと対峙した際に見られる死亡事案に関しても、これらの操作を切断された、もしくは操縦者による不要となった対象者を処分した結果なのではないのかと言う考察も行われています。

20██年██/██以降、収容したSCP-1091-JPと対峙する前の対象者に対するインタビューを行った結果、大半が異常団体や犯罪組織または一種の特殊な役職に就いている事が確認されています。また、初期に確認された対象者と比べてより特徴のある役職に就いた対象者や犯罪歴、異常物体や生物との接触など特殊な経験を有した対象者が増加しています。

対象者の自我や自己認識に関しては何ら問題は発見されていませんが、何らかの行動決定を行う際は10秒間の放心、対象者に見られる共通した人物と思われる別人格の短時間の出現、物事を選択する際に見られる選択行為の矯正といった第三者による意識操作と思われる現象が確認されます。これにより、研究班はこの第三者と思われる存在に関して研究を進めており、財団調査部はこの人物の特定を行っています。

発見経緯: SCP-1091-JPは20██/5/15、██県██市にてエージェント・Peachの失踪を切っ掛けに発見されました。当時、エージェント・Peachは単身で███山の調査活動を行っておりおり、調査開始からおよそ1時間後、エージェントとの連絡が一切取れなくなるという事案が発生しました。なお、この調査活動に関する公式な記録は未だ発見されておらず、これを不審に思ったサイト-8199超常現象調査部はエージェント・Peachの捜索を開始。エージェント・武義をこの事案の調査担当官に任命し仮設捜索班を設立し、20██/5/18に現地調査を開始しました。

聞き込み調査の結果、███山内にある山道██番(既に廃道となっており利用されていない)にてエージェント・Peachと思われる人物の目撃情報を発見。翌日の5/19にエージェント・武義はエージェント・ファントムを同伴させ、小編成機動部隊と共に山道██番での現地調査を開始。AM9:13に該当地点への侵入を敢行し、調査開始から1時間後、山道██番の侵入口からおよそ5km離れた地点にて複数の人間の白骨死体を発見しました。この際、突如SCP-1091-JPがエージェント・武義の前方に出現。これによりエージェント・武義がその場で死亡するという事案が発生し、エージェント・ファントムを含む機動部隊員全員も同様の異常性に暴露し死亡しました。これを飛行ドローンによる上空監視を担当していた機動部隊員がサイト-8199に報告し自体が発覚。これ受けサイト-8199調査部は部隊への即時撤退を命令し、常住機動部隊556を出動させ███山周辺の封鎖を行いました。

現在、発見された白骨遺体からこの異常性による対象者の死亡事案は(財団職員を除外して)全部で12件発生していると思われます。また、さらなる対象者全員の身辺調査を行った結果、対象者ら全員が幼少期に両親を含む親族全員を亡くし、大半が孤児院や児童保護施設で生活していたという共通点も判明。さらに特筆する点として、対象者全員は過去にSCP-1091-JP-1と同様の姿をした人物と接触していた事実も明らかとなりました。

調査記録: エージェント・武義を含む財団職員の死亡後、サイト-8199調査部は再度死亡した職員に関する身辺調査を開始しました。結果、他の対象者と同様に職員らも過去に両親を亡くし児童保護施設で生活していたことが判明。また、███山封鎖後に行われたSCP-1091-JP出現の再現実験を行う際に起用されたDクラス職員に関しても、本来実験に参加する筈だったDクラス職員が突如心筋梗塞や業務中に発生した事故により死亡し、その後に別のDクラス職員が割り当てられるという事象が発生しました。この報告を受けSCP-1091-JPの主任研究員に任命された黒沢博士が再度調査を依頼した結果、再配置されたDクラス職員全員もその他の対象者と同様の経歴を持つ人物であることが判明しました。

これらの連続して発生した事案に対し、SCP-1091-JP担当研究班はSCP-1091-JPと対峙する人物の選択に運命操作的現実改変が利用されている可能性を提示。これによりDクラス職員を起用したカント計数機を用いた計測実験が20██/10/22 AM10:30に実施され、結果、観測されたSCP-1091-JPの現実強度は規定現実(ここではヒューム値が1を示す現現実とする)の数値との誤差0.0000046という数値で安定している事が判明しました。この実験結果からSCP-1091-JPは規定現実との強固な連結状態を有している事が明らかとなり、SCP-1091-JP担当研究班はSCP-1091-JPに発生した影響が周囲の現実に何かしらの影響(周囲の現実変化によるSCP-1091-JPの影響も予想される)を及ぼす可能性を示唆し収容プロトコルの改定を提案しました。

20██/10/23、文書1091-JPを調査部が発見し、それらの内容から黒沢博士はSCP-1091-JPによる対象者との接触は将来的に大規模な現実崩壊を引き起こす可能性があると提言。全面的なSCP-1091-JPの隔離と財団職員を含む人間とSCP-1091-JPとの一切の接触を禁止する報告書を提出しました。

追記: 以下は事案1091-JPの際に記録されたインタビュー記録です。

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