SCP-124-JP
評価: +50+x

アイテム番号: SCP-124-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 001から042までの全てのSCP-124-JPは実験に使用する際以外、サイト-8105の低危険物保管庫に箱に納めた状態で保管してください。
現在、SCP-124-JPの実験を行う際はBクラス以上の職員の承認が必要です。直接実験を行う職員、実験申請者の他に、最低1名SCP-124-JPの特性を理解し、実験を中断できる職員を同席させてください。
新たに発見されたSCP-124-JPの特性を確認する以外の実験は基本的に許可されません。承認された場合でも、SCP-124-JPの活性時間は100秒以内を厳守してください。
管理外のSCP-124-JPを発見した場合、影響を受けた全ての人員を拘留し、SCP-124-JPから隔離してください。SCP-124-JPを直接回収する担当者は1名のみとし、複数人で触れないよう注意してください。
目撃者には程度に応じてAからBクラスの記憶処理と精神療法を適用してください。SCP-124-JPの影響を受けた生存者は必要に応じて影響を受けた四肢の切断の上、目撃者と同様の記憶処理と精神療法を行い、SCP-124-JPの影響の隠蔽が困難な場合は終了して下さい。

説明: SCP-124-JPは外見上、アメリカのH████社が発売している██████ゲームと酷似しています。30cm×30cm×5cmの紙製の箱上には大きくtortureの文字と、rとtに重なる様に意匠化したSが表記され、SCP-124-JP-aの上に乗り、笑顔を浮かべた男女2名づつの国籍不明のコーカソイドの人物が印刷されています。
SCP-124-JPの箱及び説明書には異常な特性は発見されませんでした。SCP-124-JPは日本国内でのみ発見され、説明書も日本語で記載されています。
SCP-124-JPは、SCP-124-JP-aとSCP-124-JP-bの2つのパーツで構成されています。SCP-124-JP-aは1660×1345mmの白いビニール製のシートで、縦6×横4の色の星マークが並んでいます。星の色は右から縦に赤・緑・黄・青です。SCP-124-JP-bは紙製の円盤で、手で回して回転させることができる針がついています。右手・左手・右足・左足が前述の4色にそれぞれ対応した、16のマスに分かれています。
SCP-124-JP-aの上に2人以上の人間が乗り、SCP-124-JP-bを他の人間が持つことでSCP-124-JPは活性化します。
SCP-124-JP-bを持つ人間は約30秒に1回SCP-124-JP-bを回転させ、その結果を告げる以外の行動を取れなくなります。この際、意識は失っておらず、眼前の状況を把握できています。
SCP-124-JP-a上の人間は告げられた結果に対して自らの意思に関わらず、1秒以内に指定された星に手足を配置することになります。意識はありますが、指定された星に動かす以外はSCP-124-JP-aから手足を離すことは出来ません。手足の配置は常に重心を崩さないような配置を取り続け、全て埋まっている場合を除き、他のメンバーの手足が配置された星には1つの星に複数のメンバーの手足が配置されることはありません。その配置が関節の可動域から外れた個所や単純に手足の長さが足りない距離にある場合、それに合わせ不可逆の人体の変形、伸長が起こります。活性化中のSCP-124-JP-aの上にいる限り、骨折、出血、靭帯や筋肉の断裂などは起こりません。

補遺 SCP124-JP-001記録:

SCP-124-JP-001と共に回収された携帯ビデオカメラで撮影されていた映像です。
実施者:A(男性・23歳)、B(男性・22歳)、C(女性・18歳)、D(女性・19歳)

  • 0:00:00 –記録開始。Aの自宅マンションの1室にてパーティを実施している。撮影はBが担当。菓子類、アルコール飲料の減り具合から、すでに開始して1時間以上は経過している様子。
  • 0:20:00 – アルコールの影響で全員が過度に陽気に振る舞っている。レースゲームにてCが敗北し、大げさにショックを受けている。
  • 0:25:00 – Aが負けたCに対し、袋からSCP-124-JP-001の箱を取り出し、罰ゲームとしてSCP-124-JP-001のプレイを要求。
  • 0:32:10 –Bがやった事は無いが深夜番組で見た事がある、と言及し、同意。Cは笑いながらもプレイを拒否するが、Dが審判に立候補したため、不服ながらもプレイに同意させられる。
  • 0:37:20 – Dが説明書に目を通している間、BはDの前のテーブルに携帯ビデオカメラをSCP-124-JP-a全体が映るよう調整して配置。AとBがSCP-124-JP-aを広げ、Cと向かい合って上に立つ(Aは青と黄色の間、Bは緑と赤の間、Cは黄色と緑の間に足を乗せている。Cの左手側が青の列)AはCに暑いので上着を脱いだ方がいいと促すが拒否される。
  • 0:41:40 – 画面外のDがSCP-124-JP-bを回転させる音の後、Dは「赤の右手」と指定。A、B、Cが右手を赤の星に配置。
  • 0:42:10 – DはSCP-124-JP-bを回転させ「黄色の左足」と指定 。A、B、Cが左足を黄色の星に配置。Cが私たちの反射神経ヤバくない、と笑う。
  • 0:42:40 – DはSCP-124-JP-bを回転させ「赤の右足」と指定。A、B、Cが右足を赤の星に配置。Aが手が離れねぇ、と困惑しDに中断するよう要求。
  • 0:43:10 – DはSCP-124-JP-bを回転させ「緑の右手」と指定。A、B、Cが右手を緑の星に配置。BもAと共にDに中断するよう強く要求。Cも異常に気付き悲鳴をあげる。
  • 0:43:40 – DはSCP-124-JP-bを回転させ「黄色の左手」と指定。A、B、Cが左手を黄色の星に配置。Bの上半身が約30%伸長、Aの体を超えてのけぞるように大きく反り返る。以後Bは沈黙。1
  • 0:44:10 – DはSCP-124-JP-bを回転させ「青の右手」と指定。A、B、Cが右手を青の星に配置。AがDを[罵倒]と怒鳴る。Cの右手はほぼ300度捻じれている。
  • 0:44:40 – DはSCP-124-JP-bを回転させ「青の左足」と指定。A、B、Cが左足を青の星に配置。Aの下半身が右方向に60度捻じれる。Bの左足はAの腰にほぼ巻き付いている状態となる。
  • 0:45:10 – DはSCP-124-JP-bを回転させ「緑の右足」と指定。A、B、Cが右足を緑の星に配置。Aの右足が約20%伸長。CがDに懇願。
  • 0:45:40 – DはSCP-124-JP-bを回転させ「赤の右手」と指定。A、B、Cが右手を赤の星に配置。Aの右半身が全体的に4割ほど引き伸ばされる。Cの上半身が170度左方向に捻じれる。以後A、C共に沈黙。

[再生終了。以降の映像はレベル2セキュリティクリアランスが必要です。]

耐久実験記録SCP-124-JP - 日付20██/██/██

被験者: D-24512、D-20112、D-42517
実施方法:D-24512、D-20112をSCP-124-JP-a上に立たせ、D-42517にSCP-124-JP-bを持たせる。

結果:52時間40分後D-24512が死亡し、SCP-124-JP-aの活性化が止まる。
分析:D-20112は多臓器不全と全身粉砕骨折により即死。解剖の結果、D-24512の死因は餓死と判明。D-42517は過度の脱水、栄養失調状態となっていたが生存。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。