SCP-1126-JP
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SCP-1126-JP

アイテム番号: SCP-1126-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1126-JPは気温を50度以上に保った3mx3mx3mの収容室に宙吊りにして収容されます。実験の許可なしにSCP-1126-JPへの物理的接触は禁止されています。実験により発生したSCP-1126-JP-aは必ず無力化してください。

説明: SCP-1126-JPは全長1.8mの人型の彫刻です。銅とスズの合金1で形成されています。ヒトの身体を頭頂部から脚部まで螺旋状に切り取った形状をしており、中身は空洞となっています。起源不明の方法で動くことが可能で、熱を感知することにより周囲を観測します。気温が50度を超えるとSCP-1126-JPは動かなくなることが確認されています。

SCP-1126-JPの異常性はその手に触れられることによって発生します。SCP-1126-JPの手に接触すると対象の表面に螺旋状の亀裂が発生し、上部から切り離されていきます。切り離された対象の外皮はSCP-1126-JP-aに指定されます。SCP-1126-JP-aはその後対象の性質を模倣し、対象のように振る舞います。螺旋状に切り取られ、かつ縦方向に伸びており、SCP-1126-JP-aは対象よりも全長が長くなっています。切り取られた対象が死亡する・破壊される・腐敗するなどの状況に置かれるとSCP-1126-JP-aは異常性を失い形状を崩します。

実験記録01 - 日付20██/██/█

対象: リンゴ(Malus pumila)

結果: SCP-1126-JP-aは対象の隣に発生。リンゴの形状を保ち続けた。対象が腐敗によって完全に変色した後、SCP-1126-JP-aは形状を崩した。

付記: 対象は外皮を剥かれた影響を受けることが確認されました。その他植物でも実験を行ったところ、腐敗するとSCP-1126-JP-aは異常性をを失うようです。

実験記録02 - 日付20██/██/█

対象: テレビのリモコン

結果: 内部の機器を残し、外側のプラスチック・ボタンがSCP-1126-JP-aとなった。

付記: このSCP-1126-JP-aを使用したところ問題なく動作しました。対象を破壊するとSCP-1126-JP-aは異常性を失いました。

実験記録03 - 日付20██/██/█

対象: D-2609(Dクラス用標準ツナギを着用)

結果: ツナギがSCP-1126-JP-aとなった。D-2609は衣服を失った。SCP-1126-JP-aはD-2609の動きを模倣している。

付記: SCP-1126-JPはツナギに触れていた。D-2609の衣服を除いて引き続き実験を行ないます。

実験記録04 - 日付20██/██/█

対象: D-2609(衣服を着用していない)

結果: D-2609の皮膚が剥されSCP-1126-JP-aとなった。SCP-1126-JP-aはD-2609として振舞っていた。皮膚を剥されたD-2609は数分で死亡し、その時点でSCP-1126-JP-aは異常性を喪失しました。

付記: SCP-1126-JP-aはD-2609の動き、癖まで模倣していました。

補遺: SCP-1126-JPは██県██市の旅館で発見されました。SCP-1126-JPは1975年から旅館の前に創設記念の贈与品として設置されており、異常性の兆候は確認されていませんでした。製作者へのインタビューや調査の結果異常な材料は確認されず、ヒューム値にも異常な値は確認されませんでした。

発見時SCP-1126-JPは、旅館のサウナルームで停止しており、旅館内の物品や宿泊客に対し異常性を付与していました。旅館の入り口から内部に侵入し、温泉を経て旅館内で最も高温なサウナルームにたどり着いた模様です。

旅館内で発見されたSCP-1126-JP-aのリスト

・照明器具
・イヌ2(Canis lupus familiaris)の毛
・暖房器具
・宿泊客の衣服
・壁や床の表面
・ドア
・ドライヤー
・泥
・サウナ用の熱した石

旅館には監視カメラは設置されておらず、インシデント時にサウナルームの手前の温泉にいた館長の██氏にインタビューを行いました。

インタビュー記録1126-JP-01 - 日付 20██/██/██

対象: ██氏

インタビュアー: 萩川博士

付記: SCP-1126-JP収容時に██氏は温泉に入っていました。██氏の隣には彼の動きを模倣したSCP-1126-JP-aがいます。

<録音開始>

萩川博士: この旅館を襲った彫刻(SCP-1126-JP)について教えていただけませんか。

██氏: ありゃあ、この旅館の前に昔から置いてあるもんでな、ワシの息子達にやこいつ動くんじゃねえかとかよく言われとったが、まさかほんとに動いちまうとはな。

萩川博士: なにか動き出す兆候などはありましたか。

██氏: いんや、全く。あれを見たときゃあ腰を抜かしたわ。

萩川博士: 彫刻の製作者をご存知ですか。

██氏: ウチの旅館の常連のじいさんでな、御年90歳、もうボケがきておるが温泉が好きでよく来よるんだ。ほら、あそこでのんびりしとる奴じゃ。

(██氏とSCP-1126-JP-aは湯船に浸かっている老人を指さした。)

老人: ワシの芸術に魂が宿ったんじゃーーーー!3

萩川博士: あの彫刻はどういった行動をしていましたか。

██氏: おもむろに入り口から入ってきおってな、ワシ含め何人かに触っていきおった4がそのまま真っ直ぐサウナの方へ歩いていったな。

萩川博士: その時に発生したのが隣の実体という訳ですね。

██氏: そうだ、何なんだこいつは。ワシの真似ばかりしおって。

萩川博士: ともかくご無事で何よりです。後の処理はこちらに任せてください。

██氏: おう、ご苦労かけますな。

萩川博士: いえいえ、捜査のご協力ありがとうございます。

██氏: 次来るときは客として迎えられたらいいですな。ウチの自慢の温泉、██旅館名物「泥温泉」ぜひ堪能してくださいませ。

萩川博士: 考えておきます。

<録音終了>

SCP-1126-JP-aとなった旅館の物品は回収し代替品を配備、泥で形成された個体・イヌの毛で形成された個体は無力化されました。このインシデントによる死傷者は確認されませんでした。宿泊客や旅館スタッフには事情聴取の後記憶処理を施しました。

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