SCP-1107-JP
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アイテム番号: SCP-1107-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1107-JPはサイト-8141の標準人型収容室に収容されています。職員はSCP-1107-JPの行動許可エリアに入る際、専用の防護服および遮光バイザーを着用して全身の皮膚の露出を防止してください。万一職員がSCP-1107-JPに皮膚を視認された場合は、別の職員がSCP-1107-JPの異常性を伴う行為を制止してください。その際、当該行為を直接目視しないよう注意してください。

説明: SCP-1107-JPは収容時点で█歳のモンゴロイド男性です。戸籍上は広島県██市在住、本名██ ██と記録されています。

SCP-1107-JPが他人(以下「被害者」と表記)の皮膚を直接または間接的に視認した際、そこにニキビ1の存在を認めます。実際にニキビが存在しない場合も「ここにニキビがある、僕には見える」と主張します。これはSCP-1107-JP自身に認識異常が起こっているためと推測されます。そして、被害者に対し「ニキビを搾らせて」と要求します。この要求には強制力があり、被害者はいかなる状況下でもこれを拒否することなく即座に承諾します。ただし、SCP-1107-JPが被害者の皮膚を視認していない状況では強制力は発現しません。

SCP-1107-JPは被害者の承諾の後、ニキビを両手指で挟み、強く圧迫します。実際のニキビの有無にかかわらず、当該箇所からは皮脂が間断なく放出されます。皮脂は被害者の体脂肪から不明なプロセスで変換されているとみられます。皮脂の放出速度はニキビの箇所や後述の観察者の人数によって異なります。特に、観察者の人数と放出速度には正の相関性があることが確認されています。SCP-1107-JPの異常性を伴う行為に対して被害者および中止を要求することは無く、SCP-1107-JPが自発的に中止、または第三者が制止するまで行為は続行されます。行為の継続時間は数分~90分程度であり、自発的な中止の理由は主に「飽きた」か「指が疲れた」というものです。

また、SCP-1107-JPの行為を目撃した人物は、総じて強い興味、関心を持ち、行為を観察する傾向にあります。皮脂の放出に至ってはこれに歓喜し、賞賛します。以降、この精神影響はSCP-1107-JPと被害者の間以外に発生した同様の行為に対しても作用することが確認されています。

SCP-1107-JP発見の切っ掛けは2008年05月██日、父親の██ ███氏が自宅で倒れ救急搬送された事案です。██氏は立ち上がれない程の筋力低下、および低体温症を発症し危篤状態に陥っていました。この時、██氏の体脂肪率は1%未満であり、母親も30%近くあったという体脂肪率が1█%にまで減少していました。この事が財団の注意を惹き、派遣されたエージェントの調査によりSCP-1107-JPの異常性が発覚したため、収容に至りました。さらに、SCP-1107-JPが通う小学校の児童、教職員、および近隣住民の計██人がSCP-1107-JPの被害を受けていたことが判明しました。

インタビュー記録1107-JP-1 日付2008年05月██日

対象: SCP-1107-JP

インタビュアー: 佐海博士(別室より音声のみで応対)

<記録開始>

佐海博士: インタビューを始めます。担当の佐海です。よろしくね、SCP-1107-JP君。

SCP-1107-JP: [緊張気味に]よ、よろしくおねがいします。

[中略]

佐海博士: じゃあ、君はニキビを搾るのが好きなんだね。

SCP-1107-JP: うん、大好き! 白いのとか、黒いのがピュルピュルってたくさん出るのが面白いんだ。

佐海博士: そ、そう。それで、君は、ニキビを搾るのが好きだし、それにすっごい得意みたいだけど。どこで覚えたのかな?

SCP-1107-JP: えーと、[数秒間沈黙]誰にも言わないって約束する?

佐海博士: もちろん、お姉さんは誰にも言わないわ。

SCP-1107-JP: ほんとだよ。実はね、これ、おばあちゃんに教えてもらったんだ。

佐海博士: おばあちゃん?

SCP-1107-JP: うん。おばあちゃんはすごいんだよ! 顔も背中もニキビでいっぱいなんだ。あ、おっぱいにもあるんだよ。この前、死んじゃったけどね。

佐海博士: そうなんだ。

SCP-1107-JP: それで、お葬式の日の夜、おばあちゃんが夢に出てきたんだ。いっぱいいっぱいニキビを搾ってあげて。でも、もう出なくなっちゃって、僕、泣いちゃってたんだ。[涙ぐみ、数秒間沈黙]そしたら、おばあちゃんが、いいものをあげる、って。

佐海博士: いいもの?

SCP-1107-JP: 「どんなニキビでも見つけられる目」と、「いくらでもニキビを搾れる手」だよって。

佐海博士: それで、お父さんとお母さんに搾らせてもらったのね?

SCP-1107-JP: うん。おばあちゃんが死んじゃう前は、痛いからだめって、なかなか搾らせてもらえなかったけど。そうだ、お父さんの病気、大丈夫かなぁ。もしかして、僕がニキビ搾りすぎたから。

佐海博士: お父さんが心配なのね。大丈夫よ、すぐによくなるわ。

SCP-1107-JP: うん。

佐海博士: それじゃ、インタビューはここまでにしましょう。

SCP-1107-JP: あ、お姉さんにもニキビある? あったら搾りたいなぁ。

佐海博士: えっ、ああ、私は大丈夫よ。でも、おっきなニキビのあるお兄さんはいるから、いい子にしてたら後でいっぱい搾らせてあげる。

SCP-1107-JP: ほんと? ありがとう!

<記録終了>

終了報告書: SCP-1107-JPの祖母にあたる██ 信子氏が異常性の起源である可能性が高く、調査が進められています。

補遺1: 実験記録1107-JPより抜粋

実験記録1107-JP-01 - 日付2008年05月██日

被験者: D-69972(男性、33歳。実験前の体脂肪率2は31.6%)
実施方法: 被験者に対し、SCP-1107-JPの要求を拒否するよう指示した上で、SCP-1107-JPに被験者の顔を視認させる。行為開始後30秒で職員が別室から音声で制止する。
結果: SCP-1107-JPは被験者の鼻の頭を指差し「ここにニキビがある。搾らせて」と要求。被験者は指示に反しこれを承諾。行為の制止に対してSCP-1107-JPは素直に応じた。結果、11gの皮脂が放出された。

実験記録1107-JP-03 - 日付2008年05月██日

被験者: D-69972
実施方法: SCP-1107-JPに被験者の足の裏を視認させる。行為開始後30秒で同様に制止する。
結果: SCP-1107-JPは被験者の踵を注視し「踵のニキビ搾らせて」と要求。結果、2gの皮脂が放出された。
分析: 通常ニキビが出来ないような場所でも異常性を行使可能だが、放出速度は場所によって異なるようだ。

実験記録1107-JP-04 - 日付2008年05月██日

被験者: D-69972
実施方法: SCP-1107-JPに被験者の背中を視認させる。行為は制止しない。
結果: SCP-1107-JPは被験者の背中に実在するニキビを発見。行為は約80分間に及び、████gの皮脂が放出された。実験後に体脂肪率を測定したところ、4.1%の減少が確認された。

実験記録1107-JP-08 - 日付2008年05月██日

被験者: D-55760(男性、40歳。実験前の体脂肪率は29.9%)
実施方法: 職員2人の立ち会いのもと、SCP-1107-JPに被験者の背中を視認させる。行為は30秒で制止する。なお、職員は事前に粉瘤治療の映像を視聴させ、特に嫌悪感を示した者から選定している。
結果: SCP-1107-JPは異常性を行使。皮脂は勢い良く噴出しSCP-1107-JPの顔等に付着。結果、約50gの皮脂が放出された。職員は嫌悪感を示すことなく行為を観察し、実験終了後「凄い」「面白い」「スカッとした」など好意的な感想を述べた。また、SCP-1107-JPは「いつもよりニキビが固くて、うんと力を入れた」「学校で、皆の前でやる時ほど派手に出た」などと供述。

実験記録1107-JP-09 - 日付2008年05月██日

被験者: D-55760
実施方法: サイト-8141大会議室にて職員200人の立ち会いのもと、SCP-1107-JPに被験者の背中を視認させる。行為は30秒で制止する。
結果: 以下はその映像記録である。

<記録開始>

[00:00:00] SCP-1107-JP、被験者に「ニキビ搾らせて」と要求。被験者、「おう、思いっきりやってくれ」と承諾。

[00:00:08] SCP-1107-JP、行為を開始。

[00:00:18] 行為開始から10秒経過。皮脂は放出されず。

[00:00:21] SCP-1107-JP、「凄く固いよ、石みたいだよ」。

[00:00:28] 行為開始から20秒経過。皮脂は放出されず、職員がざわめき始める。

[00:00:38] 行為開始から30秒経過。皮脂は放出されず。行為を中断。

[00:00:40] SCP-1107-JP、「だめだ、こんなの初めてだよ」。職員は一様に落胆の様子。

[00:00:45] SCP-1107-JPに別室より「時間を延長するから、出るまで頑張ってみよう」と指示。SCP-1107-JP、「うん、頑張る」。職員からも「頑張れ」の声。

[00:00:57] SCP-1107-JP、行為再開。指だけではなく手全体を使い始める。

[00:01:13] SCP-1107-JP、「頭が見えてきた」。

[00:01:37] SCP-1107-JP、「疲れた」と行為中断。職員の一人より「もっと体を使え、自分の体重を乗せるんだ」とアドバイス。

[00:01:50] 被験者がうつ伏せになる。SCP-1107-JP、行為再開。被験者の背中に馬乗りになり、両腕を突き立てて搾る。職員、「頑張れ」「君ならできる」「今だ出すんだ」。

[00:02:23] シャンパンの栓が弾ける様な音とともに、被験者の背中から皮脂が噴出し四散。SCP-1107-JPおよび前方の職員に降り掛かる。

[00:02:30] 皮脂の噴出が終息。5秒間の沈黙。

[00:02:35] SCP-1107-JP、驚きの表情から笑顔に変わり「出ちゃった」。職員、一斉に歓喜、喝采。

<記録終了>

終了報告書: 参加した職員には実験終了後、クラスA記憶処理を実施。SCP-1107-JPの行為による精神影響の消失を確認した。被験者は室外で待機していた職員によってただちに医務室へ搬送されたが、█時間後に終了。この時の体脂肪率はほぼ0%であった。SCP-1107-JPにはカウンセリングを実施し、問題がみられないため記憶処理は保留されている。

吐き気がした。 - 佐海博士

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