SCP-111-JP-J
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SCP-111-JP-Jの画像。

アイテム番号: SCP-111-JP-J

オブジェクトクラス: Euclid Neutralized Safe

特別収容プロトコル: SCP-111-JP-Jは作戦行動"ホームシック"によって回収された各物品と共に、綺麗に並べて収容室へと安置してください。収容室の扉は通常の鍵と電子番号鍵で2重のロックを行い、通常の鍵は担当研究員が管理し、電子番号鍵の番号はSCP-111-JP-J担当の各保安要員が、自らに割り当てられた一桁ずつの数字を管理してください。担当研究員と各保安要員が許可無くこれらの鍵の所在や数字の情報を漏洩した場合、たとえそれが同じSCP-111-JP-Jを担当する研究員や保安要員へ行われたものであっても、懲罰の対象となります。
収容室内は常に監視カメラで監視を行い、収容室内の全物品がそこにあり続ける事を確認し続けてください。

SCP-111-JP-Jの影響を受けたと思われる職員が発生した場合、ただちにその職員を拘束し、何か置き忘れたものが無いか尋問を行ってください。その結果SCP-111-JP-J-1の発生が確認された場合、SCP-111-JP-J-1を収容室に収容してください。発生が確認されなかった場合、対象の職員を解放後1週間監視し、SCP-111-JP-J-1と思われる物品が発生し次第全て収容室に収容してください。

SCPオブジェクトがSCP-111-JP-J-1に変化したと思われる場合、Dクラス職員を用いて即座にSCP-111-JP-Jとしての性質を消滅させてください。

現在SCP-111-JP-Jに関わるいかなる実験も無条件で許可を差し止められていますが、何らかの諜報活動にSCP-111-JP-Jの性質が不可欠である場合、財団日本支部理事会の承認によってSCP-111-JP-Jの限定的な使用が許可されます。
その取り扱いの際には、決して肌で直接SCP-111-JP-Jには触らないようにしてください。能動的な使用によって、新たに発生したと思われるSCP-111-JP-J-1は即時回収してください。もともとSCP-111-JP-Jはそのために使用されるはずです。

説明: SCP-111-JP-Jはサイト-81██の職員による遺失物管理ケース内に突如として出現した、外見上は標準的な小児用傘です。初めは、遺失物の担当者がそのような物品を遺失物として登録した憶えが無く、またそのような記録も存在しなかったという事実だけが異常性と見なされていました。そのため、SCP-111-JP-JはかつてSCPオブジェクト候補として認定されていました。
その他、当時認められた異常性としては、グリップ部分に付属した本来記名を行うべき白紙のタグに、歪んだ文字で大きく「おいてかないで」と書いてあることでした。

傘のサイズ、そして女児の所有物であることを思わせる柄から、エージェント・餅月か鬼食料理長の所有物である可能性が指摘されています。
SCp-111-jP-Jはえーjんと・モチづkでも鬼食りょうるいtyうのしょふう物でm無い事ふぁ確定しれいmす。すいmふぇnでしあ
SCP-111-JP-Jはエージェント・餅月の私物でも鬼食料理長の所有物でも無いことが判明しています。両女史の精神に多大なる苦痛を与えてしまったことを深くお詫びします。財団のあらゆる職員はSCP-111-JP-Jに関するジョークと両女史を関連づけることは控えてください。我々研究チームがこの一文を書くまでに費やした時間と労力を察するべきです。

SCP-111-JP-Jは直接接触した人間に影響を及ぼします。その対象は、自身の特定の所持品に対する短期記憶が特定のタイミングで完全に欠落するようになり、その所持品をどこかに置き忘れます。対象がその所持品を置き忘れたという記憶は、他者からの言及が無い限り想起されることはありません。
この影響によって対象から置き忘れられた所持品はSCP-111-JP-Jと同様の性質を持ち、SCP-111-JP-J-1に分類されます。ただしSCP-111-JP-Jが自身の性質を永続させるのに対して、SCP-111-JP-J-1の性質は、計二人以上の人間に触れられると消滅し、異常を発生させなくなります。
対象は、一度所持品を置き忘れてSCP-111-JP-J-1を発生させてしまえば、もうSCP-111-JP-Jの影響からは完全に脱します。しかしSCP-111-JP-JかSCP-111-JP-J-1に再度接触すると、変わらず影響を受けます。

対象のどの所持品がSCP-111-JP-Jによって置き忘れられるかのパターンを特定する試みは全て失敗し、SCP-111-JP-Jの影響によって置き忘れられた物品とただ単に置き忘れられただけの物品をどう見分けるかの試みについても、望ましい結果は得られていません。
しかし対象が所持品を置き忘れるのは、SCP-111-JP-JかSCP-111-JP-J-1の影響を受けて後20分〜168時間の間だと判明しています。作戦行動"ホームシック"はこの発見に基づいて実行されました。

SCP-111-JP-Jの性質が当初は明らかになっていなかった事で、SCP-111-JP-Jの影響がサイト-81██に拡散されました。SCP-111-JP-Jの性質判明後、事態に対処すべく特別対処プロトコル"カレーのにおい"が制定され、それに基づいた隔離、収容が開始されました。
プロトコル"カレーのにおい"は作戦行動"ホームシック"実行後の現在でも有効です。

補遺1: SCP-111-JP-Jの影響が、絶えず行われてきた封じ込めの努力にも関わらずサイト81██中に蔓延し、その性質がサイト外へ及ぶ事が懸念されました。これによって作戦行動"ホームシック"が計画され、O5評議会と財団日本支部理事会の承認のもと実行されました。

  1. サイト-81██の全職員を無人の大型実験用サイトであるサイト-██へと移動させ、SCP-111-JP-Jの影響を確実に受けていないであろう財団本部から派遣された人員を用いて1週間監視。その間尋問を行い可能な限りSCP-111-JP-J-1を絞り込む。
  2. 作戦行動期間中、サイト-81██に収容されている全てのSCPオブジェクトの管理と運用は一時サイト-████へと引き継がれる。
  3. 平行してサイト-81██内部に於ける、あらゆる「SCP-111-JP-J-1であることが確定した物品」、「SCP-111-JP-J-1であることが疑われる物品」、「SCP-111-JP-J-1では無いと考えられるものの、可能性を捨て切れない物品」を回収し、管理の猥雑化を避けるためSCP-111-JP-Jの収容室へ収容。
  4. SCP-111-JP-J-1の可能性が僅かでも存在する全ての物品を収容後、サイト-81██の全職員と、本作戦に参加した全人員に対し、SCP-111-JP-Jの影響が無いかどうかの観察期間を10日間設ける。
  5. SCP-111-JP-Jの影響が完全に封じ込められた事が確認出来次第、全職員を元のサイト-81██へ移送する。
  6. 財団日本支部の職員と財団本部からの派遣人員とでバーベキュー大会を開く。 17日間も監禁、監視される上に、その間ずっと尋問されてるんだからこのぐらいのご褒美はくれよ! くそっ!

本作戦の実行によってSCP-111-JP-Jの影響は完全に封じ込められました。これによって回収され、収容室へ収容された物品はSCP-111-JP-Jを含めて314点に昇りました。

補遺2: 作戦行動"ホームシック"後、SCP-111-JP-Jのグリップ部分のタグに記されていた文章がいつの間にか変更され、SCP-111-JP-Jの異常な性質が消滅していることが判明しました。
これを受けてSCP-111-JP-JはNeutralizedへと再分類され廃棄が予定されましたが、収容された各物品を所有者へ返還しようとした際、どの物品でも、収容室内から持ち出した瞬間にSCP-111-JP-Jは小児の悲鳴のような短い異音を発し、異常な性質を取り戻しました。それと同時に、収容室内の全物品がSCP-111-JP-J-1へと変化しました。これらの性質は、持ち出した物品を収容室内に戻した時に再び消滅しました。

SCP-111-JP-JはSafeへと再々分類され、その性質が、秘匿された情報の収集に活用可能であることから、SCP-111-JP-Jの廃棄は取り消されました。

補遺3: 以下は作戦行動"ホームシック"後にいつの間にか変更されていた、SCP-111-JP-Jに付属するタグの文章です。
文章は、以前と同じく歪んだ大きな文字で構成されており、筆跡鑑定の結果同一人物の手による物である事が判明しています。

ともだち たくさん ありがとう

補遺4: プロトコル"カレーのにおい"によって実際に隔離、収容された物品の一部を下のファイルに記録します。これらのファイルでは、新情報の追加が奨励されています。SCP-111-JP-Jのともだちを皆で増やしてあげよう!
SCP-111-JP-J拡張記録ファイル"あたらしいともだち"

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