SCP-1160-JP
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電子レンジ

異常性発露中のSCP-1160-JP。一般的な電子レンジと異なり電飾がピンク色のLEDである。

アイテム番号: SCP-1160-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1160-JPはサイト-81██の低脅威度収容ロッカーに収容されます。実験の際にはセキュリティクリアランスレベル3以上の職員の許可を得る必要があります。

説明: SCP-1160-JPは電子レンジです。サイズは一般的な家庭用電子レンジと同サイズですが、形状、型番は現在流通しているいずれの製品とも一致しません。

SCP-1160-JPの異常性は周囲10m以内で特定の条件を満たす男女(以下、対象と記述。)が10分以上の使用時間を設定し、加熱する料理を電子レンジ内に投入して「あたためボタン」を押した際に発生します。

異常性の対象となる条件は

  • 結婚/事実婚状態である男女であること
  • 夫婦仲が良好ではないこと
  • 少なくとも1年以上性交渉を行っていないこと
  • 2人の間で子供を産んでいないこと

が上げられます。この条件を満たさない男女はSCP-1160-JPを使用することができません。

「あたためボタン」を押すと男女のいる室内の温度が上昇します。室温はSCP-1160-JPの出力設定が高いほど高温になります1。この時、対象には温度上昇に由来する身体的な変化は見られません。また、温度変化は対象のいない室外に影響を与えません。

対象は室温が上昇するにつれて性的興奮を覚えます。この性的興奮は非常に強く、物理的制約がなければ即座に対象同士で性行為を始めます。性行為が進むごとに体温は上昇していき、特に1500wで5分以上の温めを行った場合では、最終的に対象は挿入した性器をこすり合わせたことによる摩擦熱で発火、そのまま焼死します。いずれの実験でもこれら一連のプロセスは設定した使用時間内で行われ、電子レンジの使用終了の音ともに対象は発火しています。

なお、利用するために投入された料理は温められません。

SCP-1160-JPは新潟県見附市の資産家である加島 孝氏の自宅で発見されました。加島 孝氏は妻である 加島 浩美氏とともに焼死しており、SCP-1160-JPの影響を受け死亡したと考えられています。また、浩美氏の寝室の段ボールからは以下のような注意書きが発見されています。

あなたの食卓あたためます!

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注: 当製品は食事のあたためをすることは出来ません。食卓をあたためる場合のみご使用ください。

両氏は当時離婚調停中でした。SCP-1160-JPは夫婦仲を取り持つため浩美氏によって注文されたものであると考えられています。

また、自宅に残されていた浩美氏の息子は血縁上の父親である沼川 礼二氏に引き渡されました。それに応じて沼川氏には適切な記憶処理とカバーストーリーが適用されています。

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