SCP-1251
評価: +7+x

アイテム番号: SCP-1251

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 公道上におけるSCP-1251の準ランダム行動と存在のために、地元の救急隊と英国高速道路局に潜入しているエージェントは、現場の職員との中継役となるように指示されています。

SCP-1251の現在地に通じる道は確保し、交通は進行方向を変更させてください。同時に、SCP-1251に最も近い3つの交差点は、ビデオと重量監視下に置かれます。最後に確認されたSCP-1251の移動から26日目以降、収容チームはSCP-1251の活動に対して厳戒態勢を敷き、いかなる時でも収容措置を移行できる状態にする必要があります。

████/██/██の時点で、収容チームは6人に拡張され、3人の担当者による14時間の重複シフトが敷かれることになっています(補遺1251-01参照)。安全な施設へSCP-1251の移動し、制御する試みが進行中です(補遺1251-02参照)。地元の都市計画事務所にいる財団職員には、必要な道路閉鎖や土地所有権の移転について知らせてください。

説明: SCP-1251は、現在イギリスの██████にある小型のラウンドアバウトを中心とした自律現象です。SCP-1251は中心から12m以内にある全ての物体に異常な擬似重力を及ぼし、その値は通常0.4N/kgと2N/kgの間で変動しています。

SCP-1251はラウンドアバウトと他の環状交差点との間を移動することが可能であり、月に1回は移動を行うことが判明しています。「スケジュール」の変動に太陰暦やグレゴリオ暦に関連したパターンは検出されていません。

SCP-1251が周囲に及ぼす力は交差点の大きさに反比例します - SCP-1251が大型のラウンドアバウトや交差点にある場合は、ほとんどの場合接近しても安全であり、異常性によって交通へすぐに影響が表れることはありません。小型のラウンドアバウト、旧来の交差点、および同様の配置では、SCP-1251ははるかに大きな破壊をもたらす可能性を示しました。SCP-1251(███████████の「ペインテッド・サークル」という小型のラウンドアバウトにおける)によって測定された最大出力は1,200N/kgです。

地中レーダーを使用した結果、レーダーはサイト1251-██の1.8m下に塊を示し続けています。これは16世紀のジベットと一致する金属の檻であることが強磁性イメージングによって明らかにされています。その場所に対応する処刑の記録はありません。また、SCP-1251が新しい場所に移動した後に行われた追加実験では、地下の物体が消失し、新たにSCP-1251の発生した場所で同様の塊が検出されるのみであることが示されました。この物体あるいは物体を包含する何かがSCP-1251の発生要因であることは確実であるとみられています。

先述の物体を回収するためにSCP-1251が比較的低活動状態の間、影響下にある場所を掘り起こす試みは、これまでのところ成功していません。これは、SCP-1251の現在地から大量の土を除去することで、異常によって及ぼされる疑似重力を劇的に増加させることが観測されているためです。

交通事故記録の調査によると、SCP-1251はかねてから活動をしていた可能性があることが示唆されています。移動する「事故多発地帯」は、道路網を通じて移動経路を遡ることができ 、英国のフォークストンを起源としているとみられてい ます。セクトゥール-261の職員の連絡によると、SCP-1251は見たところ英仏海峡トンネルを通ってイギリスに「飛び込む」以前は、フランスで活動をしていた可能性が示唆されています。新たな情報を踏まえて、SCP-1251の移動方向を確実に制御する方法を見つけ、その結果SCP-1251を安全な施設または少なくとも住民のいない地域へ誘導できるようにすることが優先事項とされました。そうでなければ、SCP-1251が最終的にセクター-25の管轄から離れるという重大な危険性があります。

回収ログ1251

SCP-1251は████████の田園地帯にあるラウンドアバウトで発生した衝突事故によって、████/██/██に財団の注意をひきました。現場に到着した緊急サービスに、ほぼ同様の車両損傷と死傷者が即座に出たため、対応チームが調査のため直ちに派遣されました。

調査してすぐに、SCP-1251がラウンドアバウトの範囲内で約1N / kgの異常な力を及ぼしていることが確認されました。職員は自身を爆発物処理班の一員であると騙り、事件は衝突事故の最も高位の死傷者であるインドネシアの代表団から帰国中の政務次官を標的としたテロ行為として報告されました。周囲の道路は修理作業を装って直ちに閉鎖されました。

財団による駐留の29日目に封じ込めは失われました。サイト-1251-1がもはや異常な性質を保持していないことを確認するために、████/██/██の朝にチームは実験を始めました。セクター25は封じ込め区域から1.5マイル離れた場所より行われた、警察と救急サービスによる通信の傍受を開始しました。

到着すると、車が交通島で立ち往生しているところが発見されました。乗員は自分の車から出るのが困難であると説明していました。さらに測定を行ったところ、ラウンドアバウトは1.6N / kgの引力を発揮していることが判明しました。チームは道路沈下という口実を使用してサイト-1251-2を確保すると同時に、サイト-1251-1での作業を終了させるという課題に直面しました。

補遺1251-01

現場のチームを監督する任務を負ったエージェント████████は、心身の疲労によって、これまで診断されていなかった精神状態の悪化がみられたため、休職しています(ログ-1251-01参照)。O5-██は███████博士が作成した医療報告書を読んだ結果、エージェント████████の野外記録の内容は、SCP-1251によって示されたさらなる異常性によるものというよりは、個人的な危機がもたらしたストレスと乏しい配置訓練の結果、書かれたものであると納得をしています。エージェント████████は財団の精神科医によって承認されない限り、現場に戻ることはできません。

補遺1251-02

SCP-1251の動きの「誘導」について大幅な進歩がありました。SCP-1251は道を引き返さずに公道に沿って「移動する」ことを明確に好み、その上特定の構造(直角に交差する2本の道を持つ道路に囲まれた2本の黄色い線2のない低いドーム状の小さなラウンドアバウト)を持つ交差点を好むことが示唆されました。

地方自治体に圧力をかけて作戦区間の道路を一時的に閉鎖および/または財団の所有に移すことで、収容チームはSCP-1251をある程度予測通りの経路に沿って誘導することが可能になっています。現在の予測では、SCP-1251は今後2年以内にサイト-60に誘導されることが示唆されています。サイト-60では、円形の台車上にある、先の道が繋がった小型のラウンドアバウト2つで構成された「トラック」上にSCP-1251を置くことによって安全に収容が可能です。

SCP-1251が次の移動場所を選ぶ際に示す挙動から、SCP-1251はある程度の知能を保有している可能性があると示唆されています - さらなる研究が望まれます。

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