SCP-1170-JP
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アイテム: SCP-1170-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1170-JPはサイト-247の標準人型収容セルに収容されます。SCP-1170-JPには常に集中を向けるための課題が与えられます。この課題の作成基準は文書1170-1-70を参照してください。SCP-1170-JPが要求した嗜好品は収容スペシャリスト川端の審査を合格したものについてのみ許可されます。

SCP-1170-JPの収容違反が発生した場合、機動部隊イオタ-02"未来の世界"によって捜索・捕獲、現場の復旧作戦が行われます。

説明: SCP-1170-JPは30代のイギリス人男性です。SCP-1170-JPの異常性は自身の自覚無しに瞬間移動を行う点にあります。SCP-1170-JPの瞬間移動の時間的間隔は不規則であり、SCP-1170-JPの瞬間移動が発生する条件はオブジェクトの精神状態に強く依存していると考えられています。SCP-1170-JPは収容以前、クラブDJとして活動していました。

SCP-1170-JPの瞬間移動における最大距離は不明であり、その移動先にもまた規則性が見られません。しかし、SCP-1170-JPへのインタビューにより、移動先はSCP-1170-JPの興味があった場所であることがほとんどであることが確認されています。SCP-1170-JPが移動した瞬間に、移動先のSCP-1170-JPの半径200mにおいて確率的異常現象1が発生します。この確率的異常現象は多くの場合、SCP-1170-JPの興味を引くものであることが確認されています。

SCP-1170-JPの瞬間移動を防ぐ有効な手段として、SCP-1170-JPが一つの物事に集中することが確認されています。SCP-1170-JPは現在、以前と比較してDJプレイに対する興味の低下を見せています。

SCP-1170-JPは2005/██/██に、████のナイトクラブでDJプレイを行なった後の帰路にて異常性を発生させたことが財団の目に止まり収容に至りました。

補遺1: 以下は、SCP-1170-JPへのインタビュー記録の抜粋です。

インタビュアー: ブラウン博士

付記: SCP-1170-JPは収容のためにDJプレイを行なっている。

<記録開始>

インタビュアー: こんにちは、SCP-1170-JP。インタビューを始めたいと思います。

SCP-1170-JP: ああ、わかったよ。

インタビュアー: まず最初に聞きたいのはあなたの能力についてです。あなたは自身が瞬間移動することの原因について何か心当たりがありますか?

SCP-1170-JP: いや、全くないね。いつの間にか起こるからね。

インタビュアー: 瞬間移動するが起こる際にあなたは何か感じることはありますか?

SCP-1170-JP: 感じる?あー、どうだろう。 [対象はしばらく沈黙する] いや、さっきも言ったが、特に何も意識せずにパッとなるんだ。でも、逆に言えば何も考えてない時にそういうことは起こるのかもしれない。

インタビュアー: 本当に自覚が無く起こるのですね。あなたが移動した先にあるCDやレコードなどの音源には変化が起こる場合があります。これについては何かご存知でしょうか?

SCP-1170-JP: ああ、あれね。最初は何となく歩いている内に辿り着いたところで良いハードコアの音源が買えるもんだから、運が良いもんだと思ってた。ああ、ジェリコ4のハードコアを見つけた時もあったな。あんたらに言われるまで、元からある曲が変わっちまってるなんて思いもしなかった。実際、有名な曲のネタのリミックスやブートレグはかけてウケが良いから有難いよ。

インタビュアー: なるほど。あなたはDJプレイを行なっている最中に瞬間移動を発生させたことはありませんが、それについて思い当たることはありますか?

SCP-1170-JP: そんなん言われてもなあ。でもDJやってる時は楽しいよ。今も楽しんでるし。今ここにいる、って感じがする。

インタビュアー: なるほど。それは興味深いですね。

SCP-1170-JP: 俺も興味があるからやってるのさ。それとDJやりながら喋るのは大変なんだ。

インタビュアー: それは申し訳ありません。今日のインタビューはここで終わりにしましょうか。

SCP-1170-JP: ああ、そうだな。いや、待ってくれ。お願いがあるんだけど。

インタビュアー: なんでしょうか。

SCP-1170-JP: ちょっと待ってくれ。 [SCP-1170-JPはDJプレイに集中する] ちょうど、曲を繋ぐところだったんだ。すまない。DJで使う曲なんだけど、自分で探させてくれないか?あんたらはレコードを片っ端から集めてくれるけど、正直、他人の持ってきてくれた音源でDJしても面白くない、ワクワクが無いんだ。週に2時間でも良いから、自分で店に行く時間を作らせてくれ。

インタビュアー: 申し訳ないですが、それは許可できません。それに私たちの用意する音源は十分なバリエーションがあるはずですよ?

SCP-1170-JP: たったCDを買いに行くのもダメなのかよ?

インタビュアー: これも規則なのです。実際、あなたは選曲に困っているようには見えませんが。

SCP-1170-JP: 欲しい曲は全部あるよ。あんたらの持ってきてくれる音源の中には俺が使いたい曲がちゃんと揃ってるし、そこを文句言う気はねえよ。実際、金も払わずにDJで使える曲が揃うのが有難いことなのは間違いねえ。でもさあ、もしもあんたが石油王だかなんかになって、お金も、女も、何もかも手に入れて、やりたいことも全部やったとするよ。そうなったら後に何が残るんだ?パソコンやCDショップに行って自分の気に入った曲を買うのも楽しみの一つなんだ。それが最初から全部揃えられているなんて、そりゃチートだよ。

インタビュアー: インターネットに接続された機器の使用や外出は認められないですが、そういった環境を再現することは可能だと思います。検討しましょう。

SCP-1170-JP: なんかズレてんだよな。

インタビュアー: もう直ぐこの曲も終わりそうですよ。

SCP-1170-JP: あのな、俺はDJをやるためにDJをやっているわけじゃねえんだ。

<記録終了>

補遺2: 補遺1のインタビューから2日後、SCP-1170-JPがDJプレイを行なっている最中にも関わらず瞬間移動が発生する事案が発生しました。SCP-1170-JPは████市街を徘徊しているところを財団によって再度拘留されました。収容違反の最中にSCP-1170-JPは蛇の手によって匿われていたことがSCP-1170-JPへのインタビューから推測されています。またこの事案以降、SCP-1170-JPの異常性は現在のものへと変化しました。以下は、再拘留後に行われたインタビューです。

インタビュアー: ブラウン博士

<記録開始>

インタビュアー: SCP-1170-JP、よろしくお願いします。

SCP-1170-JP: ああ。

インタビュアー: 前回、私たちの収容室で適切な処置を行なっているにも関わらず瞬間移動が発生しましたが、それについて何か思うことはありますか?

SCP-1170-JP: いや、わかんねえけど、たぶん熱中してなかったんだと思う、DJに。

インタビュアー: なるほど。しかしながら、以前のあなたはDJに熱中していたようですが?

SCP-1170-JP: してたよ。今だってやれば普通に熱中できると思う。いや、まあ、ちゃんと楽しんでやれればの話だ。

インタビュアー: それはどういうことですか?

SCP-1170-JP: どうもこうもねえだろ。ただただ機械みたいにずっとずっとやらされてたら、何も面白くねえだろ。そりゃあ、俺だって1日に5時間だってDJくらいできるよ。現にお前らに捕まる前までは日に5時間は練習してた。多い日は1日中だ。でも、それは俺の好きなようにやって、その結果でみんなが喜んでくれるからだ。お前らは勘違いしてる。あとお前らの用意するオレンジツナギマン5はそんなにノってるように見えなかった。図書館のやつらの方がよっぽどわかってるよ。

インタビュアー: 図書館、と言いましたか?その図書館という場所について詳しく聞かせてください。

SCP-1170-JP: あいつらの図書館は面白かったな。色んなマジックが見れた。面白かったよ。それにあんな真面目そうなやつらなのにDJもやらせてくれたんだ。お前らと違って自由に、だ。何ていうか、久々に色々なことを感じれて良かったね。ああ。まあ、また気が逸れてる内に████に戻ってお前らに捕まったワケだが。

インタビュアー: なるほど、ありがとうございます。あなたから教えてもらった情報を考慮してあなたのDJの環境をまた整えましょう。

SCP-1170-JP: それには及ばないよ。

インタビュアー: それはどういう意味ですか?

SCP-1170-JP: もっと良いステージはあるんだ。

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