SCP-1134
評価: +7+x

アイテム番号: SCP-1134

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1134は揮発性アイテム収容庫14内、標準強化された気密ドアのみを開口部とする3m×3m×4mの一室に保管されます。収容室の内面は全てSCP-1134-1でコーティングされます。

収容手順のためにSCP-1134の使用を申請する職員はセキュリティクリアランスレベル2以上に限られ、あらかじめブランク博士の許可を得なければいけません。

説明: SCP-1134は塗料用のポリ塩化ビニル製円筒容器です。容量は10ガロン(約37.85L)です。容器のラベルには「████████コングロマリット・オールインワン・弾丸級塗料|色彩記号366」と変体漢字とその英訳で記入されています。████████コングロマリットなる企業は現在確認されていません。容器に書かれている他の文章も同じくこの変体漢字であり、特許情報と製造年月日(20██/04/11)が記入されています。蓋は簡単に開け閉めできます。

SCP-1134-1はSCP-1134の内容物である液体です。高品質塗料と同程度の粘性を持ちます。元の10ガロンのうち8.02ガロン(約30.36L)が残っており、収容以前に塗料として、また後述の財団内の実験で消費されました。SCP-1134-1は光沢のある紫色をしています。

SCP-1134-1はその異常特性のために極めて危険です。塗布前にSCP-1134-1が何らかの勢いを与えられると、液体は.357口径のハンドガン相当の平均490m/sまで加速します。多量のSCP-1134-1は均一な大きさの液滴へと分裂します。高速カメラで撮影したところ、液滴は横長で全長33mm、弾丸の形に酷似していることが確認されました。塗装されていない表面や障害物に衝突すると、SCP-1134-1は弾丸に似た挙動を示します。

弾丸とは異なり、SCP-1134-1は表面や障害物との接触によりエネルギーを失わず、かわりに同速度で反射します。これはSCP-1134-1によって塗装された表面に衝突し、塗料に吸収されるか、有機的な物体に衝突するまで続きます。塗装面にSCP-1134-1が吸収された場合、吸収した液量の分だけSCP-1134-1による塗装面は厚みを増します。SCP-1134自体はSCP-1134-1による被害を免れることが確認されています。

塗装されて乾燥したSCP-1134-1は.30口径の狙撃銃相当の衝撃にも耐える完璧な防弾性を発揮します。SCP-1134-1で塗装されたあらゆる表面は、その面に加えられた65,000N以下の力によってはダメージを受けません(実験ログ1134-03を参照のこと)。SCP-1134-1で塗装されていない各面は、乾固したSCP-1134-1層に至らない限り通常通りの抵抗を示します。

O5による付記: SCP-1134-1の恩恵は明らかですが、我々が保持しているSCP-1134-1の量が限られていることを鑑みるに、使用は研究長によって慎重に規制されるべきでしょう。 - O5-██

回収ログ-1134 要約: SCP-1134は███・████████氏の所持する倉庫の中から2004/07/20に回収されました。倉庫にはその時期改装中だった同氏の代表事務所の備品がいくつか保管されており、SCP-1134はその中から発見されました。SCP-1134の異常特性は収容エージェント・グルールソンが少量のSCP-1134-1をこぼし、4人の死傷者を出したことで確認されました。

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