SCP-1182-JP
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アイテム番号: SCP-1182-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1182-JPはサイト-8181の低脅威物品保管ロッカーに収容されています。実験にはサイズ140の個体を使用し、身長150cm以下の女性のDクラス職員に着用させて行ってください。SCP-1182-JP-1の反応の低下が認められた場合、新品に交換してください。

未収容のSCP-1182-JPが存在する可能性があるため、カバーストーリー「化学物質によるかぶれ発生」を流布し購入者からの回収を進めています。また、店頭、ネットショップ、ネットオークション等の監視が続けられています。

説明: SCP-1182-JPは異常性を有する女児用ショーツです。後面にヒョウ(Panthera pardus)をデフォルメしたキャラクターと「Panther Girl」の文字がプリントされ、全体として白地に淡黄色または桃色で「PANTERA」の文字パターンが入っています。ネットショップでは、淡黄色と桃色の2枚組、980円(税別)で発売されていました。裏地のタグにはサイズ(100~140の10刻み)、素材(綿100%)、洗濯表示、「©HAKASE Co.,Ltd. MADE IN JAPAN」の文言が記載されています。また、ビニール製のパッケージに貼付されたシールには上記の内容のほか、以下の文章が記載されています。

女の子ならやっぱりスカートでおでかけしたいよね!
でも男子の目が気になる……?
『博士のつよーい!パンテラちゃんインナーウェア』があればもう大丈夫! 
パンテラちゃんがきみのみかたになってくれるよ! エッチな男子にはひっさつパンテラアタックをおみまいだ! 
これをはいて、今日からきみもステキなレディにへんしんしちゃおう!
楽しもうね!

おうちの方へ: 本製品ご使用の際はオーバーパンツを併用なさらないでください。効果を発揮できなくなります。

SCP-1182-JPは、女性が着用し、かつその上にスカート等を着用することで完全に覆い隠されていない状態にある場合に活性化します。この間、着用者の近辺に不可視の存在(SCP-1182-JP-1と指定)が出現します。SCP-1182-JP-1には物理的な接触ができず、呼吸や鼓動等の生命活動によって生じる音や、移動によって生じる空気の動きも観測できません。しかし、暗所にてSCP-1182-JP-1に赤外線フラッシュを照射し撮影したところ、体表部にヒョウ特有の斑紋が浮かび上がることが判明しました。これによれば、SCP-1182-JP-1は体長180cm程度のヒョウの形態を有しています。

男性(以下、被害者)がSCP-1182-JPを視認した場合、SCP-1182-JP-1は即座に襲撃します。被害者がSCP-1182-JPを視認したことをどのように感知しているかは不明です。SCP-1182-JP-1は被害者にのみ物理的影響を及ぼすとみられ、被害者はこれにより負傷、死亡等の損害を被ることとなります。また、被害者はこのとき「SCP-1182-JP-1の唸り声を聞いた」と証言していますが、音声記録装置には記録されていません。

SCP-1182-JP発見の契機は、2017年██月~██月にかけて群馬県███市の████小学校にて発生した2件の男子児童転落事件です。男子児童は2名とも校舎内の階段から転落しており、1名は死亡、1名は重傷(一時意識不明)を負いました。いずれの事件も初期発見者に同じ女子児童が含まれていたことから、この女子児童が関与を疑われましたが、女子児童は一貫して否認していました。その後、2件目で重傷を負った男子児童が警察に対し「突然、何かに突き飛ばされるような感じがした。唸り声が聞こえ、荒い息みたいなものが顔にかかった。女子児童には何もされていない」と証言したことが財団の注意を惹きました。財団エージェントが女子児童の母親にインタビューしたところ、2つの事件の当日、ほぼ同じ服装をしていたという証言が得られました。このため、肌着を含めそれらの衣服を持ち帰り分析した結果、ショーツにのみ上述の異常性が確認され、収容に至りました。

女子児童の母親はSCP-1182-JPをネットショッピングで購入していましたが、パッケージの文章を読まずに廃棄しており、不審には思わなかったということです。また、該当するネットショップは既に閉店しており、開設者との連絡もつかなくなっていました。財団の調査によれば、SCP-1182-JPは少なくとも100セット(200枚)は購入されたとみられています。

実験記録1182-JP-01 - 日付2017年██月25日

被験者A: D-38093(女性、身長145cm)
被験者B: D-64710(男性)
実施方法: 被験者AにスカートとSCP-1182-JP、被験者Bに耐刃・耐衝撃性のHAZMATスーツを着用させる。被験者Aを屈ませ、被験者Bが5m離れた場所からSCP-1182-JPを視認する。直後、実験室の照明を落とし、赤外線照射撮影によりSCP-1182-JP-1の行動を確認する。
結果: SCP-1182-JP-1が被験者Bを襲撃し、被験者Bは仰向けに転倒。HAZMATスーツにより負傷なし。
付記: 以後、特に断りが無い限り、上記の方法で実施する。

実験記録1182-JP-05 - 日付2017年██月25日

被験者A: 同上
被験者B: 同上
実施方法: 被験者Bが別の場所からドローンを操縦し、カメラでSCP-1182-JPを撮影。モニターを通してリアルタイムでSCP-1182-JPを視認する。
結果: SCP-1182-JP-1がドローンを襲撃し、バラバラに破壊した。なお、カメラのマイクは唸り声を拾っていなかった。
分析: カメラを認識していることから、高い知能を有するとみられる。

実験記録1182-JP-07 - 日付2017年██月25日

被験者A: 同上
被験者B: 同上
実施方法: 被験者Aは自分でスカートを捲り、被験者BにSCP-1182-JPを視認させる。
結果: 実験記録1182-JP-01と同様。
分析: 些か理不尽な気もするが……。

実験記録1182-JP-08 - 日付2017年██月25日

被験者A: 同上
被験者B: 同上
実施方法: 被験者Aのスカートに自動で脱げる仕掛けを施し、被験者Bの前で作動させる。
結果: SCP-1182-JP-1は最初、被験者Bに飛び掛かろうとする姿勢を見せる。その後、被験者A、Bを交互に睨みつけるが、約30秒後、姿勢を解いて被験者Aの脇に座った。
分析: 「モロ」は対象外なのか?

実験記録1182-JP-09 - 日付2017年██月25日

被験者A: 同上
被験者B: 同上
実施方法: 被験者Bは被験者Aに接近してスカートを捲り、SCP-1182-JPを視認する。
結果: SCP-1182-JP-1が被験者Bを襲撃し[削除済]。被験者Bは終了が確認された。
分析: 故意の場合は容赦無しか。HAZMATスーツをいとも簡単に食いちぎるとは……確かに「強い」な。

実験記録1182-JP-10 - 日付2017年██月26日

被験者A: 同上
被験者B: D-12378(男性、元██隊員)
実施方法: 被験者Bに狩猟用ナイフを装備させ、SCP-1182-JP-1の撃退を試みる。
結果: SCP-1182-JP-1は被験者Bを襲撃せず。ナイフを放棄、スカートを捲っても同様。SCP-1182-JPを新品に交換して再実施したところ、問題なく被験者Bを襲撃した。被験者Bはこれに応戦し、重傷を負うも無力化に成功。「手応えがあった。奴を仕留めた」と証言した。数十秒後、SCP-1182-JPはおもむろに立ち上がり被験者Aの側へ戻った。負傷等の異常は確認されず、別の被験者Bで再試験したところ問題なく襲撃した。
分析: 自己修復能力もあることが確認できた。おそらく本体を破損しない限りは不死身なのだろう。それにしても、もしや奴は着用者が子供でないことに気づいているのではあるまいか? だが子供を被験者にするのは倫理的な問題があるし、難しいだろう。今後は適宜新品に交換して実験を行うこととする。

実験記録1182-JP-11 - 日付2017年██月26日

被験者A: 同上
被験者B: D-22061(男性)
実施方法: 被験者Bは目隠しを装着し、SCP-1182-JPを直接手で触る。
結果: SCP-1182-JP-1は反応せず。なお、SCP-1182-JPは新品に交換したばかりであった。
分析: あくまでも視認だけを問題視しているようだ。

実験記録1182-JP-14 - 日付2017年██月26日

被験者A: 同上
被験者B: 同上
実験協力: エージェント・██
実施方法: 本実験は屋外にて行う。被験者Bがエージェント・██のバイクの後部座席に乗車。SCP-1182-JPを視認すると同時にエージェント・██が全速力で逃走を試みる。
結果: SCP-1182-JP-1がバイクを追跡。約3時間後、SCP-1182-JP-1のみが帰還。被験者B、エージェント・██ともに消息不明。翌朝、エージェント・██のみ徒歩で帰還した。
ノーコメント。 - エージェント・██

実験記録1182-JP-15 - 日付2017年██月27日

被験者A: 同上
被験者B: なし
実施方法: 被験者Aに暗視スコープを装着し、赤外線照射撮影によりSCP-1182-JP-1の平常時の行動を観察する。
結果: SCP-1182-JP-1は常に被験者Aについて回り、しきりに周囲を警戒するような仕草を見せる。被験者Aがトイレに入室中、SCP-1182-JP-1は扉の前に座り周囲を警戒する。被験者Aがベッドに横たわると、SCP-1182-JP-1もその隣に横たわる。毛布を掛け、SCP-1182-JPの視認が不可能になると消失する。翌朝、SCP-1182-JP-1は警戒動作を行わなくなり、視認に対する反応も低下した。
分析: やり口が乱暴で過剰防衛とはいえ、SCP-1182-JP-1はパッケージの謳い文句の通り「女の子の味方」、ボディーガードのような存在なのかも知れない。だが……本当にそうだろうか? "博士"に限って、そのような良心があるとは思えないのだが。

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