SCP-116
評価: +2+x

アイテム番号: SCP-116

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-116は16平方の独房に収容してください。独房はケブラー(訳注:防弾繊維)で構成し、表面すべてを1メートルの空気を通すゴムパッドで覆ってください。職員は適切なブリーフィング及び脅威低減測定(付録Ⅲを参照)なしに独房に入れません。独房は6人のエージェントによって常に監視されなければなりません。4人は独房の角の、2人はSCP-116の監視に配置してください。独房に入るエージェントは先のとがった物体や貫入性の実験器具を持ちこまないでください。外側の監視としてVBS05クラスの隠されたボタンカメラを独房の天井の角の監視に配置してください。外側の監視は2人以上のエージェントによって行われねばなりません。不審な活動が始まった場合、アキレウス処理Δを開始してください。全ての監視エージェント(内側担当でも外側担当でも)は2か月毎のIQテストと1週間毎の精神分析を受けねばなりません。エージェントのIQの低下 (≥ 5 pts.)は長すぎる接触とみなし、標準的隔離指示に従って処置されねばなりません。

説明: SCP-116の外観は9歳前後のコーカソイド男性です。皮膚は身体、四肢、頭部の98%にわたって焼かれたり傷つけられたりしています。SCP-116の骨格構造は標準的なホモ・サピエンスの骨格配置と著しく異なっており、全ての骨は危険なほど壊れやすくなっています。人類の体とSCP-116の体とのもっとも顕著な違いは、後者の関節の不在です。SCP-116は自立した動きを完全に行うことができますが、動きと呼ばれるものの影響で複数の複雑骨折を全ての骨に引き起こします。これに対処するため、SCP-116は驚くべき自己治癒を見せ、その数分間で完全に固定された骨格を再生します。SCP-116は学習ののちに言語を使用する能力を示していますが、にも関わらず彼が話すことができる言語は片言の英語のみであり各単語はほとんど無関連なものに置き換わっています。長時間のSCP-116の話を理解しようとする試みは研究者の長期的な精神退化を引き起こします。単語の置き換えには規則性がないようにみえますが、翻訳しようとする試みは続いています。研究により、SCP-116は低レベルのテレパシーが使用でき、そのために犠牲者の脳機能を長期間低下させられるのではないかと示唆されています。


付録Ⅰ:

Sgt.█████ ████ [19-0529]

連絡メモ:5月29日, ████

件名:SCP-116が示す自殺傾向の発達

NB:SCP-116は強い自殺傾向を示し始めました。対象の不適当な損傷を避けるために監視と収容プロトコルの修正の適用を申請します。


付録Ⅱ:

███████ ███████博士 [19-1429]

SCP-116 言語ノート: 6月19日,████

116の一連のユニークな言語への興味が募ります。わたしとわたしのチームによる研究の継続はこのような基礎的と言える成果を成し遂げました。

添付ファイル – 116linguistics_aA0.001.doc

なぜ116がこのような方法でコミュニケーションをとるのか明確な理由は明らかにされていません。話される単語は英語のものですが、単語が扱われるパラメーターは著しく異なっています。SCP-116に言語を筆記させる試みは、骨格の異常性のためまだ行われていません。痛みを経験しすぎて受容体が鈍っているとしても、116にとっては話すことですら大変な挑戦です。わたしはこの被験体に特別な興味を持っているのは、被験体の通常の英語に対する反応の仕方が驚くべきものである点です。被験体にとってわたしたちが被験体に話しかけている音は、わたしたちにとっての被験体がわたしたちに答える音(まったく理解できないものだとしても)と同じように歪んで聞こえているのは明らかです。今までのサイト19における勤務の中でも、このような言語的なものは見たことがありません。わたしは研究を続け、発見を記録する予定です。


付録Ⅲ:

Lt. ██████ ██████ [19-0349]

連絡メモ:6月30日,████

件名:SCP-116が示す新たな自殺傾向への心配とそれに関係しての手続き

i)8ポンド以上の重さの固体は独房に持ちこまないでください。

ii)内部の警備員は全員犬歯がとがらなくなるまで削ってください。

iii)セキュリティレベルはrT5まで引き上げられました;入室前に全身の空洞検査とX線が承認されています。

iv)もしSCP-116に窒息や低酸素の徴候が現れましたら、内部警備員によって救急CPRが施工されねばなりません。

SCP-116は死の危険性がない場合においても意図せぬ終了を防ぐために生命維持装置に接続すべきであると提案されています。


付録Ⅳ:

Sgt. █████ ████ [19-0529]

連絡メモ:7月11日, ████

件名:SCP-116に関する研究の中止

SCP-116を扱うすべての研究はいかなるものであっても新たな通知があるまでただちに停止されます。SCP-116の言語ならびに後に付随するテレパシーを以前研究していた██████博士は、認知症および統合失調症の症候がすべて消えるまでこのサイトを離脱し単独監禁されなければなりません。SCP-116に関与したすべての職員は新たな通知があるまで隔離されなければいけません。SCP-116に身体的接触をしたすべてのエージェントは全骨髄の移植が執行されなければなりません。内部警備員は終了措置が指示されています。


付録Ⅴ:

Col. █████ ████ [20-0212]

件名:SCP-116プロジェクトの停止

連絡メモ:3月20日, ████

SCP-116の自殺傾向により、関与した職員への有害な影響および研究の有用な進行が有意にみられないことから、管理された環境におけるSCP-116の自己終了をわれわれは許可すべきであると進言いたします。こいつは、今までずっと、成果のあがらない資源の浪費だったことが証明されています。おそらく死後解剖がわれわれに今まで得ることのできなかった答を与えてくれるでしょう。


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