SCP-1112-JP
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映像ログ1112-JP-01における活性化状態のSCP-1112-JP。

アイテム番号: SCP-1112-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1112-JPはサイト81██の排気・排水装置を独立した循環装置に接続した標準人型オブジェクト収容室にて収容されます。なお、SCP-1112-JPが空腹を訴えた場合には収容室内のスプリンクラーより輸血用の血液を噴霧してください。SCP-1112-JPへの実験やインタビューでは、担当者がSCP-1112-JPの実験室に入室することは許可されません。また、SCP-1112-JPの実験に参加できる職員は物理的な接触経験のない人員に限定されます。SCP-1112-JPの活性化実験後に実験対象者が生存している場合、Bクラス記憶処理を行ってください。事案1112-JP-02を受け、SCP-1112-JPの活性化実験は現在凍結されています。

(更新- 2016/█/██)事案1112-JP-02を受け、SCP-1112-JP個体に収容違反の疑いがある場合には区画は隔離し、24時間の注水により水没されます。これによって非活性化された全てのSCP-1112-JPは直ちに回収、再収容が実施されます。個体数の増加が確認された場合はその数の焼却処分が許可されます。SCP-1112-JPの収容違反が発生した場合、出動する機動部隊および担当職員は補強済気密服を着用します。

説明: SCP-1112-JPは液状の実体です。非活性状態のSCP-1112-JPはベージュ色の粘液であり、人間と同等の五感と知性を持ちます。SCP-1112-JPは静止時には異常性のない泥水のように観測されますが、行動時には少女を模した身体を形成し徒歩で移動します。SCP-1112-JPの身体が分断された場合、分離した部位が元の体積の25%以上を有しているときその部位は新たなSCP-1112-JP個体として活動します。

SCP-1112-JPは人間の存在を知覚すると、目標に接近し自身の粘液を浴びせかけます。粘液の付着に成功し、目標へと接触したSCP-1112-JPは皮膚に自身を塗り広げ、覆い、流体を巧みに動かすことで衣服を取り払います。その後SCP-1112-JPは体内へ目標を取り込んだのち、活性化状態に移行します。活性化したSCP-1112-JPは体内に収容された人体(以下宿主)を骨組みとして自身を再構成します。このプロセス後のSCP-1112-JPの体型は宿主にある程度依存しますが、概して必ず少女然としたものとなります。このとき、SCP-1112-JPの体組織が人体の皮膚や粘膜などの組織に浸透して一体化しSCP-1112-JPは宿主の生命維持を行います。これと同時にSCP-1112-JPの身体表層は凝固し、人間の皮膚と見分けがつかない強靭なゴム質の被膜へと変化します。SCP-1112-JPは宿主が死亡または衰弱を確認する、または活性化から一定日数が経過した場合に非活性化し、宿主を解放します。

SCP-1112-JPは衣服への強い関心を持ち、特にフリル等の装飾を多用した衣服を好む傾向があります。これについてSCP-1112-JPは、自身の異常性を隠す目的だと説明します。1また、SCP-1112-JPは所属意識への脅迫依存的な執着心と奉仕意欲を有しています。そのため、SCP-1112-JPは常に団体における役割や宿主から依存を受けている状況を強く望みます。このようなSCP-1112-JPの経験的性格はSCP-1112-JPの起源や発見以前の環境との関連性が推測されており、現在SCP-1112-JPに対するインタビューは承認待ちです。

SCP-1112-JPは2016/3/█に大阪府██市の民家にて発見されました。当時、██市では『SNSアカウントを乗っ取る謎のコスプレイヤー』の噂が広がっており、これに財団は注目し乗っ取り被害者へのインタビューを実施していました。派遣されたエージェントは乗っ取り被害者宅を訪問したさいに応対に出た活性化状態のSCP-1112-JPがSNSに掲載された画像に酷似していることから事実確認を行ったところ、SCP-1112-JPは嬉々としてこれを是認し自身の異常性を利用したそのアカウント乗っ取りの手口について解説しました。これを受け、エージェントはすぐさま財団に報告するとともにSCP-1112-JPを収容しました。当時のSCP-1112-JPの宿主は、SCP-1112-JPへの交渉により解放されBクラス記憶処理を施されました。

補遺1: 映像ログ1112-JP-01 - 2016/2/██

補遺2: 実験記録抜粋および事案1112-JP-01

補遺3: 事案1112-JP-02

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