SCP-1142-JP
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SCP-1142-JP-Aおよびエリア-81██周辺。

アイテム番号: SCP-1142-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-1142-JP周辺をエリア-81██に指定し、クラスC以上の職員を必要数常駐させてください。複数の解決困難な問題のためSCP-1142-JPは完全な収容状態に無く、現状の持続のために複数のカバーストーリーの適用と維持に努めています。
SCP-1142-JP-2の特性からエリア-81██への一般人の立ち入りは禁止されていませんが、プロトコル-”登山道”により適切に制御される必要があります。

説明: SCP-1142-JPは一般に富士山として知られる山体(SCP-1142-JP-A)に存在する、超自然現象を利用していると推測される未解明の装置です。SCP-1142-JPの実体はポイント-[編集済み]の地下████m地点に存在する空洞に設置されていると見られるものの、18██年以降現地への経路は確認されていないため直接接触することはできません。掘削調査は空洞の崩落を引き起こす危険性から無期限に凍結されています。

SCP-1142-JPは複数の装置によって構成されており、それぞれSCP-1142-JP-1~4として管理されています。
SCP-1142-JP-1はSCP-1142-JP-Aの火山活動を何らかの手段で未知のエネルギーに変換、備蓄してSCP-1142-JP全体に供給する装置です。SCP-1142-JP-1によるエネルギー変換によってSCP-1142-JP-Aの火山活動は同規模の活火山と比較して低いレベルを維持していると推測されています。SCP-1142-JPのいずれかの機能が停止するなど、何らかの理由によりエネルギー消費量が極端に低下し、SCP-1142-JP-1のエネルギー備蓄量が総容量の100%に達している間はSCP-1142-JP-1によるエネルギー生産は自動で抑制または停止されますが、これによりSCP-1142-JP-Aの火山活動が本来のレベルに回復し、大規模な災害が発生する可能性があります。

SCP-1142-JP-2は未知のエネルギーの供給を受けることによって半径1200km圏内でSCiP、Anomalousアイテム、超常現象などの不定の異常存在を発生させる装置です。原理の全容は未だ解明に至ってはいませんが、ヒューム共鳴現象により影響範囲内に存在する特定対象の内包ヒュームを増幅して限定的な現実改変を発生させることで異常性を付与しているものと推測されています。SCP-1142-JP-2から生じるヒューム振動は火山性地震の一種に似た形で物理的に観測可能であり、エリア-81██周辺に███箇所の観測地点を設けて24時間体制での監視と追跡が行われています。
SCP-1142-JP-2はSCP-1142-JP-1の備蓄エネルギーが総容量の80%以上である時に最も活発化することが確認されているほか、SCP-1142-JP-Aの周囲██kmに連続█時間以上滞在した経験のある生物・物体はSCP-1142-JP-2の対象から除外されることが分かっており、プロトコル-”登山道”の適用後、日本国内での人型オブジェクトの発見数が有意に減少していることが確認されています。

SCP-1142-JP-3は半径1200km圏内に存在する複数の異常存在から受けるヒューム共鳴を利用することでエネルギーを生産する装置です。SCP-1142-JP-3はSCP-1142-JP-1の備蓄エネルギーが総容量の10%を下回った際に自動で起動し、50%程度まで回復した時点で停止します。SCP-1142-JP-3が1つの異常存在から生産するエネルギーはSCP-1142-JP-1のエネルギー総容量の█%程度であり、この際対象となった異常存在は物理的に消失するか、または異常性を喪失します。SCP-1142-JP-3が異常存在から生産するエネルギーはSCP-1142-JP-2が異常存在の生産に必要とするエネルギーよりも少なく、このことから熱力学第一法則もしくはそれに類する法則に概ね準拠していると推測されます。
SCP-1142-JP-3はSCP-1142-JP-2によって発生したか否かに関わらず対象を選択しており、過去財団で収容していた██点の異常存在の無力化に関連している疑いがあります。現在までにSCP-1142-JP-Aからの距離に応じてSCP-1142-JP-3の対象となる確率が増減することが明らかになっており、SCiPの保護のためエリア-81██周辺での新規サイト構築は特別の理由が無い限り認められません。

SCP-1142-JP-4は半径1200km圏内で急激な環境の変化を検出した際に、該当地点を対象として起動する現実改変装置です。起動したSCP-1142-JP-4は対象地点に対して、環境変動による物理的な損害を低減させるように現実改変を引き起こします。この現実改変の規模は事例により異なりますが、「環境変化の規模に比べて意外と損害が少なかった」と一般的に認識される規模にまで低下することが共通点として挙げられます。
SCP-1142-JP-4の対象となりうる事象の多くは自然災害や人為的な破壊行為によって発生することから、SCP-1142-JP-4はこれらの事由によって発生する人命を含む物理的な損害の縮小と回復の促進が主目的であると推測されている一方、過去にSCP-1142-JP-A周辺で発生した環境変動に対して起動した事例は確認されておらず、起動条件に何らかの制約がある可能性が指摘されています。
SCP-1142-JP-4が有効に動作するためには膨大なエネルギーが必要となり、多くの場合1回の起動でSCP-1142-JP-1のエネルギー総容量の大半を使い尽くします。この結果極めて高い確率でSCP-1142-JP-3が起動し、複数の異常存在が消失する原因となり得ますが、多くの場合環境変動による損壊・喪失との区別が困難です。現在、SCP-1142-JP-4の機能に何らかの問題が発生していると推測され、条件を満たす全ての環境変動において必ず起動するという確証はありません。

SCP-1142-JPの管理は19██年に蒐集院より財団へと引き継がれました。最初にSCP-1142-JPが発見された時期は不明ですが、少なくとも███年にはSCP-1142-JPの保護を目的としたカバーストーリーが使用されていることを確認しています。複数の時代、複数の為政者によって複数のカバーストーリーが発行されていることから、SCP-1142-JPの由来と来歴については慎重な調査が必要となっています。
蒐集院より引き継がれた資料はアーカイブされており、参照を希望する職員はエリア-81██にて所定の手続きを行なって下さい。

アーカイブ文書:1142-55-Bからの抜粋

注意: 本アーカイブでは可読性を重視して現代語訳版を格納しています。原本の参照を希望する職員は担当までご連絡下さい。

不二山の周囲に数多く存在する風穴の調査において奇妙なものを見つけた。
[編集済み]
その風穴は[編集済み]の近く、およそ[編集済み]の辺りにあり、進めども行く先の途絶えることは無く、もしや根の国に通ずる穴なのではないかと逃げ出す者も多くいたが、私はこの使命のために歩みを止めることは無かった。
途中で持っていた綱が無くなっては引き返して再び先に進むということを何度も繰り返し、繋いだ綱の長さが一万尺に届こうかという頃に、遂に地の底にたどり着いた。
奇妙に光る苔の明かりに照らされて浮かび上がったのは、天井まで二十尺はあろうかという空洞だった。広さのほどは一畝ほどだろうか。どこからか水が湧き出して池を作っているが、何よりも目を引いたのは中央に鎮座する祭壇だ。
中央に丸いくぼみがあり、その周囲には様々な長さの棒のようなものが等間隔で立てられている。そして青白い光玉が棒の上で円を描くようにゆっくりと回っていた。

[編集済み]

祭壇の裏には青銅で出来たつづらのようなものがあり、やはり青銅で作られた管で祭壇と繋がっている。つづらには継ぎ目一つ無く、開けることも持ち上げることもできない有様だった。
祭壇から伸びる管は他に二本あり、片方は少し離れた所に吊るされた銅鑼のようなものに繋がっていた。銅鑼ではあるが叩いても音はならず、静かに震えているだけである。もう片方の管は池の中にまで延びているが、深さは見て取れず、何があるのかは分からなかった。
[編集済み]

説明: 本文書は、1061年頃に作成されたと推定される[編集済み]の構成員によるポイント-[編集済み]の洞穴に関する調査記録です。[編集済み]は11██年頃まで日本国内に存在していた秘密組織でしたが、勢力を失う形で蒐集院に吸収されたため現在では███点の文書でのみその存在を確認することが出来ます。
本文書に記述されている地下空洞の正確な位置は195█年に財団主導で実施されたミュオグラフィー実験によって初めて観測されました。1963年にはエリア-81██内に観測設備の建設が開始され、翌年より運用が開始されています。ポイント-[編集済み]に存在していた洞穴からSCP-1142-JPへの物理的なアクセスが可能でしたが、18██年に発生した崩落事故により失われました。財団では新たなアクセス経路の発見を目的とした調査を19██年より定期的に実施しています。


 
 
1982/██/██:中国江蘇省にて徐福の故郷と見られる村が発見された際、██点のオブジェクトが財団に収容されました。このうち2点についてSCP-1142-JPの原理模型である疑いが濃厚となったため日本支部に移送、研究が進められています。残された石版の記述から徐福の作である疑いが濃厚となり、日本国内の徐福伝説のうち山梨県富士吉田市に伝わる伝承について再調査を実施中です。

199█/██/██:調査隊がポイント-[編集済み]に存在する洞穴内を調査中、未知の生命体群(SCP-1142-JP-Cに指定)と遭遇、襲撃を受けました。
SCP-1142-JP-Cの外見的特徴は「二足歩行する巨大なトカゲ」であり、身長はおよそ140cm、全身は皮膚や体毛の代わりに鱗のようなもので覆われています。特に1体のみ確認された青いSCP-1142-JP-C個体は口から高温の可燃性ガスを噴射する能力を所持しており、以後の調査隊には対策装備が配付されています。
SCP-1142-JP-Cの由来は不明ですが、ペットとして飼育されていた爬虫類が脱走し、問題の洞穴内でSCP-1142-JP-2によって現在の形に変異、その後繁殖したのではないかと推測されています。
現在までに地上でSCP-1142-JP-Cが目撃されたことはありませんが、予防措置としてカバーストーリー"富士山の地底に王国を築き上げたレプティリアン"を発行しています。


補遺: 2013/07/██以降、SCP-1142-JP-2による異常存在の発生頻度が急激に増加しているとの報告が行なわれました。ヒューム共鳴の観測と追跡は対象の確保に一定の成果をあげていますが、未収容の異常存在が残存する可能性が危惧されており、日本国内における財団の活動レベルを引き上げる措置が検討承認されています。
同時にSCP-1142-JP-Aの火山活動がSCP-1142-JP-1の生産力を越えて活発化している可能性が指摘されており、財団では最悪のケースとしてIK-クラス:世界文明崩壊シナリオの発生を想定した対策を検討しています。
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