SCP-110-KO
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財団が確保したSCP-110-KOの実例

アイテム番号: SCP-110-KO

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-110-KOの数は、卵と幼体を除いて100匹以上300匹以下を維持してください。もしオブジェクトの数が300匹を上回った場合、任意の成体を焼却処分してください。SCP-110-KOの数を安定的に維持するのに必要なトマトの株の数は15~30本程度です。SCP-110-KOは生物収容サイト-66の外に搬出してはいけません。

説明: SCP-110-KOはクモヒトデ科(Ophiolepididae)に属する生物種で、トマトに寄生して生き延びています。SCP-110-KOは寿命のほとんどをトマトの茎付近で幼体として過ごします。そのうちトマトが花を咲かせるようになると、SCP-110-KOの幼体はトマトの生体組織を少しずつかじって食べながら花の方へと近付いていき、後にトマトの花の子実体付近で動きを止めます。以降、SCP-110-KOはトマトの実を作るのに使う栄養素の一部を吸う成体へと成長します。SCP-110-KOの成体は通常3~10本ほどの脚を持っており、この脚はトマトのヘタに擬態するように育っているので、見た目としては普通のトマトのヘタと変わらないように見えます。

トマトの実が成熟すると、SCP-110-KOは自己生殖によって産み出された卵をトマトの実の中に放出します。SCP-110-KOの卵は微弱な独自の移動能力を持っており、これによりトマトの実の中の種子に吸着します。以降、SCP-110-KOの卵が付着した種が発芽すると、SCP-110-KOも同時に孵化して発芽したトマトの内部に入り込み、栄養を吸って成長することになります。卵を産んだSCP-110-KO個体はその後、トマトの栄養管から供給される栄養素を吸収して生き延び、寄生したトマトの実が取り外されるかトマト自体が枯死すると死亡します。

SCP-110-KOの成体は一般的には外部的な動きを見せず、さらに体の一部を切り取っても何の反応も見せません。しかし、70℃以上の高温に晒されるとトマトの実や茎から自身を切り離し、脚を痙攣させながら熱源とは逆の方向に逃げようと試みます。SCP-110-KOの陸上移動速度は秒速約4cmです。SCP-110-KOの物理的な力は極めて弱く、人間の皮膚すら貫くことができません。SCP-110-KOは他のクモヒトデの種とは異なり、再生力がほとんど存在しないため、生体部位を切られても再生できませんが、切断面からの体液の流出がほとんどないので、体の一部を切られた状態でも長期間生存します。

SCP-110-KOは体内に少量の毒素を持っていますが、人間に対しては少しの目眩と嘔吐を誘発する程度に留まります。その毒素はSCP-110-KOの卵にも含まれているので、SCP-110-KOの卵が入っているトマトの実を食べると、その毒素を摂取することになります。

SCP-110-KOは、1932年にアメリカの[編集済]農場で発見されました。当時、大恐慌による農作物価格の暴落が原因で、農場主は栽培した農作物に油を振り撒き、焼却することを決めました。以降、火がついたいくつかのトマトの株から大量のSCP-110-KOが逃げ出して周辺に広がっていきました。その目撃者は驚き、その事件を地元の新聞社に情報提供しました。財団はその情報を入手し、[編集済]農場から半径300kmの範囲内の全てのトマトの株を調査し、15,000体のSCP-110-KOを発見しました。それ以降、財団は世界的にSCP-110-KOを捜索を行いましたが、SCP-110-KOは[編集済]農場の周辺でのみ発見されました。現在、財団は管理費の削減のためにSCP-110-KOの個体数を大幅に削減して管理しています。

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