SCP-129-JP
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事案[削除済み]での初期収容の際のSCP-129-JP-1a

アイテム番号: SCP-129-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-129-JP-1群は不透明な硬質カバーを裏面に填めた状態で、財団標準の収容ロッカーにそれぞれ収容してください。常に施錠をし、鍵は収容責任者が保管してください。実験等でSCP-129-JP-1を取り出す際は、担当者は決して裏面を視認しないように注意してください。裏面への曝露実験は、サイト管理者の許可が必要です。収容違反が起きた際は、目隠しをしたDクラス職員にアームを用いて回収を行わせるようにして下さい。また、現在新たなオブジェクトの捜索が続けられています。

説明: SCP-129-JPは、SCP-129-JP-1の裏面の付着物を視認、若しくは触知する事で発生する認識災害です。SCP-129-JP-1はSCP-129-JPを引き起こす付着物を伴う履物で、付着物は裏面に張り付いていています。付着物を剥がす試みは、付着物が異常性を発揮する最少単位が不明であり、損壊によって収容を更に困難にする可能性がある為行われていません。最初に発見されたSCP-129-JP-1aは、収容サイト-81██で使用されていたスリッパです。SCP-129-JP-1aは、収容サイト-81██で発生した事案[削除済み]の後、特性が判明し、回収され現在の特別収容プロトコルが制定されました。

裏面の付着物を視認した場合、被験者は強い恐怖の反応を示し、SCP-129-JP-1から逃走を図る、逆にSCP-129-JP-1を自身から遠ざけようとするなどを試み、恐慌状態に陥ります。この曝露直後の反応は認識災害に因る物か、強烈な不快感、恐怖からくる正常な反応であるかは、まだ解明されていません。この一次反応自体は10~30分程度で治まります。

SCP-129-JPのより異常な特性は、曝露直後の一次反応が治まった後に現れます。曝露後に被験者は、強度の強迫性障害に類似した精神疾患を発症します。発症した被験者は、同種の付着物の存在に対する強迫的な恐れを持ち、SCP-129-JP-1だけでなく、異常性のない一般の履物も忌避し始めます。この時、これらの履物の裏面を見せる事は一次反応に近い恐慌を引き起こします。発症後忌避の対象は急速に広がり、約1時間で鞄や椅子などの家具、カーペットなど、一般に床や地面に置く使い方をする物品をも強く避けるようになります。同時に何らかの実体の移動音の幻聴を報告するようになりますが、これが単なる幻聴なのか、被験者にのみ認識できる実際の音なのかはわかっていません。

この忌避反応は12~18時間後には、床に置かれた物への忌避から自身が床に触れる事自体への忌避へと進行します。この段階の被験者は歩く事に強い抵抗と著しい嫌悪感を示し、椅子や机などの台がある場合、被験者は台に登り自発的には降りてこなくなります。観察では、被験者は台に登ると一時的な安堵感を得るように見受けられます。もし適当な台が見つからない場合はその場で直立したまま一切移動しなくなります。被験者はこの直立状態を長時間維持する為、多大な肉体的苦痛を示します。なお、台の上に登った場合でも最終的には台の上面すら"床"として判断するようになり、いずれの場合でも24時間以内に直立し動かなくなる状態に収束します。自発的な移動が一歩も不可能になった被験者は、脱水症状や極度の心身の疲労により、外部の援助なしでは3日程で死に至ります。

強制的に歩かせる試みは、被験者の恐慌と激しい抵抗を引き起こす為困難ですが、不可能ではありません。しかし被験者を床に寝かせる実験は、被験者の[編集済み]という結果になりました。治療法は発症後6時間以内のクラスA記憶処置が有効ですが、床を歩く事に対する嫌悪の反応、実体の移動音の幻聴が永続的に残るケースがあります。なお、一般に強迫性障害治療に用いられる曝露反応妨害法は特性上用いることが出来ず、有効な治療は前述の早期の記憶処置のみです。

SCP-129-JPは裏面の視認だけでなく、触知でも引き起こされます。裏面への接触が直接引き起こすわけではなく、裏面の付着物が何であるかを認識する事がトリガーとなると推測されています。また、裏面を撮影した画像、動画の視認でもSCP-129-JPを発症する事が判明しています。更に、曝露した被験者に対するインタビューでも、裏面に何を見たのかについては被験者全てが詳しい回答を拒否する為、失敗しています。1付着物の組成調査も、██博士のSCP-129-JP発症を引き起こした20██/██/██のインシデント-███-█以降中止されました。以上の事から、どのような手段であれ付着物の理解は認識災害を引き起こすと推測され、付着物が何であるかの特定調査は全て中止されています。

補遺1: 2012/██/██、██県██町の集会所で、SCP-129-JPと同様の認識災害を引き起こすサンダルが発見されました。2時間後、収容部隊が到着するまでに、3人が曝露しました。現場でクラスA記憶処置が為され全員回復しました。オブジェクトはSCP-129-JP-1bと指定され、収容されました。 これを受け、本ドキュメントも一部改訂されました。他にも同様のオブジェクトが存在する可能性が指摘されています。

補遺2: 2014/██/█、██県████市の市民センターで、SCP-129-JPと同様の認識災害を引き起こす靴が発見されました。1時間後、収容部隊が到着しましたが、既に███人が連鎖的に曝露し現場が混乱していた為、█人の被害者の収容に失敗しました。█人は、全員4日後に████湖で溺死している状態で発見されました。2オブジェクトはSCP-129-JP-1cと指定され、収容されました。周辺地域、関係者には記憶処置の上、カバーストーリーが流されました。本件で同様のオブジェクトの存在が確認されたため、エージェントによる広範な捜索活動が開始され、同時にオブジェクトクラスの引き上げが為されました。

不自然だと思いませんか?SCP-129-JP-1の裏面のこびり付きが起こす事案は起きても、奇妙な履物に踏みつけられる前の“何か”自体が起こしたと考えられる事案は未だ確認されていません。私たちはこの異常なスリッパより、踏みつけられる“何か”自体を捕えるべきなのでは無いのでしょうか。恐らく、今もどこかの床に居るのでしょうし。- ██研究員

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