SCP-1242
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アイテム番号: SCP-1242

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1242は2つの隣接した2m×2m×3mの部屋に収容します。部屋はUN 2814・A種病毒を封じ込め可能なものであることが要求されます。2つの部屋はエアロックで仕切られます。対象への接触は遠隔通信、防塵室、除染機構、検疫施設を備えた入場口一つに限られます。SCP-1242との交流は可能な限り遠隔から行なってください。実験目的以外でSCP-1242と物理的な接触を行う際には必ず化学防護服を着用してください。

SCP-1242の栄養必要量は一般的人間のものと同じあり、標準的検疫プロトコルに従った食事を与えてください。廃棄物はUN 2814・A種病毒として扱います。処分する前に熱殺菌を行い、14日以上安置して殺菌が完全であることを確認してください。

SCP-1242の自殺は厳重に見張られており、自身を傷つけるようなどのような物品も所持することを許可されていません。SCP-1242の自傷能力が確認されたため、対象の行うあらゆる要請はサイト管理者に提出しなければなりません。

説明: SCP-1242は身長137cm、体重41kgの成人白人男性です。主に英語を話し、知性を有し、財団の人員に概ね協力的です。

SCP-1242は開口部や腺からレトロウイルス性の因子(以降SCP-1242-1と呼称)を滲出します。SCP-1242-1皮膚接触から99.9%感染し、経口接触では100%感染を引き起こします。SCP-1242-1は間接接触においても平均14日間その感染性を維持します。ウイルス排出から感染まで確認された最長の間隔は26日です。

SCP-1242-1は不自然に多量なDNA断片を有し、細胞・遺伝子レベルに影響を与えます。SCP-1242が感染した細胞は未知のプロセスを通じて幹細胞期まで逆行したのち、新たな細胞に作りかえられます。SCP-1242-1の感染者はSCP-1242-1aに分類され、即座に隔離処置が行われます。感染後潜伏期間は約6時間であり、その後SCP-1242-1による症状が出始めます。

  • 6時間: SCP-1242-1aは関節部の鋭い痛み、38〜40℃の熱、呼吸困難、不整脈などの症状を覚えます。SCP-1242-1の感染性が一時的に低下します。
  • 8時間: 痛みは全身に回り、より激しくなります。SCP-1242-1による症状は以後、感染者の元々の質量によって分岐します。
      • SCP-1242の体重とちょうど一致する個体の症状についてはデータが取れていません。しかし、この時点以後の症状は40±10kgの体重を持つ個体に対してより軽微に発現することが分かっています。
      • SCP-1242よりも大きな質量を持つSCP-1242-1aは発熱から想定されるよりもはるかに重篤な嘔吐、下痢、発汗に見舞われます。これら老廃物は全身の組織と同等の組成を持ちます。SCP-1242より大きな質量を持つSCP-1424の生存率はこの段階までで43%と推定されています。
      • SCP-1242よりも小さな質量を持つSCP-1242-1aは肥大・膨張を始め、過大な食欲を示します。特に蛋白質が豊富であるものを求めるようになります。SCP-1242より小さな質量を持つSCP-1242の生存率は、医療介入なしならこの段階までで6%と推定されています。しかし、そのような個体が介入なく感染症の全段階を生き延びることができるかは未だ不明です。
  • 9時間: 症状はさらに加速し、SCP-1242-1aの質量をSCP-1242のそれに近づけます。元々の人種由来の外見的特徴は全て失われ、対象の身体は最終的な結果に向けて再構成を開始します。生殖器の再構成のため、この段階において女性は男性に比べて明らかに高い死亡率を示します。
      • SCP-1242よりも大きな質量を持つSCP-1242-1aは引き続き嘔吐や下痢を発症します。加えて、骨格の破壊と再構成や肌・髪の脱落が見られるようになります。この段階におけるSCP-1242-1aは圧迫・破裂・脱水などから臓器不全に陥る高い危険性があります。補水により生存率を高められますが、効果は中程度に収まります。
      • SCP-1242よりも小さな質量を持つSCP-1242-1aは急速な成長と、それに伴う内部裂傷や骨格の突然の成長に由来するストレス骨折を経験します。連続的な栄養補給はこの段階における感染者の生存率を4%から32%へと大きく向上させます。
  • 10時間: 対象の身体構造は今やSCP-1242のそれと強く似通っています。症状は収束・緩和し、SCP-1242-1の感染性が再発します。
  • 11時間: 全ての症状が終止します。対象は見かけ上SCP-1242と区別不可能になり、以後SCP-1242-2と呼称されます。

SCP-1242-2とSCP-1242の区別は実験によってのみ可能です。SCP-1242-2はSCP-1242-1を滲出することはなく、かわりにSCP-1242-1を血液由来の病原体として保持します。それ以外のほぼ全ての点で、SCP-1242-2はSCP-1242と同一です。

SCP-1242-2はSCP-1242に相応する知力を有し、その個性や反応の範囲は一貫してSCP-1242が鬱状態にない時のそれと同じです。SCP-1242-2を神経科学的に検査したところ、セロトニンとドーパミンの分泌が一般的な人間を基準として平均15%多いことが判明しました。その結果、SCP-1242-2は一般的に温順であり、接触を好むようになります。SCP-1242-2は、外的な強制なしに強い負の感情を覚えないため、SCP-1242がみせる鬱的な振る舞いを形成しないと仮説付けられています。

SCP-1242-2はSCP-1242を守ろうとする衝動を持ち、その達成のためにSCP-1242-1を感染させ、SCP-1242-2個体を増やそうとします。SCP-1242が直接の危害に脅かされた場合、SCP-1242-2は極めて攻撃的になり、手近な道具や武器、もしなければ素手でもって脅威に対して攻撃を仕掛けます。SCP-1242を防衛中に終了されたSCP-1242-2個体を解剖したところ、セロトニンとドーパミンの量が脅威に対しての反応において基準を下回っており、その分だけエピネフリン、ノルエピネフリン、テストステロンの量が上昇していました。

心理評価から、SCP-1242-2個体は感染前の自己の存在について記憶を断片的に残していることが判明しています。しかし、SCP-1242-2はSCP-1242の非鬱状態の振る舞いから離れた性格特性を示すことはありません。感染前後の脳波の比較から、前頭葉に明らかな再構成がなされていることが分かっており、これが人格の変容の理由である可能性があります。

SCP-1242は█████州郊外、███████で報告された酷似した複数人の若い男性と、それに伴う行方不明者の発生について財団が調査中に発見されました。

SCP-1242は街の中心部から1.2km離れた外郭部で暮らしており、24体のSCP-1242-2に警護されていました。SCP-1242はすぐさま財団職員に離れるよう警告しましたが、自身が逃げ出す試みは特に行いませんでした。エージェント・████████とエージェント・████はインタビューの最中にSCP-1242-1に曝露しました。エージェント・████████は潜在的なバイオハザードの可能性を確認し、罹患する前に必要な予防措置を講じることに成功しました。

収容チームは現存していたSCP-1242-2を全て撲滅し、SCP-1242を拘束しました。街は感染の恐れがなくなるまで隔離措置を受けました。住民にはクラスCの記憶処理が行われ、その後土地収用権の行使によって再居住がなされました。感染区域と思しき地域はその後殺菌されました。

SCP-1242はPTSDと長期の孤立による慢性のうつ症状を示しました。対象はこの状態に陥った起源についての会話を避け、また名乗ることを拒否しました。指紋は記録されたどのものとも一致しませんでした。

補遺A: 財団の管理外でSCP-1242-2が確認・無力化された事例は独立して5回報告されています。SCP-1242-2個体はSCP-1242が収容された位置から最大4700km離れた場所で発見されています。SCP-1242にそれら個体について質問することは鬱的振る舞いの増大と感情の自閉を誘発しました。

補遺B: インシデント1242-1を受け、以降SCP-1242-2個体は積極的に発見、破壊されることになりました。

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