SCP-1261
評価: +7+x

アイテム番号: SCP-1261

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 人間の対象をSCP-1261に感染させることのできる記録はサイト108の第2電子保管基地の隔絶されたネットワークに収容します。不備が発生した場合、この記録の余分なアナログのバックアップは記録サイト██に収容します。全てのSCP-1261の実験はブラック・クロイスター型防音実験室で実施します。実験の後、SCP-1261の影響を受けた人間の被験体は実験室から解放する前にクラスA記憶処理を施します。財団職員はDC-級聴力減損処理ギアの装着なしに、SCP-1261の影響を受けた個人との接触をしてはいけません。影響を受けた対象との意思疎通は電子記録、タイピングまたは筆記、手真似言語(適切な場合)に限定します。

説明: SCP-1261は聴覚媒介を通じて伝搬する、毒性の強いオクトーバー型ミーム感染1です。伝搬が特定の語句または思考の表現に限定されていないため、SCP-1261は該当クラスの他のミームとは僅かに異なります;その代わり、個人が影響を受けた対象の言及、またはSCP-1261が原因の幻覚の言及を聞いて理解した場合、このミームの影響を受けます。

SCP-1261の影響を受けた対象は知性を持った成体のダチョウ目の鳥(以下SCP-1261-1の実体)に常に付きまとわれる、慢性的な幻覚に苦しみます。SCP-1261-1の実体は殆ど専らDromaius novaehollandiae(エミュー)の種ですが、Struthio camelus(ダチョウ)の複数例、Apteryx haastii(オオマダラキウイ)の1例もまた報告されています。対象は通常認識した動物に対して強い親しみを示し、対象の約78%は13歳2からSCP-1261-1が同行していると信じ、残りは特定の詳細を提供できません。

影響を受けた対象によるSCP-1261-1の行動の説明は一様にして一貫し、想定された鳥の人間の言葉への理解と反応を示し、対応したSCP-1261対象者に対して愛情のジェスチャー(例、鼻を擦り付ける)を示し、訓練された介助動物に類似した行動を取ります。全てのSCP-1261-1の実体を全てのSCP-1261の影響を受けた個人が見ることができますが、これら生物が互いに、または他のSCP-1261媒介体と接触することは稀です。SCP-1261-1もまたその対象の感染を通じて一貫した年齢と健康状態を維持すると説明されます。報告からはSCP-1261-1の外見上の知性と恒常的な存在を超えた異常な行動は示されません。

クラスA記憶処理は効果的にSCP-1261感染を無力化することができ、18ヶ月の観察でクラスD職員に自発的な再発の徴候は示されませんでした。鳥類、特にペットとして扱われる種類に対して、他の動物に対するよりも愛情が強まった事を除けば、このような処置が施された対象に継続した副作用は示されませんでした。

補遺1261-01: 2001/8/14、財団活動員は"ハービー-グリーンズに荒らされた"というペルー共和国████████にある村落へのGOCの襲撃の報告を傍受しました。GOCの調査報告の詳細は一般人に対する広範囲のSCP-1261の露出を示唆し、GOCの襲撃からの事後報告はこれを補強しました。機動部隊ベータ-2("ガラス工場")が襲撃後の村落の残骸の調査のために派遣されました。この区域の法医学分析は300-500の個人がこの村に住んでいて、その全員がSCP-1261に感染していたことが示されました。村落の内外に以下の変異が含まれています:

  • 長いくちばしと一致する消耗パターンの飼い葉桶
  • 殆どの住居に通常毛布またはその他寝具が詰められている、明らかに使い古された大きな巣
  • 成体のDromaius novaehollandiaeと一致する足跡と爪跡
  • 成体のDromaius novaehollandiaeの操作を示唆する扉やその他物体の引っかき傷

上述の観察にもかかわらず、ベータ-2はDromaius novaehollandiaeの生物学的、または遺伝子学的サンプルを回収できませんでした。更に、傍受したGOC襲撃の事後報告には村落の居住者を除き、野生生物との遭遇が記載されていませんでした。この区域の観察された状態を導く状況の測定及び再現の試みは進行中です。

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