SCP-1247
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アイテム番号: SCP-1247

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 収容違反が発生した場合、SCP-1247は、肉体的に正常かつ訓練を受けていない敵対的な人間として扱われます。職員に対しては、SCP-1247は精神的に不安定であり生物を区別できないという警告が成されます。SCP-1247を拘留する際に致死的な武力を行使することは認められていません。

SCP-1247は標準的なヒト型生物収容室に収容し、標準的ヒト型SCP封じ込め手順が適用されます。収容室には害虫・昆虫が侵入しないようにしなければなりません。

以下の肉体的詳細に適合しない限り、職員はSCP-1247との物理的接触を行ってはいけません。

  • 解剖学的に男性
  • 身長176cm ± 5cm
  • 体重74kg ± 10kg
  • 解剖学的に標準的な数および配置の手足・指・付属器官(鼻や耳など)

SCP-1247との物理的接触が許可される前に、完全な適合かどうかを確認しなければなりません。これらの詳細は、関連する実験中は免除される場合があります。

SCP-1247は現在、心理的なリハビリテーションを受けています。これを支援するため、居住区画に入る全ての職員は顔を隠すマスクを着けねばなりません。また、革素材で出来た、あるいは革素材を組み込んだ衣類やアクセサリーを着用してはいけません。

SCP-1247は、隔週で火曜日と金曜日の午後3時に開かれる、張博士のセラピーへの参加を必要としています。各セラピーの長さは1時間を超えてはいけませんが、張博士の判断で合理的な例外が認められる可能性があります。全てのセラピー期間中、張博士はマスクを着用し、SCP-1247から1mの距離を維持しなければなりません。張博士はSCP-1247の快適性と安全性が最重要であることを強調しています。全てのセラピーにおいて武装した保安エージェントが部屋に待機している必要があります。

SCP-1247の心理的な安定性を確保するため、提供する食事には肉が含まれないようにしてください。

SCP-1247は収容室に鏡を持ち込まないことを要求しています。

説明: SCP-1247は37歳の人間男性であり、かつてアメリカ合衆国██州█████ ███に住んでいた███・███████です。SCP-1247は生物学的にはほぼ全ての点で正常です。しかし実験により、幾つかの非定型的な脳活動が明らかになりました。意義深い事に、放射線検査の結果、SCP-1247には大脳の大部分が存在せず、未知の生きた有機体に由来する生物学的異物と置換されていることが判明しました。この有機体は暫定的に菌類の一種として分類されており、表面的にはアミガサタケ属のキノコに類似していますが、判明している陸生種のどれと一致しているかは未だに決定的ではありません。SCP-1247からこの有機体を除去する予定は現在ありません。

SCP-1247は3種類の異常効果を有します。

SCP-1247の第一の異常効果は心理的なものであり、SCP-1247自身のみが観測可能です。SCP-1247が生きた動物・死んだ動物・動物の一部を観察した場合、その動物はアメリカ人映画/テレビ俳優のシャイア・ラブーフとして知覚されます。この知覚効果はSCP-1247の五感の全てに及びます。動物の実際の大きさや形状に関係なく、SCP-1247は等身大のシャイア・ラブーフ実体を知覚します。

実験により、シャイア・ラブーフ実体の身体の位置および動きは、本物のシャイア・ラブーフの解剖学的構造を再編しない範囲で、実際の動物の位置および動きを模倣すると判定されました。例として、SCP-1247が知覚するアリは、外見上アリのように這い回るシャイア・ラブーフの姿を取りますが、本物のアリが持つ胸郭・3対目の脚・および他の解剖学的特徴が欠如しているために、模倣の精度は制限されます。この不完全な模倣にも拘らず、SCP-1247は、シャイア・ラブーフ実体は置換されている動物と同等の物理的行動を(本物のシャイア・ラブーフには物理的に不可能であっても)実行できると主張します。例として、SCP-1247が知覚する馬は、実際の馬の速度で四つん這いになり疾走するシャイア・ラブーフの姿を取り、SCP-1247が知覚する鳥は、腕をバタつかせて空を飛ぶシャイア・ラブーフの姿を取ります。

SCP-1247がシャイア・ラブーフの解剖学的特徴を通常欠いている動物を観察する場合でも、それは通常のシャイア・ラブーフ実体として知覚されます。例として、SCP-1247が知覚するミミズは、腕と足が存在するものの麻痺状態にあると思われるシャイア・ラブーフの姿を取りました。解剖学的特徴が欠落している生きた動物・死んだ動物・動物の一部をSCP-1247が知覚した場合も同様に、解剖学的に完全なシャイア・ラブーフ実体が知覚されます。例として、SCP-1247が知覚する調理された鶏の手羽先は、片方の腕を手羽先に似た形状に曲げたシャイア・ラブーフの姿を取りました。この実験でSCP-1247が知覚したシャイア・ラブーフ実体は手羽先同様に死んでいたものの、調理されていませんでした。

実験は、SCP-1247が知覚するシャイア・ラブーフ実体は、現時点における本物のシャイア・ラブーフの体調および外見と完全に一致していることを示しました。しかし、SCP-1247が死んだ動物あるいは動物の一部を知覚した場合の実体には、本物のシャイア・ラブーフが生存しているにも拘らず、生命の兆候が見られません。

SCP-1247の第二の異常効果は物理的であり、第三者にも観測可能です。SCP-1247が生きた動物・死んだ動物・動物の一部と物理的に相互作用した場合、その動物はシャイア・ラブーフであるかのように対処されます。この異常効果は、SCP-1247と相互作用した動物の大きさ・重量・解剖学的構造に対して影響を及ぼします。例として、ある実験においてSCP-1247はシャイア・ラブーフ実体の腕を掴んで引っ張るように依頼されました。この時シャイア・ラブーフ実体はミミズでしたが、SCP-1247には知らされていませんでした。ミミズには腕が無いにも拘らず、SCP-1247は不可視の腕を掴み、困難を伴いつつも目標を達成しました。この実験は、対象を人間・牛・鶏の胸肉に入れ替えて繰り返されましたが、全ての実験において結果は同じでした。SCP-1247は4実体の体重は全て同一だったと報告しましたが、後の計量でこれは事実でないと確認されました。4つの実験対象は全て、SCP-1247が腕を掴んでいる状態のときでも、実際の形状に相応しい体重を保ったままです。後の実験において、SCP-1247はシャイア・ラブーフ実体の腕を切断するように依頼されました。この時のシャイア・ラブーフ実体もミミズであり、腕または類似の器官を全く持っていませんでした。これにも拘らず、SCP-1247は正常に腕を切断したと報告しました。SCP-1247は知覚した腕について述べるよう要請されると、腕および片腕のシャイア・ラブーフではなく、シャイア・ラブーフの死体が2つあると報告しました。後にこの死体のうち1つは消失しました。

これら2つの異常効果の例外は、生きた動物・死んだ動物・動物の一部がSCP-1247の体内に存在する場合です。この場合、動物は普通の人間にとっての物と同じように知覚され、物理的な相互作用に関してもそれは同様です。

SCP-1247の第一および第二異常効果は、写真・録画・ライブ映像・その他の非物理的または非生物学的な動物の記述にまでは及んでいません。しかしながら、SCP-1247の第一異常効果は、反射面やレンズを通して見た動物には影響します。SCP-1247の第一および第二異常効果は、動物による副産物や動物界に属さない生物にまでは広がりません。SCP-1247の異常効果はまだ細胞レベルでは実験されていません。

SCP-1247の第三の異常効果は心理的なものであり、SCP-1247自身のみが観測可能です。SCP-1247はアミガサタケ属のキノコを、どの種類であれ視認することができません。この効果は、アミガサタケの生きた標本・部分的標本・死んだ標本に影響し、非物理的または非生物学的な記述にも及んでいます。この効果はアミガサタケの文章記述には適用されず、SCP-1247の視覚以外の感覚には影響しません。また、物理的な効果を及ぼすこともありません。

注: SCP-1247の3つの異常効果のより詳細な研究について、職員は実験ログSCP-1247を参照できます。

SCP-1247が如何にして異常効果を発揮しているかは不明です。SCP-1247によると、これらの効果はいずれも20██年以前には発現していませんでした。この年の4月、SCP-1247はシャイア・ラブーフの主演映画『穴/HOLES』のビデオテープ録画を購入し、視聴しました。映画を視始めて約30分後、SCP-1247は頭部前方に激痛を感じ、一定時間(10秒未満と推定)意識を失っていました。覚醒後、SCP-1247は映画の視聴を再開し、その後眠りに就きました。この段階では何ら異常効果が確認されていません。翌日、家を出たSCP-1247は、全裸で生ゴミを漁るシャイア・ラブーフを知覚しました。報告された行動に基づき、研究者たちはこのシャイア・ラブーフ実体の正体はアライグマだった可能性が最も高いと判断しています。この事件はSCP-1247の第一異常効果の最初の発現として記録されています。

この事件の後、SCP-1247は実体の事を麻薬の影響下にある本物のシャイア・ラブーフと信じ込んで警察に通報し、屋内に避難しました。警察が到着した時、SCP-1247は警官2名が両方ともシャイア・ラブーフである事に気付いて家を逃走しました。続く出来事についてのSCP-1247の陳述は、SCP-1247が耐えているトラウマおよび明白な知覚障害によって混乱しています。研究者たちは、最も可能性の高い一連の流れとしては、SCP-1247は警官から逃れて車に向かう途中でハトの群れに遭遇し、追い払おうとしたのだと判断しています。SCP-1247の車に入り込んでいた昆虫(クロバエと推定)は、SCP-1247のパニック発作と直後の事故を引き起こしました。SCP-1247は物理的にクロバエを暴行しようと試みており、SCP-1247の第二異常効果の最初の発現として記録されています。

争いの後、SCP-1247は車を離れ、続いて█████ ███の町自体を去りました。SCP-1247は█████ ███北部の森の中にある放棄されたキャビンに居を構えました。この時点で、SCP-1247はシャイア・ラブーフ実体が悪魔的な存在の一種であると考えていました。SCP-1247は█年間キャビンに居座り、雨水タンクを通して集めた水、草、液果類、時折ゴミ箱から漁った食べ物、そして森で狩ったシャイア・ラブーフ実体の肉で生存していました。SCP-1247による切り分け・調理・その他の肉を準備する試みは、未調理のシャイア・ラブーフ実体が丸ごと出現するという同じ知覚結果を齎しました。この結果、SCP-1247はシャイア・ラブーフ実体を丸齧りすることを余儀なくされました。SCP-1247の食事が有する本来の性質は一口齧れば明らかになるものでした。この不確実性が、人間の死体に見える物を頻繁に貪る行為に対しての心理的トラウマ(および邪悪な存在と推定されるシャイア・ラブーフに包囲された状況による不変性のトラウマ)と組み合わさった結果、最終的な精神崩壊が齎されたと思われます。

最近発生した殺人・人肉食事件、ならびに関連性が疑われる周辺地域の動物殺傷・切断事件への警察の捜査に続き、SCP-1247は█████ ███外部のキャビンから回収されました。警察に拘束された後、SCP-1247は自身の第一異常効果について説明を試みました。警察はこの効果を単なる幻覚として簡単に片づけましたが、これが潜入している財団職員の注目を集めました。更なる調査のために財団エージェントの███が派遣され、第二異常効果の発現を確認した後、財団の勾留下にSCP-1247を移しました。

SCP-1247の『穴/HOLES』のコピーは回収されました。実験では異常効果が示されず、SCP-1247は2度目の視聴において無関心を表明しています。

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