SCP-1149-JP
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ディンゴネク捜索時のSCP-1149-JP。

アイテム番号: SCP-1149-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル:

現在SCP-1149-JPの収容にはカバーストーリー[チュパカブラ]が適用されています。

SCP-1149-JPの財団施設への収容計画は無期限に凍結されています。現在SCP-1149-JPはユーラシア大陸を中心とした財団関連施設近辺にてカバーストーリーに沿った活動を行っており、この状態の継続と監視を以て収容とみなしています。オブジェクトの現在地及び活動に関する情報は随時更新されています。詳細を希望する職員はセキュリティクリアランス2/1149以上の職員から承認キーを取得した上で1149-JPタイムラインにアクセスして下さい。SCP-1149-JPの動向は常に機動部隊へ-7("夢追い人")により監視され、必要に応じて近隣の財団施設へと協力要請が行われます。要請を受けた施設及び職員は周辺地域の情報統制を行い、現地コーディネーターとしての人員を提供して下さい。これらの要請は最短でもSCP-1149-JPが到着する20日前には通達されます。

サイト-81██におけるSCP-1149-JP収容チームは、機動部隊へ-7と連携してカバーストーリーの作成を行って下さい。最終的に適用されるカバーストーリーはセキュリティクリアランス4/1149-JP職員によって決定されます。SCP-1149-JPは最長でも1年に1回のFランク記憶処理が行われなければなりません。機動部隊の再編成や新たなカバーストーリーの適用は記憶処理と同じタイミングで実施されます。収容下におけるSCP-1149-JPと民間人の接触は禁じられていませんが、必要に応じて記憶処理を行ってください。

説明: SCP-1149-JPは戸籍上     とされている日本国籍を持つ男性です。SCP-1149-JPが捜索1を行った対象は自身が漏出させるものを含むあらゆる周辺情報から認識的な孤立状態に置かれます。同時にSCP-1149-JP自身を含む捜索者は如何なる知覚情報も対象と関連付けて認識することが困難となります。長期にわたる実証実験により明らかとなった異常性の詳細情報は以下を参照してください。 

これらの異常性の継続時間と影響範囲はSCP-1149-JPの捜索行動によって変化し、その強度にも概ね同心円的なグラデーションが存在します。対象の認識が鮮明であり総数の少ない存在であるほど異常性は強まることが確認されています。

異常性の起源については定かではありませんが、収容室の壁に記された以下の文章との関連が議論されています。

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SCP-1149-JP収容室に記された文章。
















SCP-1149-JPは20██/0█/██までサイト-81██に収容されていました。複数回にわたる異常性の発現事案、及び収容違反を受けて特別収容プロトコルは数度にわたり改定されています。

日時 特記事項 対処
2006/0█/██ SCP-1149-JPに収容違反の兆候が確認された。 2ヶ月に一度、強い指向性を持った疑似記憶と強度3疑似人格の挿入が義務化。記憶処理はΔクラスを用いる。適性に関する詳細は資料「SCP-1149-JPの内的脆弱性と課題についての推論」を参照。
2008/07/██ サイト-81██における収容違反件数の増加。 SCP-1149-JPを常時昏睡状態に置くことで捜索行為の封じ込めを行う。
2008/08/██ 昏睡状態における無意識下で異常性の発現が観測された。 [編集済み]を用いた退行処理によって捜索の対象を限定する。
2009/11/██ 人型オブジェクトに関する倫理規定の改定。 特別プロトコル「HUNTER」の策定、及びO5による承認。

追記 - 日付2010/0█/██: 倫理委員会の動議によりSCP-1149-JPの人格復元処理とカウンセリングが実施されました。以下にその際のインタビュー内容を掲載します。

補遺: SCP-1149-JPは199█/08/██に██県で迷子児童として地元警察に確保されました。数日にわたる捜索にもかかわらず同行していた両親の所在は判明せず、上記事案を地元警察に潜入していたエージェントが認知したことにより財団に収容されました。

補遺2: 201█/11/██に██県で激しく損傷した男女の白骨遺体が発見されました。発見現場は「不気味な音が鳴る」として現地住民に認知されていた裏道です。

本報告書において当初存在した記述の欠落が散見されます。これはプロトコル「HUNTER」実行以前にSCP-1149-JPの異常性が発現した結果だと推測されています。[本当の自分]あるいは[生きた証]などが対象に該当するのではないでしょうか。ー特命調査チーム・天封

収容には影響無しと判断されました。従って特に復旧処理は行われません。 ー██博士

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