SCP-1192-JP
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収容違反した際のSCP-1192-JP 機動部隊に向かって笑みを向けている

アイテム番号: SCP-1192-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1192-JPはサイト-81██の標準人型収容室に収容してください。この収容室の存在するサイト-81██-B2エリアは体にペイントした人間の侵入を禁止します。

説明: SCP-1192-JPは10代前半のモンゴロイド系人種の女性です。身長は120cmで体重は36kgです。普段、SCP-1192-JPは体育座りの状態で静止しており、意志疎通をすることはできません。財団は█年間に渡ってSCP-1192-JPを収容していますが肉体的な成長が見られません。

SCP-1192-JPはインド歴11月1の満月の日に身体中をペイントした人間が周辺に存在すると、極めて活動的になります。活動的になったSCP-1192-JPは赤、青、黄色などの色のついた水を分泌し、自分の身体中に塗布します。その後ホース、バケツ、水鉄砲など各種様々な道具を出現させ、ハッピー・ホーリー!というかけ声とともに、色水を浴びせかける等の行為を行います。その際SCP-1192-JPが分泌する色水に触れた人間(以下、その対象をSCP-1192-JP-Aと呼称する)は著しい気分の高揚を感じるようになり、SCP-1192-JPと同じように各種道具を出現させ、他者に色水を触れさせることに執着するようになります。また、SCP-1192-JP-Aの人数が多くなるほどインクの量が増大し、また使用する道具も大がかりなものになります。観察された事例ではインドゾウを用いた大量散布などが行われました。

補遺: SCP-1192-JPは██県の空港でおかしな祭りが始まったとの通報を受けて財団が発見しました。一般的な記憶処理を行い、カバーストーリー"映画撮影"を流布しました。以下は空港の監視カメラの記録です。

SCP-1192-JP: ハッピー・ホーリー!祭の始まりだよ!そこのスーツの人、辛気臭い顔してないで盛り上がろうよ。

サラリーマン: ん?なんだテレビの撮影か?

SCP-1192-JP: ハッピー・ホーリー![バケツを用いて赤色のインクをサラリーマンにかける。]

サラリーマン: ハッピー・ホーリー!そうか今日は祭りだった、それなら急にインクをかけられても仕方ないな。

サラリーマン: ハッピー・ホーリー![学生と見られる男性に水風船を投げる]

学生: うわっ何をするやめろ、ハッピー・ホーリー![水風船を投げ返す]

SCP-1192-JP: [右手にホースを出現させ、野次馬に向けて強い勢いでインクを発射する。]

野次馬一同: ハッピー・ホーリー!

子連れの女性: [子供の顔にインクを塗りたくる]

老父: [色のついた煙を出しはじめる]

ジャージ姿の男性: 女、男、子供、大人、老人それは関係ない!ホーリー祭りにおいては皆平等だ!

野次馬一同: [老父を担ぎ上げて行進する]

野次馬一同: 楽しまなければ損!全力で遊べ!

[インドゾウが出現し、SCP-1192-JPが乗る]

SCP-1192-JP: [インドゾウの上からインクを噴霧している。]

SCP-1192-JP: カーストは関係ない、今だけは。

サラリーマン: [水鉄砲が出現し、学生に撃つ]

学生: [サラリーマンに撃ち返す]

[空港の警備員が異常を感知し、拘束しようとする。]

警備員: やめてください!空港内で遊ばないでください。警察に連絡しますよ。

[警備員の手を振りほどきそのまま顔にインクを塗る]

サラリーマン: ハッピー・ホーリー!

警備員: ハッピー・ホーリー!

終了報告書: その後警察からの通報を受けた機動部隊が到着し、記憶処理を行って無事沈静化しました。

補遺2: 財団はSCP-1192-JPを確保してから即席のインタビューを行いました。以下はその音声記録です。

対象: SCP-1192-JP

インタビュアー: 吉村博士

吉村博士: そろそろインタビューを初めてもいいかな?さっそくだが質問させてもらうね。まずは君の本当の名前を教えてくれるかな?

SCP-1192-JP: 本当の名前?あなた達は私のことをSCP?って呼んでるんじゃないの?

吉村博士: 君のことが知りたいんだ、教えてくれるかな?

SCP-1192-JP: 良く….覚えてないけどみんなは私のことをアヌって呼んでた。

吉村博士: じゃあなんで君は色水をかけたりするのかな?

SCP-1192-JP: それはね、お祭りだからだよ!ホーリー祭はね、まず男と女でダンスするんだけど私はこどもだから参加できないんだ…

吉村博士: こどもだから参加できないのですか。

SCP-1192-JP: でもね、2日目になると色水売りの人もやって来てみんなでいろんな色になれるんだよ!盛り上がるのは最高だよ

吉村博士: では収容室の壁を破壊する力はどこで手に入れたのですか?

SCP-1192-JP: なんのこと?ただ私はみんなとお祭りを楽しんでいるだけなのに。あっ多分白衣さんが言っているのはビシャーチャのことかな

吉村博士: 生まれつきのものなのですか?

SCP-1192-JP: ううん、違うよスザンの叔父さんがくれたものなんだ。いつも良くしてもらってるスザンの叔父さんの頼みなら断れないよ。急に呼び出されてね、掘っ立て小屋みたいなところに連れていかれて、そこにはたくさんの道具が置いてあったんだ。そしたら眠くなってビシャーチャがそこにいたの。

吉村博士: よくわかりませんが…あとあなたは祭りをしていない間はずっと寝ていますよね。なぜですか?

SCP-1192-JP: ビチャーシャが眠いって言うんだもの、ねえいいでしょさっきのおじさんたちのところへ戻してよ。お祭り終わっちゃうよ。

SCP-1192-JPの供述にある、"スザンの叔父さん"なる人物については調査中です。

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