SCP-1205
評価: +7+x
wallflowerSCP-new.jpg

██/7/██時点でのSCP-1205

アイテム番号: SCP-1205

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1205は、窓の無い弱光収容セルに、監視カメラに向けた状態で収容してください。月毎に空気質検査を行い、黴の発生を防ぐように空気を調整してください。

オブジェクトの規模・形状が僅かにでも変化した際、監視職員に警報が入りますが、インシデント1205-G███についての更なる情報が明らかになるまで、変化のライブビデオ映像の視聴は禁止されます。

説明: SCP-1205は、劣化した花柄の壁紙の一片で、切り取られた壁の一面に貼り付いて見えます。紙は古びて剥離し、ビニールフリーの壁紙と同程度に燃焼(火と種々の化学物質の双方)や切断に脆弱なようです。オブジェクトを意図的に傷付けるよう被験者に指示したところ、彼らは沸騰したやかんを彷彿させる金切り声が遠くから聞こえるようだと報告しました。

オブジェクトが破壊された場合、24時間以内に全部分が以前と同じ箇所に同じ状態で再出現します。切断されたり千切られて取り除かれた断片は、阻止する術無く短期間で細かな塵に崩れ、同じく24時間以内に再出現します。また、オブジェクトの形状や規模が不定期に変化するのが観測されています。この変化によってオブジェクトの凡その表面積が6平方センチメートル以上増減することは有りません。

実験環境下では、オブジェクトとの接触によって、短期・長期・精神的・物理的・その他のいかなる形態でも、損害を被った事例は観測されていません。しかし、インシデント1205-G███をめぐる議論からは、認識改変効果についての更なる検査が必要であると考えられます。

インシデント報告1205-G███はSCP-1205に割り当てられた全ての職員が読まなくてはなりません。

注記: 以下のファイルはDr. E███ G███の私的覚書と記録からの抜粋を含みます。財団職員と家族の情報は全て検閲されています。目撃者によって意見が分かれたDr. G███に依る出来事の描写には適宜注釈が挿入されています。

補遺7/██/██: 収容セルの空気質試験中、次席研究者は以下の目撃を報告しました――
"仕事を終えたところでした……既知の問題ではないと分かりましたが、背を向けるのをためらわれました。なので、部屋から後ずさって出ました、あれに目を向けながら――あれが動いてるのを見えました。隅に小さな縫い目が現れたようで、誰かが破ろうとしているみたいにその欠片が震えていました。不規則かつ滅茶苦茶に床に引っ張られていましたが、瞬きしたんでしょうね。するともう何も有りませんでした。"

補遺2: インシデント報告書とDr. G███の文書原本双方を複数回通しで読んだ匿名の財団研究員が述べるところでは、数段落の記述が手書きの原本から消失しているようです。当主張は他の研究者によって議論されています。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。