SCP-1209-JP
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アイテム番号: SCP-1209-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1209-JPはサイト-8107の南3-2保管ルームの小型保管庫に、段ボールに収められた状態で収容してください。
実験などの目的でSCP-1209-JPを持ち出す場合は保管庫ごと運び、監視カメラのある部屋では決して保管庫を開けないでください。その他のいかなる電子機器を用いてSCP-1209-JPを撮影する行為も禁止されています。

説明: SCP-1209-JPは黒い一眼レフのデジタルカメラで、外装および各部品はキヤノン株式会社が20██年に販売していた型番████のカメラと同じものです。

SCP-1209-JPで何らかの被写体を撮影した者、及びそのデータを画面にて目視し被写体を理解した者(以降SCP-1209-JP-Aと指定)は部分的な記憶障害を発症し、その対象に関する視覚的な特徴に関する長期的な記憶を失ってしまいます。SCP-1209-JP-Aは忘却した事柄を訊ねられても「カメラにデータがあるのだから思い出す必要がない」と反論する場合がほとんどで、それを自力で思い出したという前例は存在しません。なお、SCP-1209-JPで撮影した写真のデータ以外にも、然るべき視覚的な資料を呈示することで、SCP-1209-JP-Aが撮影した対象の外見的な特徴を思い出し、短期的に記憶することは可能です。

またSCP-1209-JPでの写真撮影、ないしそのデータの目視を3度繰り返した者(以降SCP-1209-JP-Bと指定)は、その被写体の如何に関わらず、より重篤な記憶障害を発症します。SCP-1209-JP-Bは視覚情報における長期記憶の能力が著しく欠損します。同時に自分を含むあらゆる人間の記憶能力に対し懐疑的になり、常にカメラであらゆる対象を撮影しなければならないという強迫観念、また忘却した対象を思い出す際には自分で撮った写真を含む何らかの資料を探そうとする強い傾向があります。これらの異常性から、SCP-1209-JP-Bは視覚障害を持つ人間と同様に接する必要があります。

静止画・動画に関わらずSCP-1209-JPを撮影した電子機器は、それによって常識的にカメラと認識され得る写真が取れた場合、これらと同様の異常性を獲得します。財団職員はそのような電子機器を発見した場合直ちに使用を中止し、無暗にデータを閲覧・削除せず速やかに廃棄する事が義務付けられています。

実験-1209-JP-05

実験-1209-JP-11

インタビュー記録1209-JP-01

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