SCP-1246
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回収当時のSCP-1246。

アイテム番号: SCP-1246

オブジェクトクラス: Euclid-nuntii

特別収容プロトコル: サイト-1246が秘匿性を維持するため、SCP-1246割当の職員を居住させるため、そして動物相の累積を防ぐために、SCP-1246の周囲に建設されています。

SCP-1246は直径17m、高さ1mの水槽に収容されています。水をSCP-1246-1の蓄積を防ぐのに十分な速度でSCP-1246に循環させるため、数台のポンプが維持されます。SCP-1246のタンクから取り出したSCP-1246-1は水から濾過し、鋼で裏打ちされたコンクリート製の容器に保管します。

SCP-1246-3の全ての送出は録音し、記録上に残されます。SCP-1246-3に機密情報が含まれていた場合は、サイト-1246の全職員に記憶処理を施します。

説明: SCP-1246は様々な石で構成されている直径およそ15mの螺旋構造です。個々の石はSCP-1246から容易く取り除き、破壊することができます。しかしながら、SCP-1246は被害の有無に関わらず、不定期間隔で自発的かつ瞬間的に全体構造を一新します1

未知の過程を経て、主に火山灰と微量のイリジウムから成る混合物がSCP-1246の表面に堆積し、1日あたり厚さ0.8mmの率で増加していきます。SCP-1246-1と指定されるこの混合物は、水蒸気・二酸化炭素・熱放射・電離放射線を放出しますが、いずれも短期間であれば人間や環境に害を及ぼすとは考えられない程度のレベルです。

SCP-1246-2は、SCP-1246の全体または一部、もしくは他のSCP-1246-2個体を目撃2した任意の非ヒト脊椎動物を指す名称です。これらの脊椎動物はSCP-1246に接近すると、直接接触したり他のSCP-1246-2個体を押し退けたりしない範囲で、可能な限り構造物に近い場所を見つけます。この目的を達成すると、SCP-1246-2はSCP-1246に目線を合わせます。もし他個体や障害物の存在によって中心部が見えない場合、SCP-1246-2は代わりにSCP-1246の上方の一点を注視します。

SCP-1246-2は無期限に警戒態勢を維持します。SCP-1246を見ている間、SCP-1246-2個体は如何なる形態の栄養や睡眠も必要としないようであり、萎縮などの非活動状態に関連する健康問題を示しません。さらに個体は老化せず、疾病やSCP-1246-1を含む環境要因の影響も受けません。SCP-1246の存在下からSCP-1246-2を除去する行為は、硬直状態と付随する生物学的異常性の両方が収まる結果を招きます。

SCP-1246は地球上で核兵器が起爆する度に、更なる異常な活動を見せます3。このような出来事が起こると、SCP-1246はSCP-1246-3と指定される、中心部から30m以内で聞き取れる一連のノイズを発します。当該ノイズは人間や電子記録媒体のみが聴取できます — 非電子的な記録装置やヒト以外の生物は、SCP-1246-3に反応を示さず、記録することもありません。SCP-1246-3は少なくとも13分30秒続き、各送出の間で若干の違いがあります。クリアランス2/1246以上の職員は一般化した内容の転写を閲覧できます(下記参照)。とりたてて注記が無い場合、以下の転写はSCP-1246-3の全ての送出に該当します。

補遺: SCP-1246-3転写

<記録開始>

0:007:43: 未特定の都市圏における環境雑音と考えられる音声。音量は7:43まで上昇し続け、その後に途絶える。6:19から7:43にかけて叫び声が聞こえる。

7:4311:22: 時計が1秒刻みで動く音。残響が聞こえる。

11:2212:00: 動物の鳴き声が“お前はお前が何をしたのか知っている”というフレーズを連想させる順序で、20ヶ国語分繰り返される。問題の言語とその順序は送出ごとに異なる。

12:0012:21: 静寂。

12:2112:25: 動物の鳴き声が“いいや、そして我々は決してそうはしないだろう”というフレーズを連想させる順序で発せられる。

12:2513:14: 45秒間の独白。送出ごとに異なるが、いずれの場合でも、語り手は核兵器を保有する国家・組織の現在または過去の指導者だった。独白の内容は常に外交政策が中心となっている。これまでに記録された全ての独白は、問題の指導者が過去に行ったスピーチに対応している。

13:1413:30: 電鍵を使ってモールス信号で表現される8桁の数字。送出ごとに異なる。

<記録終了>

補遺: YYYY/MM/DD形式の日付として解釈した場合、SCP-1246-3の最後に発せられる8桁の数字は、将来2世紀以内の何処かの日付と対応するものです。3回にわたり、2071/07/30の日付が発せられています。この日付が持つ重要性はO5司令部によって機密扱いとされています。

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