SCP-1182
評価: -4+x

アイテム番号: SCP-1182

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1182は基本的に無害であるため、標準的なロッカーに収容されています。SCP-1182が有する特異な精神的影響のため、最低1名の2/1182クリアランス職員がその場にいない限り使用は許可されません。

説明: SCP-1182はおよそ長さ171mm、幅76mm、重量312gの小さなタコの像です。全体がワイヤー、銅、チタン合金の組合せで構成されています。タコの頭部内には自動的な機械装置が存在し、その機能は判明していません。

被験者(以下SCP-1182-1と呼称)がこれを保持したとき、SCP-1182とSCP-1182-1は事実上不可視になります。SCP-1182はSCP-1182-1の姿を周囲の環境に対して完全にカモフラージュします。SCP-1182-1の皮膚の色素沈着に現時点で未解明の影響を及ぼし、タコ類の擬態能力を与えることでこの現象を引き起こしています。すなわち、この影響は衣類にまでは及ばないため、SCP-1182-1が全裸でいる間に限り完全な不可視性が得られます。SCP-1182-1はその時点の位置へと溶け込み完全に認識不可能となることから、このカモフラージュは通常のタコが行うそれよりも格段に優れています。SCP-1182を手放したとき、SCP-1182-1は“点滅”し元の姿で現れます。

注目すべきはSCP-1182がSCP-1182-1に与える精神的影響です。SCP-1182を保持している間、SCP-1182-1は室内がまるで完全に水で満たされているかのように認識します。魚、珊瑚、海草などの海洋生物の存在が観察できたと全事例において報告されました。同時に、室内にいる他の職員はまるで水中で行動しているかのように見えています。SCP-1182-1との会話は不可能で、対象には話者の声がまるで水中で話しているようなゴボゴボという雑音にしか聞こえていません。SCP-1182-1は移動するとき、水中を泳いでいるような感覚を覚えます。3件の事例において、SCP-1182-1は自身の四肢がタコの触手に見えたと報告しました。

SCP-1182の齎す影響は、カモフラージュと幻覚のどちらも、SCP-1182がSCP-1182-1の皮膚と接触している状況に限り現れます。手袋やそれに類似する道具越しにSCP-1182を保持する実験では一切影響が現れませんでした。

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