SCP-119-JP
評価: -1+x

アイテム番号: SCP-119-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-119-JPは適切なサイズの危険物用コンテナへ格納し、コンテナは施錠して警戒レベル4の非生物SCP保管庫に収容してください。
実験目的でないSCP-119-JPの使用、および、下記の内容を含む実験は、日本支部理事会の権限により禁止されています。
・Dクラス職員にSCP-119-JPを使用させての実験。
・人体実験、および実験対象に人体が関与する可能性がある実験。
上記以外の実験を希望する職員は、上位レベルの職員へ申請し、承認を得てください。

説明: SCP-119-JPは、人の腕ほどもあるその大きさを除けば、一般的な採血用の注射器と類似した外見をしています。具体的な大きさとしては、押子を全て引き抜いた状態での全長は85.2cm、各部品毎については押子と注射筒が約30cm、注射針が約25cmで、注射筒の直径は約23cmとなっています。SCP-119-JPは全体が未知の材質で構成されており、針はその長さを超える厚さのチタン装甲に全部刺し込んでも破損や劣化は見られませんでした。押子の部分は特殊な形状をしていて、一般的な注射器に見られる硬質の突起ではなく、ゴム質素材の筒となっています。ガントレットと同様にこの筒の中へ腕を入れ、その奥にある取っ手を掴んでの使用が想定されていると考えられています。

取っ手を押して押子を押し込み、液体か固体1が存在する閉じた容器2に外から注射針を刺し、取っ手を引いて押子を引き上げていくと、容器の中の存在は消失していき、注射筒の中には黒い流体が溜まっていくように見えます。3
注射筒に黒い流体が溜まっている時に押子を押し戻すと、消失した存在が注射針の先から現れます。液体の場合は注射器の形状から想像される通りに針の先の穴(針管の直径は約6mm)から噴き出しますが、固体は針の先から突然現れ、針の前の空間に投げ出されるように見えます。生物や人工物等、構造を持った物体が消失すると、殆どの場合は、注射針からは中大規模の破損を伴って現れます。

特に注意すべきSCP-119-JPの特性は、容器の大きさにかかわらず、前述の使用法をほぼ同じように行う事ができる点です。4注射筒は1リットルの容量を持つ事が観測されていますが、5その見かけの容量を超える容積を持つ自動車、部屋、更には建物全体に至るまで、外から注射針を刺し、押子をメモリの最大値まで引く(注射筒の黒い流体を最大容量まで溜める)と、その内容物を全て奪い取り、破壊する事が可能です。容器が大きくなると押子を抜き差しする力を多少強める必要があるようですが、よほどの(例えば惑星規模の)大きさでない限りは、その障害は大した問題にはなりません。廃棄されたサイト██の研究所全体を対象としても、平均的な成人男性の力で押子を最大まで引く事が可能でした。

こうしたSCP-119-JPの異常性は、事件119-001以降の各事件記録に基づいた実験を行う事で、明確化されました。
各種の記録は、SCP-119-JPの異常性を応用する事によって大量殺人や大規模な器物損壊、ひいては有益なSCPの損失もしくは収容違反を発生させる事が容易に可能である事を示しています。取り扱いが容易なSafeオブジェクトであるからこそ、SCP-119-JPはその使用を厳重に制限しなければなりません。

SCP-119-JPは事件119-000の現場で回収されました。事件119-000の現場から回収されたその他の遺留品やそれらを元に████████████で発見された████████████████により、事件119-001以降の番号で記録される各事件においてSCP-119-JPの関与が明らかになりました。

SCP-119-JPのデータベースは財団日本支部の[職員認証 - 不可。情報は開示されませんでした]からアクセスできます。全ての実験記録と事件記録を参照する場合は、こちらを閲覧してください。

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