SCP-1130-JP
評価: +80+x
blank.png

アイテム番号: SCP-1130-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1130-JPはサイト-81██内、低脅威度物品収容ロッカー内に保管ケース内に封入した状態で収容されます。未収用のSCP-1130-JP確保の為、カバーストーリー「不良品」により全国各地のコンビニエンスストア及び商業施設等において調査・回収を行って下さい。
追記: 襲撃記録-I05AにおけるSCP-1130-JP-A及びB群は生体センサーを設置した標準人型収容エリア内に収容されています。

説明: SCP-1130-JPは防犯用カラーボールです。内部にはオレンジ色の獣臭を付与された蛍光塗料が封入されており、耐久性及び塗料の成分は一般のカラーボールと変わりません。異常性の無い保管ケース底面には「防犯用MAX パッションオレンジ 株式会社テイル萩クラブ」と記載され、該当する会社は現在捜索が続けられています。SCP-1130-JPを投げ付ける等して人間及び人間が搭乗する車両等(以下、SCP-1130-JP-Aと記載)に塗料を付着させた場合、SCP-1130-JP-Aに付着しなかった塗料はSCP-1130-JP-Bに変化します。この時車両内に搭乗している人物が複数名存在した場合、その全員がSCP-1130-JP-Aと指定されます。

SCP-1130-JP-Bは塗料と同じオレンジ色の体表を有した全裸の人型実体です。全長は200cm、体重は102kgであり、至って筋肉質と称される外見を有しています。体毛及び鼻以外の目・鼻孔・口・外耳等の顔のパーツ、性器や肛門といった身体の部位は変化時には存在しません。
SCP-1130-JP-Bは変化後自立的にSCP-1130-JP-Aを時速約16~80kmでの走行により追跡します。この際遮蔽物やすれ違う通行人を避ける、進行方向上の歩行者用信号が赤である場合一定時間停止する、細い路地では30km以上の速度を出さない等ある程度の知能を有した動作を行う事が確認されています。変化後約16秒後SCP-1130-JP-Bの股間から陰茎が出現、その後変化した時間及び歩数と比例して膨張を続けます。伸張する上限は存在しないと予想されており、実験においての最高値は全長106.117mが確認されています。
SCP-1130-JP-BがSCP-1130-JP-Aに対して接触可能な距離まで接近した場合、背後からの羽交い絞めや袈裟固め、陰茎の長さによってはSCP-1130-JP-Aに対して足下を引っ掛けて転ばせた後地面に押さえ付ける、陰茎を手足に巻きつける等といった非殺傷的な拘束手段を行います。車両に関しては排気口に対して陰茎を挿入する事によりエンジンを強制停止させる傾向があります。これまで発見された限りで以下の条件がいずれか満たされた場合、SCP-1130-JP-Bは異常性の無い水溶性の塗料に変化します。

  • SCP-1130-JP-Aが第三者によって拘束される、取り囲まれる、袋小路に追い詰められる等逃走不可能な状況に陥る
  • SCP-1130-JP-Aが警察関係者に対して自首を行う、またはSCP-1130-JP-Aを警察関係者が確保する
  • SCP-1130-JP-Aが酸欠や事故等により意識を失う、または死亡する

Dクラス職員を用いた実験の結果、殴打する、所持したナイフで切りつける、車両で撥ねる等SCP-1130-JP-AによってSCP-1130-JP-Bが攻撃された場合、衝撃と比例してSCP-1130-JP-Bの陰嚢部が出現・膨張する事が確認されています。今異常性に関する作用はインシデント:襲撃記録-I05Aを参照して下さい。

SCP-1130-JPは2010年7月2日、秋田県内において「電柱並みの長い陰茎をした裸の人が町を走っている」旨の通報を警察内に潜入していたエージェントが受け取った事、同時に「巨大な陰茎を持った何かに追いかけられている」とエージェントが駐在していた交番内に男性が飛び込んできた事からSCP-1130-JP-Bの存在が感知され、直前に男性がコンビニエンスストア「████」██店において強盗行為を行いカラーボールの塗料を浴びた事がインタビューにおいて発覚、男性に対してはAクラス記憶処理後に公安部特事課を介し警察に引き渡しを行い、店内の在庫及び近隣の商業施設内から合計97個のSCP-1130-JPが確保されました。購入ルートにおいてほぼ全員が「安い所から電話注文で仕入れた」と回答しており、販売元の完全な特定には至っていません。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。